戸田競艇、2023夏

「ルーティン」という言葉が世間一般に浸透したのは、「五郎丸 歩」というラグビー選手がキックの際に一定のルーティンを行い、集中力を高めているのが取り上げられてからだろうか。「ルーティン」直訳で日課や習慣なのだが、なんとなく、「ルーティン」の方が言いやすく、かっこいい感じがする。
「江戸川ボートからの北千住へピンサ○に行くのがルーティン」
しっくりくる。
「江戸川ボートからの北千住へのピンサロ行くのが日課」
ただの猿だ。
家の近くのラーメンショップに開店と同時に入る。これがボートレース本場に行く時の僕のルーティンだ。開店と同時ということが、大事だ。なんとなくそのように思う。朝ラーメンを食べる時は開店同時というところに規則性を感じ、そのルーティンは刻印のように僕の体の神経細胞に刻まれている。
友人2人と「ボートレース戸田」に行く機会があった。友人1人と某駅前のしちりん前に集合し、友人の車でクソさびれた見慣れた田舎道を走っていた。もう1人の友人の家に寄ったところでラーメンショップに行こうと提案があった。戸田の特別観覧席が売り切れるのが怖いのとルーティンを壊すのが嫌(この時すでに時計の針は8時半を指していた)ということで、拒否していたが、こういう時は大体運転している人間の意見が通る。全力で拒否すべくことでもないので、僕は従い、ラーメンを食べた。相変わらずうまい。「ラーメンショップ」は家系ラーメンのルーツだ。家系ラーメンへの回想の記憶がスープにこもっている。ちなみに僕は最後麺を少しだけ残してこれでもかと卓上の酢をかける。本当はにんにくもいれたいところだが、家庭にばれるわけにはいかない。こんなところからも抑圧された生活を強いられている。自分で選んだ道なので、仕方ないことではあるが、あの卓上のにんにくを見てすんなり入れれることの幸せをみなさんは感じているだろうか。入れたくても入れられない人もいるのだ。入れたいのに入れないってどこか、もどかしくかつ卑猥な感じもするが要するに、「ラーメンショップ」の卓上調味料にも人生が表れるということだと思う。
友人2人は、ラーメンとネギ丼も頼んでいた。朝から不健康なコンビだ。人間ドックは怖くないのか、小心者の僕には信じられない行動だ。
朝から多少調子を狂わされたが、江戸川におじさんに絡まれたぶりの久々の本場だ。昨日は興奮して、2時間しか寝られなかった。「今日もいい日になりそうだ」と行きしなの車で、家のエリア付近のデリへ○の出勤を確認していた。
戸田に着くと、早速朝からほぼ死体のように水面を見ていた。ほぼ毎レース関係のない3艇が順位を争っていた。開幕6レース中とったのは本命サイドの第2レースのみ。他は全て外し、負債も約2万円ほどに膨れ上がっていた。そのあと平和島や鳴門でちょくちょく当てて、マイナス1万円ぐらいまで戻したものの、なんだか煮え切らない。スカッとした一発が欲しいところであった。友人2人はフルボウズで、すでに青息吐息。開店朝1のラーメンルーティンを崩した結果、全ては次の戸田第7レースへ託された。
この日の第7レースの戸田のウィンウィン7(1号艇企画レース)の1号艇は飛ぶということが、あらかじめ様々な憶測や中途半端な理論によって我々、「朝ラーメンズ」にとっては共通の認識事項であった。熟考の末に1号艇の頭から飛ばした舟券で広めに勝負。枠なり3対3。宿命に満ちた戦いがいざ始まる。
大時計が刻む1秒に全てを賭け、各艇、水面という、古代ギリシャを彷彿とさせるコロッセオに星屑のように、スリットを目指します。と往年の「古舘 一郎」のような語り口になってしまったが、スタート正常、スリットは少し1号艇が遅れ、3号艇が痛恨のどか遅れ。当たり前だ。3号艇は東京の世界のO氏だ。4号艇が内3艇を捲りに行き。5号艇が抵抗した1と4の間を捲りざし。決まった。完璧。
僕ともう1人の友人は電光掲示板のオッズとバックストレッチで先頭を走っている5号艇を交互に見ていた。圧倒的愉悦。ボートレースで1番興奮する瞬間である。
結果は5-4-1 3連単 18,620円
万舟決着で、友人と僕はこの日1番の声をあげて、固く握手した。実際には汗まみれでしてはないが、コロナ禍のなか、三密は避けなければいけないので、心の中でガッツリと喜びを分かち合った。
1枚だけではあったが、破壊力は抜群。これで午後も過ごせると安心した。
締め切り間際に友人の舟券を見て、45頭を買い足しをしていたので感謝を述べつつ、口座残高を確認した時であった。
「口座残高 7,000円」
・・・・・・!!!!!

ぐぐ具、、、、、、、、
具が出そう。配当18,620円に対して7,000円。何か起きていることは明白であった。
何か起きている。なんだ?おそるおそる直近の投票明細を印刷した。
なるほど。そういうことか。
突然ですが、うんこを我慢していた小学校の時の話をしよう。
「昔からおしっこが漏れそうな時にはよぉ〜我慢するし、うんこが漏れそうな時には、必ず我慢していたさ。帰り道に友達と別れて1人になった時に家の目の前の道路でうんこをGパンの裾から4つだ。4つほど。固いのを漏らして道路の隅に靴で蹴り上げた。俺が何が言いてぇかって言うとなぁ〜そんな俺でも我慢の限界だって言うことだよぉ〜」
ジョジョの奇妙な冒険第9部。「TheJOJOLands」の1巻が発売になった。
みなさま、書店にお急ぎになってください。
残暑が、厳しいですが、ご体調にお気をつけください。

信じらんねーぜ。

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