わたし

ひとまず、書きたくなったので初めて見た。

続くかどうかもわからないが、完全な勢いと気分。

とりあえず、私は地方で俳優をしている20代の女性。中学生のころ芝居に目覚め、猪のように芝居に突進し続けていた。

…そう、し続けていた。 いや、今もなのか。はっきりとは言い切れない部分もあり少し複雑だ。

芝居をやりたいがために、高校へ入り、恩師に進路相談したものの、結局自分の直感で専門学校に入り、1年目はひたすらミュージカルの道を志し、2年目は突如ストレートに目覚め、ツアー公演を勢いでやり。物凄い自信に満ち溢れており、卒業試験では何故か「アクションもできる俳優になりたい」と言い残し、アクションとか全く関係ない無名の芸能事務所へ勢いで入り、映像ではひたすらエキストラの経験だけを積み、やはり舞台演技が気持ちよくて事務所をやめ、不意に「あ、地元に帰ろう」と思い立ち、周囲にはかっこつけて「やりたいことがある」と伝え、…いや、実際にあったっちゃあったか。

帰ってきてから1年間はほぼ芝居という芝居ができず無駄に焦り、後悔と自信に満ち溢れてひたすら「自分にできること」を模索し続けていたが謎にダンスへ打ち込み、そして、謎の膝痛に悩まされ芝居が嫌いになり、自分に対して価値や自信、必要性の無さ、愚かさに死にそうになり、本気で芝居をやめようと思ったが、芝居は辞められず、むしろ芝居に助けられ、今年で10年目になる。

いやぁ、定まんねえな自分。

改めて振り返ると、薄々気づいてはいたが本当に直感でしか動いていない人生だ。すげえよ。よく今まで変な人に引っかからなかったものだ。

いや、自分からではなく、相手から近づいてくる人間に対しては人一倍デリケートで慎重になるからそれはなかったんだなきっと。


私は3年くらい前までは、芝居に対して物凄い熱量と気持ちを捧げていた。

とにかく、何よりも芝居が最優先だった。(スタンスとしては今も変わらない)

稽古も本番も、周りの関係者に対しても、そして芝居・役に対してもストイックで無駄なことにもすべてに全力で取り組んだ。

さらに言えば、器用に感覚を信じて物事をこなしていた。こなせていた。

若さゆえなのか、ずっと自信があった。自分の言動、存在、行動、芝居にも。 自分中心に回っている気さえしたな。

でも。

謎の膝痛が発症してから一気に変わった。

これから動き出そう、地元で私の存在が少し知られ始めた、今動き出すべきだ。

そんな時に、動けなくなったんだな。

身体が動かないってこんなにしんどいとは思ってもみなかった。

気持ちだけが高ぶって、空振りしまくって、

一時は身体が使えないなら声と頭を使えばいいって一瞬起き上がったけど

やっぱ無理だったんだわ。

どん底に落ちまくった。案だけ熱を注ぎ続けた芝居も見たくない、やりたくない。人に会いたくない。こんな人間なんの価値もない。

誰が必要としてるのか。このままいたところで自分に何ができるわけでもない。 ただのクズ人間。

だったんですよ、実際ね。

だから、このまま芝居もやめようと思い立った。

けど、尊敬する女優さんが一人芝居をやるから、気が向いたらおいで、と声をかけてくれた。

わたしはこの芝居に救われた。

自分を見ているようで、わーわー泣いた。苦しかったからさ。

それで思った。「ダメ人間でもいいのかも知れない。いつも全力じゃなくてもいいのかもしれない。できなくたっていいのかもしれない」と。

そこから、たぶん芝居に対しての向き合い方が変わった気がする。だから芝居も続けてこられた。

今は今で悩むことが多い。

とにかく自分に自信がない、怖い、どう見られているのか周りの目が気になる。こう居なきゃいけない、ていう勝手な自尊心が働くからストレスがたまりやすい。そして、過去の事を思い出しては自己嫌悪に陥り、とにかく恥ずかしくなって、穴があったら入りたい。

そして、役と作品に対しての向き合い始めるスピードが確実に遅くなっている。役作りが定まらない、出し惜しみをする。できる人が妬ましい。稽古中は全く自分が納得できる芝居ができない。

芝居をなんのためにしているのかわからなくなる事もしばしば。

あと、人との会話が今まで以上にうまくできなくなった。

相手が何を考えているのか、そしてどう返答したらいいのかわからなくなってしまう。 果たしてこれが相手の話している内容に合った返答なのか。

メールやlineは考える時間がある。どういうことを言いたいのか、なんて返したらいいのか。


そこで。今このnoteを書きながら思ったことを以下に記す。

・適当でよいことはとことん適当

・芝居は自分の持っているスキル以上の事を求められ始めているのかもしれない

・自分の限界をはっきり見せられているから、妬み、悔しい。

・どこかで自分の感覚をまだ信じているから、ギアの掛かりが遅いのか。

・今までよりも1つ1つの壁がでかい。だからあっさり壊せなくなった。時間をかけて崩していると「なんでこれ壊してんのかなー」とただの作業になってしまう。

・信頼できる人できない人の、人間性の差に敏感になった。

・本心を話すことが怖い。だから言葉を十分に選ぶ。自分が傷つくことが怖い。


今思いついたことだ。

これをどうするかは特に考えてはいないが整理ができたのはよかった。

そうか、自分を守りたいんだな。

今年に入ってすぐ、人に裏切られ、別れを告げられ、人がどんどん離れていった。これも原因。

今年は、慎重になるのも無理ないか。

芝居に対しての向き合う姿勢はまた改めて。


N/O




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