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三代疾病に保険が必要か合理的に考えた"妻を説得するために”

妻が強そうな保険に入っている

『ドル建て終身保険・低解約返戻金・三代疾病保証』

と保険会社から来る書類に書いていた


どうやら
・ガンとか万が一のための備え
・貯金代わり
で保険に入っているらしい

毎月の支払いは円安の影響で毎月18,000円くらい💸
これが60歳まで続く、、、


そこで妻を説得する(保険をやめさせる)ために
三代疾病(ガン・心臓病・脳卒中)になったら、いくらかかるのか、保険に入る価値があるか調べてみることにした

三代疾病の入院にかかる費用

三代疾病の入院にかかる平均費用は自己負担の金額では30〜70万円。
(通院にかかる費用が入ってないので注意)

出典:日新火災

https://direct.nisshinfire.co.jp/work/summary/summary03.html

これに高額療養費制度を使えば自己負担額をさらに安くすることができる。

高額療養費制度:公的医療保険の加入者が収入に応じて一月の上限を超えた医療費が支給(還付)される

三代疾病に高額療養費制度が使えるか具体的な数字で考えてみる(30才年収400万円の場合)

厚生労働省によれば三代疾病の平均入院日数は表のとおり(意外と短く感じた)

令和2年(2020)患者調査の概況

30才で胃がんになったら
平均入院日数 10.6日
自己負担の金額 292,120円
高額療養費の上限80,100+(292,120-267,000)×1%=80,351円
(この入院が月を跨がない場合)

胃がんになっても8万円ちょっとの負担になる


癌ってなんか保険に入らなあかんってイメージやったけどそうでもない気がしてきた


入院日数が長めの脳出血の時も見てみる

同じく30才年収400万の人が脳出血になった場合は
平均入院日数 61.7日
自己負担の金額 702,110円
高額療養費の上限
一月あたり80,100+(702,110/2-267,000)×1%=80,940円
2か月では161,880円
(入院・支払いとも2か月で終わっていた場合)


入院が長引いても思ったより金額は増えなかった。

胃がんと脳出血の例を計算して気づいた。

高額療養費があるからどれだけ入院しても負担の限度が決まってる
だから負担額はほぼ入院月数×高額療養費の限度額(1%かけるやつは無視)になる。


三代疾病の通院にかかる費用


入院以外にかかる費用も見てみる
おなじみ厚労省の調査から

厚生労働省:医療給付実態調査 / 報告書 令和3年度


国民健康保険や組合別に集計されてるが大体の目安として見る分には問題はなさそう

入院外でかかる費用は
がん 約7万
心臓病 約1.5万
脳卒中 約1.6万

一番お金のかかるのはどうやらがんみたい

ちなみにかかる日数は約1.6日でほぼ2日で終わるらしい
入院と入院外の費用を合わせて月単位の治療で終われば高額療養費の制度が使える


三代疾病にかかる総費用と総治療日数



三代疾病にかかる費用(自己負担)と治療日数の目安
がん 37万 20日
心臓病 55万 26日
脳卒中 62万 79日

高額療養費制度を使うと
うまくいけば1ヶ月長くても4ヶ月の上限金額の負担で済む

年収400万なら治療期間が月を跨ぐかどうかで変わるがおおよそ
がん 8〜16万
心臓病 8〜16万
脳卒中 24〜32万

の負担ですむ

ただし高額療養費制度はいったん払った金額から上限金額(年収400万なら月約8万円)を超えた金額が還付される仕組みなので、手元に自己負担の金額(脳卒中なら約62万円)がないといけない

三代疾病保険との付き合い方



以上数字をもとに合理的に考えると自己負担の分だけ貯金があれば三代疾病の保険は不要だと感じた

わが家は生活費の6か月分と少しの生活防衛資金があるのでなおさら不要だった

妻にもこのことを伝えて次の財政会議(月1開催)の議題に上げたい

ちなみに
妻は1.8万円の『貯蓄型』保険に入っているが、自分は5千円の掛け捨て保険しか払ってない


保険であれば『最低限の掛け捨て』や『可能性は低くても発生したら自分ではどうしようもないもの』だけに入るスタンスでいる

🙅‍♂️何でもかんでも保険で備える
🙆‍♀️『万が一に備えて貯金してそれで賄う』
いう考え方にしないとお金はたまらない

死亡保険ですら保証される金額が本当に必要な額になっているか定期的に見直せる
(資産が増えたらその分だけ補償の金額を減らしたり、子どもが働く年齢になれば保証は不要だったりする)

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