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「存在の芯」 -無と微塵の間で-

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映像脚本(シナリオ)全9幕です。 物理学に詳しい少女・星野サユリと、彼女の仲間たちが、宇宙の謎に挑む物語です。
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「存在の芯」-夢と微塵の間で-:エピローグ

[エピローグ] シーン34:高校の理科室・放課後 サユリ、光、レイの3人は、理科室の黒板の前に集まっている。 黒板には数式や図形がびっしりと書き込まれている。   サユリ: (目を輝かせながら) ヒッグス粒子の発見は、宇宙の謎を解く大きな一歩だよね!   光: (頷きながら) でも、まだまだ解明されていない謎がたくさんある。 暗黒物質の正体もその一つだ。 レイ: (ニヤリと笑いながら) タイムトラベルができれば、 未来に行って答えを見てくることもできるんだけどね。   3

「存在の芯」 -無と微塵の間で-:第八幕

[タイムトラベルの可能性] シーン32:真田光の自宅にある、雑然とした研究室。   登場人物: 星野サユリ、真田光、西園寺レイ サユリとレイは、光の机の上に広げられた難解な数式や図形を眺めている。   サユリ: (目を輝かせて) 光、これってタイムマシンの設計図?   光: (苦笑しながら) いや、そう簡単にはいかないよ。 でも、素粒子を使えば、時間を操る可能性はあるんだ。   レイ: (興味津々に) 素粒子で時間を操る? それってどういうこと?   光: (プロジェクタ

「存在の芯」 -無と微塵の間で-:第七幕

[暗黒物質の謎] シーン27:夕暮れの海岸   サユリ、コウ、レイの3人は、夕暮れの海岸を歩いている。   サユリ: ねえ、コウ、暗黒物質って一体何なんだろうね?   光: 目に見えないのに、宇宙のほとんどを占めているなんて、不思議だよね。   レイ: もしかしたら、新しい素粒子が隠れているのかも! シーン28:素粒子探偵団の秘密基地   3人は、秘密基地で暗黒物質について調べている。   光: 暗黒物質は、光を出さず、他の物質ともほとんど相互作用しないんだ。   レイ:

「存在の芯」 -無と微塵の間で-:第六幕

[ヒッグス粒子の発見] シーン23:学校の屋上、夕暮れ時   登場人物: 星野サユリ、真田光、西園寺レイ   サユリ: (遠くを見つめながら) 宇宙って、なんでこんなに広くて、星も人も、全部存在してるんだろう?   光: (サユリの隣に立ち、微笑む) それは、ヒッグス粒子のおかげかもしれないね。   レイ: (興味津々に) ヒッグス粒子?それって、美味しいの?   光: (笑って) いや、食べ物じゃないよ。 ヒッグス粒子は、宇宙に質量を与える特別な粒子なんだ。   サユリ:

「存在の芯」 -無と微塵の間で-:第五幕

シーン18:博物館エントランス   サユリ:(わくわくしながら) 素粒子物理学博物館!どんな発見があるかな?   光:(眼鏡を輝かせて) 過去の研究者たちの偉業を学ぶ絶好の機会だね!   レイ:(胸ポケットからレンチを取り出し) もしかしたら、新しい発明のヒントが見つかるかも! シーン19:展示室 展示 1:原子模型   サユリ:これが原子?小さい粒がたくさん集まってる!   光: そう、原子核とその周りを回る電子で構成されているんだ。 電子も素粒子の一つだよ 展示 2:

「存在の芯」 -無と微塵の間で- :第四幕

シーン13:ニュートリノ観測所入り口   サユリ:(わくわくした様子で) ニュートリノ観測所…地下深くって、どんなところなんだろう?   レイ:(ゴーグルを装着しながら) 未知の素粒子を観測するなんて、ワクワクするね!   光:(タブレットで資料を確認) ニュートリノは、物質をほとんど通り抜ける幽霊のような素粒子なんだ。観測は難しいけど、宇宙の謎を解く鍵になるかもしれない シーン14:エレベーターで地下深くへ   サユリ:(エレベーターの表示を見て驚く) どんどん深く潜って

「存在の芯」 -無と微塵の間で- :第三幕

シーン9:学校の屋上   サユリ:(遠くを見つめながら) 宇宙って、一体何でできているんだろう?   光:(サユリの隣に立ち、微笑む) 素粒子だよ、サユリ。 この世界のすべては、目に見えないほど小さな素粒子の集まりなんだ。   レイ:(発明品を抱えながら登場) じゃあ、その素粒子を直接見てみたい!   サユリ:(目を輝かせる) そうだ!素粒子探偵団を結成して、素粒子の謎を解き明かそうよ   光:(渋々) おいおい、そう簡単にはさぁ… シーン10:図書館   探偵団の3人は、

「存在の芯」 -無と微塵の間で- :第二幕

(第2幕) シーン6:星野博士の研究所 登場人物: 星野サユリ、真田光、西園寺レイ、星野博士   星野博士の研究所では、サユリ、光、レイの3人がテーブルを囲んでいる。 テーブルの上には、奇妙な形の装置や数式が書かれたノートが広げられている。   サユリ:(目を輝かせながら) この謎のエネルギー反応、絶対何かあると思うんだよね   光:(ノートを真剣に見つめながら) 確かに、通常の物理法則では説明できない数値だ   レイ:(装置をいじりながら) よし、この改造装置でエネルギー

「存在の芯」 -無と微塵の間で- :序章

シーン1:静かな夜、星を見上げるサユリ 映像: 満天の星空が広がる。ベランダで寝転がり、 物思いにふけりながら星を見上げるサユリの横顔。 効果音: 虫の声、遠くの車の音など、静かな夜の環境音。 シーン2:流れ星と謎のメッセージ 映像: サユリがふと顔を上げた瞬間、夜空を横切る流れ星。 同時に、サユリのスマホが光り、通知音が鳴る。 効果音: 流れ星の音、スマホの通知音。 映像: サユリがスマホを手に取り、画面を見る。 そこには「宇宙の最小構成要素を見つけ出せ!」とい