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京都市北区 船岡温泉

2021/12/28~2022/1/1まで京都に滞在しまして、観光・銭湯・食べ歩きなどを紹介します!

2021.12.29.

昨日より京都に入り嵐山で宿泊し、コロッケや湯葉チーズ巻きを歩きながら食べたり、渡月橋をぶらぶらしたりと、ゆっくり移動の疲れを癒した初日夜。

嵐山の「竹林の径」がとてもよかった。

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夕闇の渡月橋からの景色。本当に寒かったのだけれど、いい風だった。

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夕飯の後、テレビでは閉店当日の店舗に密着して・・という番組を観た。「八王子・福の湯」は、66年地元で愛された銭湯で、以前訪れた場所。そうか、閉店してしまったのか。

ほかにも、「根岸・日よしや」というお蕎麦屋さん、「高円寺・醍醐」という洋食屋さん、「築地・木村家」というパン屋さんなど。高円寺純情商店街の洋食屋さんは帝国ホテル出身で、38年間でなんと70万人が店を訪れたのだとか。訪問したことはなくとも、エリア的に身近なお店の閉店の背景や店主の面持ちなどを感じることが出来て、とてもいい番組だった。
後悔が無いように、銭湯だけでなく、大好きなお店は「いつか行く」というのはやめよう。今行かないと、出逢えない、味わえない、ということは偶然ではなく、必然になってしまうのだ。
そんなわけで、京都でも今行きたいところを中心に名所などを訪れました。

29日は、朝ランニングを嵐山から西芳寺まで、ロケハンもかねて小一時間、ゆっくり5.5㎞。
松尾神社の立派さに驚愕。

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鈴虫寺も静けさがいい感じ。

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マンホールにも苔があるなんてすてき。

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というわけで、起きてきた家人と「西芳寺」へゴーウ!
こちらは基本的には往復はがきでの事前申し込みが必要で、拝観料も贅沢なお値段なのだけれど、ここに合わせて京都旅行を立てたいほど、おすすめのお寺。

なんと寒桜!こんな時期に桜を愛でられるなんてしあわせ。

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そして、苔の宝庫。通称「苔寺」と呼ばれているので、そのこだわりや手入れは感嘆してしまうほど。

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冬なのに、苔が枯れていないので???と思ってお寺の方に伺うと、苔のシーズンは梅雨と冬なのだそう。

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以前は春先に来たのだけれど、なるほど、いい時期に来られてよかったなあ。

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そして、一旦京都駅に戻り、お昼は「551蓬莱」で。京都だけど、豚まんは正義!

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ホテルに荷物を預けて、家人リクエストの「平等院」に。
おそらく中学か高校の修学旅行以来なのだけれど、正面からの鳳凰堂もよかったけれど、「ミュージアム鳳翔館」がとてもよかった。

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裏から見た鳳凰堂もかっこいい。

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帰り道、参道には片貫のような案内や電気なども雰囲気があって、すてき。

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宇治の駅周辺は、とにかくお茶押し。以前仕事で訪れたけれど、お茶屋さん、いい香りなんだよなあ。

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京都駅に戻り、家人とは別行動スタート。
え、旅行中に放っておくの?なんて思わないで。ずっと一緒だと、お互いに息が詰まるでしょう?

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ということで地下鉄で「鞍馬口」まで向かい、ダッシュで12分ほどで到着。
なぜか裏口に着いてしまうものの、立派な煙突、どーん!

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「船岡温泉」は毎回銭湯検定でも出題される、有形文化財でもある銭湯で、脱衣所から浴室まで、大正・昭和の趣きが残っている。

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入り口にはどーんと有形文化財の看板も。脱衣所と浴室部分が2003年7月に国の登録有形文化財に登録されたのだそう。現役の公衆浴場としては全国で3例目、京都の銭湯では初めてのことなのだとか。

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年末年始もほぼ営業というのだから、すごい。

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実は、日本で初めて導入された電気風呂がここだったり、現代風のジェットバス・露天風呂・薬湯などもあったり、湯種が豊富で老若男女問わず楽しめるのだそうだ。また、日替わりで男女のお風呂が入れ替わるので、できればどちらも楽しみたいよね。

公式サイトによると、1923年(大正12年)に木造2階建ての料理旅館「船岡楼」の付属浴場として創業し、当時は温泉の出なかった京都で「温泉」の許可が取りたいと二代目が考え、1933年に先述の電気風呂導入時に「特殊船岡温泉」として許可を受けたのだそう。戦後、1947年に本格的に銭湯として営業開始となったのだそう。

ではお邪魔しまーす。下足箱までで既にマジョルカタイルがお目見え。

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入場時には40代くらいの若いご主人が、帰りの際には70代くらいの女将さんがいらっしゃったが、現在四代目(女将さん)で既に五代目(若いご主人)という陣営でご家族で経営されているようだ。

脱衣所は、ぜひ上を見上げてほしい。ケヤキの格天井、そして、天狗と牛若丸の彫刻、天井をぐるりと囲む欄干には京都三大祭りの一つ、葵祭の行列、上賀茂神社の賀茂競馬、今宮神社のお祭りの様子などが透かし彫りされていてとても色鮮やかな印象。
そして、京都特有なのだけれど、脱衣所と浴室の間には渡り廊下があり、ここも鮮明なマジョリカタイルで明るい印象。渡り廊下の欄干には千本鞍馬口にあった菊水橋を移築したものがおかれているなど、内装も貴重なものでいっぱい。

さて、奥のお風呂が今日は女性サイドだ。渡り廊下の扉を越えると、右手に打たせ湯、左手から奥にドライサウナと露天スペースの水風呂と白湯、中に戻って熱湯、カラン、奥に檜風呂とカラン、電気風呂、ジェット、エステジェット、泡風呂、薬湯のレイアウト。

エステジェットは寒い夜に最高!足元までむんずとマッサージをしてくれる。
電気は長く電極が貼られているが、ピクリともしなく、結構弱めのようだ。
薬湯はとってもいい香りのじっこう湯。濃いお湯に浸かると、すぐ温まるように感じる。
露天風呂に「貴船石」というのがあったようなのだけれど、水をかけると七色に変化する不思議な石なのだとか。気づかなかったなあ。

さて、サウナでは「99.9」の映画宣をしており、じっくり観てしまう。これも面白いドラマなんだろうね、ちゃんと観たことないけれど・・。
しっかり温まり、ぽっかぽかになりました。常連さんたち、そして、観光客でも混み合う、町の大人気の銭湯。かつては外国人観光客も大挙押し寄せていたのだろうなあ。ちなみに常連さんたちは、結構濃い目かも知れない。

お風呂上りは、フロント奥のロビーでも。このベンチも待合室っぽくていいね。

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なお、こちらの姉妹店としてかつて「藤の森温泉」があったのだが、そちらは数十年前にはもう借り手がいて、その方たちが経営していたのだとか。そして現在「さらさ西陣」というカフェにリノベーションされている。このカフェは、唐破風の屋根、格天井、和製マジョリカタイル全面張りで姉妹店らしい佇まいを残し、築80年の銭湯が2000年に生まれ変わった。

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では、二軒目に参りましょうか。

住所 京都府京都市北区紫野南舟岡町82-1
電話番号 075-441-3735
営業時間 月~土15:00~25:00 日:08:00~25:00
定休日 無休
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