愛とかノンフィクション
ReLITというアイドルグループが好きです。これは、特典会すら行ったことのない何の事前知識もないオタクが1人丸腰で推しチェキに挑んだ記録です。メジャーなアイドルしか好きになったことがない人がReLITを好きになった時に、もしかしたら役に立つことがあるかもしれない。私の屍を超えていけ。無駄にすごく長いです。
春夏にかけてGAISENツアーという、名前通りメンバーの出身地でライブをするツアーを実施しています。推しは京都なのですが、まさかのGW真っ只中の開催と言われてしまいちょっと無理だな〜となって、横浜、新宿のチケットだけ購入していました。
それが、スケジュール調整ミスってしまい横浜がまさかの行けなくなることが確定。新宿がツアーラストなので、えっオーラスまで見れないってこと!?となり、これはどこか這ってでも行くしかないと思い。選ばれたのは、山形でした。(ここだけなぜかホールだった)
メンバー他己紹介楽曲です。かっこよ!
今まで多分ライブに行ったのは7、8回くらいなんですが、物販並んだことなかったんです。朝早いので……ついでにぼっちなので物販終わった後暇になっちゃう。中途半端に1人放り出されてもな、と思って基本ライブ始まるギリギリに行ってたんですが、今回は初めての遠征で山形観光もしたいし、記念に落書きチェキほし〜!の気持ちでちゃんと物販間に合うように早い新幹線で行きました。
物販開始が12時で、5分前くらいに整列。2Lやアクスタと一緒にチェキを買う。まさかの落書きどころか推しが1枚もいない。ま、まじか〜。さすがにこのままでは終われないので並び直し。1会計6枚までです。
いざ2回目のお会計。チェキフィルムの箱に入ってるチェキをスタッフさんが裏返しで出して枚数を確認してから、その場で推しチェキが当たってないかだけ確認されます。
私、推しの落書きが欲しかったんです。
なんかさ〜〜裏返しで枚数数えてる時からめちゃくちゃ嫌な予感したんですよ。なんか1枚だけ裏の黒色のトーンがちょっと違うやつ混ざってる。うーわ、待って、いやそんなはずは、と思いながらお姉さんが中身を確認するのを待つ。
「あっおめでとうございます、あたりですね」
…………………絶句。
どなたにしますか、と言われた私。
「あの、これ、2等とかに交換とかってできないですか?」
そんなことある???
めちゃくちゃお姉さん困ってる。に、2等ですか?ってそりゃそうだわ。なんなら私の横で会計してるお姉さんが信じられないって目でこっち見てる。そうですよね、私も信じられないです。あの、私の代わりに推しチェキいりませんか?の台詞が喉まで出かかる。絶対怪しいやつだと思われる。無理か、無理だな。スタッフのお姉さんも私も右往左往する時間が5秒ほど続く。あ〜だめだこれ迷惑になってる………
「あ、青野さんでお願いします」
腹括った。多分声めちゃくちゃ震えてた。お姉さんが途端にホッとした顔をしたので良かったです。迷惑かけてごめんなさい。
確認お願いします、と差し出されたものには青野、にシュッと線が一本引かれていて、推し②、と黒のマジックで走り書きされていた。ぺらぺらの紙切れでしかないそれを受け取った途端、震えが止まらなくなる。うわ〜〜どうしてこうなった…………すぐ近くのベンチに座って、文字通り頭を抱えちゃったよね。え、私、青野さんに会うの?今日?
美容院は予約取れなくて行けなかったし、今の体重人生の中で過去最高記録更新中だし、朝途中まで新幹線が品川発だと思い込んでたせいで眉マスカラ忘れてアクセサリーも何一つつけてないしアイシャドウなんてぴゃっとひとぬりしただけ、なんなら金曜から右手の小指打撲して腫れてるから湿布貼ってる。よりによって今日???
震える手でとりあえず残りのチェキを確認する。あっ青野さんの落書きある、自引きできた。いやそれどころじゃないんだわ。嘘だって言ってくれ………やっぱ隣のお姉さんに譲れば良かったなぁ。個人的な感情として、そもそも推しと話すことを自分の中でどうやってエンターテイメントとして消化していいかがわからなすぎて、ぐるぐるしながらその場をあとにしました。
一部が14:30開場なので予定通り一旦お昼ご飯を食べることに。腹が減ってはなんとやら。目をつけてたおにぎり屋さんに行ったらラス2をゲットできて、城跡の公園で食べようと思ったらなんかイベントやっててレジャーシート貸し出ししてた。今日色々ついてるなぁと思いながら木陰にレジャーシートを広げて、とりあえず色々写真をとる。
さっきまで震えてた人間とはとても思えない。神経がずぶといにも程がある。でも天気良くておにぎり美味しくて、この後は楽しみにしてるライブだし、なんかもうなるようになるかぁ、と思ってまったりしてから会場に戻りました。あっその前に眉マスカラだけ買った。
(ライブは割愛しますがめちゃくちゃ良かったです、本当の、本当に)
16:40すぎに一部が終わって、17時から推しチェキでした。扉の前にかたまってる人たちの中にそっと入る。どうやらアイドル毎に列をつくっているらしい。お兄さんに数字を確認されて、2です、と言ったら前のお姉さんにえっ2ですか?と言われてどうぞ、と前にやられる。待ってやだ最後がいい、みんなどんな感じなのか見せてほしい。とも言えるわけがなく前に行く。せめて1じゃなくて良かったと思おう…各3人ずつでした。もうすでにここで待ってるだけで呼吸が浅い。これから何が起こるか1ミリもわからん上に推しに会うんだって、不安すぎてなんかもう爆ぜそう。推しチェキってなに?チェキとるの?何か話すの?どうしたらいいんですか?周りの人にめちゃくちゃ聞きたい。助けてほしい。ここまで丸腰で挑むオタク他におるんかなと思ったら段々面白くなってきた。ちっとも面白くない。
1番の人たちが呼ばれて、扉の向こうに吸い込まれていった。と思ったら割とすぐ2番が呼ばれる。全員一旦入れる感じのやつだった。心臓が口から飛び出そうになりながら入ったらパーテーションはなくて、パイプ椅子が並んでるだけのところにみんなが座ってる。
ねぇ〜〜〜〜そこにいるんだが。こっち向いて座ってるんだが。1番じゃなくて良かった。前の女の子の後ろに隠れるように並んだ。みんなカバンをその場に置き始めたので真似っこする。なるほど。己の身一つでいく感じね。オーケー、ますます不安になってきた。
入ってからもすぐにはじまらずに待機時間がちょこっとあったんだけど、結構静かだし斜め前のりゅうちゃんはなんかペンぷらぷらさせてるしでなんかもう落ち着かなくてすごいキョロキョロしてました。紙を握りしめてる自分の手ががったがたに震えてるのがわかる。宮前さんが右前にいたんだけど、静かすぎない?ってずっと言ってて、途中でひびきくんにしりとりやって〜、ひとりで。って無茶振りしてくれたおかげで若干ほぐれた。ありがとう…いい子だね………
1番左手の人から順にチェキを撮りはじめます。1人ずつ撮ったチェキをアイドルが受け取っておしゃべりしつつ落書きをする、というのが流れらしい。メンバーみんなめっちゃポスカ振ってる。ほう。なるほどね。時間はよくわからんかったけどあと1分です、とかあと10秒です、って言ってくれるので大丈夫です。
前の女の子が楽しそうにおしゃべりしてるのをぽけっとながめながら、他の人たちどんな感じかなーって横目でみてみたら結構思い思いの感じだった。うーんなるほど、どうしたらいいかわからん。そうこうしてる内に順番が回ってきてしまう。本当に緊張でがっちがちだった、多分去年社長の前でプレゼンした時より緊張してた。当たり前だろ、目の前にいるの推しだぞ。いや〜冷静に考えてもやっぱり意味がわからないです。
なので、よろしくお願いしますって挨拶した後の推しに開口一番、そんな緊張しないで、って言われた。爆笑。そりゃいい大人が文字通り震えてたらそうなるわ。へへ…私チェキ撮るの初めてで…って言った。これ言っとけば全ての免罪符になると思ってる節がある。
スタッフさんが、撮りますねーって声かけてくれるので、私、手だけでお願いしますって言いました。自分は写りたくないけどせっかくの推しチェキだし…という葛藤の末出た結論がこれ。ここまでは良かった。そのあと青野さんにポーズ指定したんだけど、
「あ、あの、これやりたい」
なんで初対面でタメ口!?!??!私の口から出てるのは日本語ですか???!!この辺りからネジが5本くらいぶっ飛ぶ。もうだめだぁ。しかも指定したのが、片っぽハートで片っぽサムズアップのやつなんだけど。
「俺ハートするね」
「あっはい」
いやいやいやいやおかしくない!?!!?!あなたアイドル私オタク!!!!!!!!いや私が右手の小指曲げられない状態だったから気を遣ってくれたのかもしれないけど…左手でやりますとも………その時は全然気づかなくて、後で撮ったの見返してめちゃくちゃ笑った。逆です。
落書き何にする?って言われて、何もわからなかったのでお任せにした。指定とかできるんだ〜…事前に調べておくといいと思います。時すでに遅し。
推しチェキはじめて?と聞かれたので、いやもう、こういう特典会?がはじめて…って答えた瞬間仰け反る推し。そりゃそうなる。お世辞でも嬉しいって言ってくれてありがとう。
ちょっと話それますが、今回チケットを配信販売会?で買ってて。ライブポケット経由で買うと、座席はちょっと後ろになるものの推しから名前を呼んでくれるお礼動画が届くという特典でした。私、山形もともといく予定じゃなかったからFC先行申し込んでなくて、せっかくなら一回やってみよ、と気軽な気持ちで申し込んでました。これがタイミング良かった。ていうか行きの新幹線で特典の動画みたあとの呟きこれなんだけど、伏線回収早すぎない?
チェキに書くために名前を聞かれてもごもご名乗ったら、あぁ!動画届きました?って言われて、見知らぬやべ〜オタクからとりあえず名前だけは知ってるオタクにジョブチェンジした瞬間だった。そんな話振られると思ってなくて広げられなかったごめん。めちゃくちゃ大事にしますありがとう。
いつから?ってきかれたから、10月の定期から?かな?とここまでもごもごしてたのに、そうLit up!!の動画みて、めちゃくちゃかっこよくって!と急にハイになって勢いよく喋り出すオタク。普段語る相手がいないからって推し相手に語るの、本当によくないから気をつけてね。私との約束です。
あとは住んでるところの話になったので、東京です、そう、だから遠征も初めてで、って言ったら今度はえーっと俯いて笑う推し。そりゃそうなる(2回目)。今日色々初めてづくしなんですよ、参っちゃうよね。お気づきだと思いますがとっくの前にキャパオーバーです。
俺の字すごい読みづらいよね…っていわれて、まぁすぐわかりますね青野さんがかいたって、とフォローになってないフォローを入れる。書いてくれたチェキ見返したら7割くらいしか読めんかったけど前後の文脈で大体わかるんでオールオッケーです。唯一って感じがして好きですよ。
最後時間なくなっちゃって駆け込みで頑張って落書きしてくれたんだけど。今思い返せば、話してるとかけないだろうからって場を繋ぐためにめちゃくちゃどうでもいい自分語りしてた。は、はずかし〜…ききたいことや伝えたいことがあったらちゃんと整理して行った方がいいです。呑気に青空の下ピクニックしてる場合じゃなかった。
時間になったので落書きしてもらったチェキを貰って風のように去った。これで終わりです。流れるようにホテルにチェックインして、ベッドにダイブして貰ったチェキを眺める。
げ、現実〜…………
本当にいた。(当たり前体操)元からほわほわしてる感あるけど、多分意図的にふっと一段ゆるめてさらに雰囲気が柔らかくなる瞬間があって、それがすごく印象的だった。ひたひたの優しさがそこにあって、自由に泳ぐのが許されるみたいな、そんな感覚。なんかもう全然見れなくて、一生懸命かいてくれてる手元をあんな覗き込んだのにその手のかたちすら覚えてないけど、なんでだろう、目線だけは覚えてる。私が好きになった目だった。
まさか手売りでも特典会でもなく、推しチェキで邂逅を果たすとは思わなかった。しかもこんな早く。特典会、半年前の横浜1000clubでタイミングを逃してからこれはもう行かないなと思ったんです。Zepp決めるまでは。その決意どこいった?これもまた運命かなって。笑っちゃうね。
正直色々ツッコミどころしかない数分だったけど、なんというか、わかることもあって楽しかったです。ただね、これはもう私自身の問題なんだけど、ぶっちゃけ推しチェキ死ぬほど緊張しすぎて一部あんまり心の底から楽しめなかったので多分特典会も当分行かないです。ごめん。
何一つ大事なことは伝えられなかったけど、まぁ別にいいかな…中身がなくて記憶に残らないくらいがちょうどいいです。私のことなんて忘れてくれて構わないので。
またね。
BGM♪ life hack / Vaundy
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