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#書評
寺井奈緒美『アーのようなカー』往復評⑦
寺井奈緒美『アーのようなカー』往復評⑥|水沼朔太郎|note(ノート)https://note.mu/mizu0826saku/n/n5882413442ea
ピュアなゴースト 橋爪志保④
こんにちは。早速本題に入りますが、『アーのようなカー』と〈死〉についてですね。たしかに、〈死〉のにおいが濃厚ではないかという考え方、もっともだと思います。けれど、既存の〈死〉のイメージとは少し違うような印象
寺井奈緒美『アーのようなカー』往復評⑤
寺井奈緒美『アーのようなカー』往復評④|水沼朔太郎|note(ノート)https://note.mu/mizu0826saku/n/nf754bec1a313
「モノ」ばかりストレスフリーの世界かな 橋爪志保③
水沼さんこんにちは。なるほど、〈うつくしさ〉を詠んだ歌、こんなにあったんですね。なんとなく多いとは思っていたけど、数えたらほんとうに多いですね。「〈うつくしさ〉っていうのは距離の遠近感そ
寺井奈緒美『アーのようなカー』往復評③
寺井奈緒美『アーのようなカー』往復評②|水沼朔太郎|note(ノート)https://note.mu/mizu0826saku/n/n993c55594af4
語彙フェチと比喩の距離 橋爪志保②
こんにちは。ひえ~序盤から結構難しいことが述べられている!えっとつまり、「カア」に「カア」と鳴き返さずに「アア」と鳴いているところが、共感系の歌からの「ズレ」であり、その「ズレ」を作者は求めているよう
寺井奈緒美『アーのようなカー』往復評①
すっとん恐怖な真顔の歌 橋爪志保 ①
水沼さんこんにちは。『アーのようなカー』読みました。最初の印象は、これと同時刊行の『煮汁』と『平和園に帰ろうよ』がすごくネットで話題を呼んでいて、同時刊行ってなーんか難しい問題だな!うん!って感じだったんですが、読んでみたらすごく面白かったです。
というか、まずこの表紙や裏表紙、挿絵、すごすぎませんか。あとがきによると作者の夫の作品のようですが、なんとな
宇都宮敦『ピクニック』について考える
2018年11月27日、現代短歌社から一冊の歌集が出版された。その歌集とは、宇都宮敦の『ピクニック』である。週刊少年ジャンプと同じ大きさの判型で、表紙は真っ黄色なこともあり、物理的にもすごく存在感のある歌集だ。宇都宮敦の作品は、枡野浩一の小説『ショートソング』に連作が引用されたり、第四回歌葉新人賞の次席に選ばれたりしているだけでなく、現代短歌の重要なシーンを担うもののひとつとして、ありとあらゆると
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