舌の体操

A氏) 『エネルギー体操』の特徴とちょっと違った感じのする「舌の体操」があるが、あれはどんな意味があるのかな。

私) そうだね。 呼吸は吐きながら行うので、やはり、呼吸と関係があるのは、『エネルギー体操』の特徴でもある。だけど、他の体操と少し違った感じも確かにあるね。

時計体操・あえいおうべー体操


 頭部の体操で、「時計体操」と呼んでいる鼻、目、口の体操があるが、その中の口の体操でも舌を動かすし、「時計体操」の前に行う、「アエイオウべー体操」でも舌を動かすね。

 腰を意識して、呼吸を吐きながら行なうのは、やはり、深いところにアプローチするためだ。

A氏) 『エネルギー体操』でやる意味はわかったよ。でも、舌は重視されているようだがどんな役割があるんだ? 消化は分かるけど。

耳、目、鼻、口のマッサージ体操


私) 消化は一番大事な役割だが、飲み込む力と、誤嚥性肺炎を防ぐことが必要だ。舌の働きはそれを助ける。

時計体操

これには舌と共に唾液が十分に出る必要があるので、唾液を出すマッサージ体操も行う。

A氏) 時計体操の次に行う耳、目、鼻に続く、口のマッサージ体操がそれだな。
私) 口のマッサージ2つの内の1つが、、舌下腺、顎下腺(がいかせん:あごの下)、耳下腺に至るマッサージで、3大膵液腺のマッサージなんだ。だからこれを行うと、ここで唾液(つば)が出るんだな。

食道、気道のマッサージ


私) 口のマッサージ体操のあと、のどぼとけからみぞおちに至る(食道と気道)マッサージがあるね。
 この時に両手を食道、気道に両手を当てながら、十分に出るようになった唾液(つば)を利用して、4回 この時に両手を食道、気道に両手を当てながら、十分に出るようになった唾液(つば)を飲み込む「ごっくん体操」をするのは衰えがちな嚥下力をキープするためなんだ。

体の弱りがちな部分を回復させる

 このように、『エネルギー体操』は、その流れの中で、体の弱りがちな部分を回復させて、体の機能の全体のつながりを本来のものに回復しているのだ。

A氏) それで分かったよ。なぜ、あのタイミングでつばを飲み込むのか。

あごを出す姿勢を正す


私) 私は、疲れたまま、仕事をする次期が長かったのであごを出す姿勢になってしまっていた。
 この姿勢は、唾液(つば)が出にくくなって、飲み込む力が衰えて、誤嚥がときどき起きていた。
 あごを引いて、首の後ろを真っ直ぐ伸ばして、この唾液を出すマッサージ体操と、「ごっくん体操」をしたんだ。 

A氏) 最近、僕もたまに、誤嚥が起きているよ。姿勢が悪くなっているのかな。


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