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ある日ねこ

XX02年6月27日

馴染みの猫をひとしきり撫でて帰宅。明日は晴だそうだ。

XX02年6月28日

太陽が元気な内に帰宅。今日はカレーを作ろう。

XX02年6月29日

ヤマさんの肉なしコロッケを買った、台風が近づいている。夕食はコロッケカレー。

XX02年6月30日

ひどい嵐で外出なんてできない。雷が落ちた瞬間テレビが消えた。

夜中

雨が叩きつけられている窓の外に馴染みの猫、迷っていると「入れて」の声。窓を開けると、二本足で立っている。寝よう。

XX02年6月31日早朝

「____えー小林議員のまたたび税改正法について______NYダウ___が……」

テレビの音声で目を覚ます。隣に器用に牛乳パックを持って歩く馴染みの猫。「おはよう」と猫。家を飛び出した。

XX02年6月31日昼

二足歩行の猫があちこちにいる、言葉も喋る、スーツを着ているのもいる、なんで?と猫たちに聞くと周りから白い目で見られた。

XX02年7月1日

馴染みの猫に会った、同じ質問をすると「それは猫種差別です」と遠慮がちに伝えられた。同じ言葉を話すいきものなのにようやく猫権が認められたばかりなのにだと言う。

XX02年7月2日

猫が喋るよりも重大なことがある。仕事がない、貯金も少ない。


第二話へ続く




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