見出し画像

杉並区 第二宝湯

2022.3.12.

今日も陶芸教室から。
千歳烏山から小走りで向かうと、うっすらと汗。
もう春だなあ。って、楽しむ余裕はまだなくて、花粉がしんどいのです・・。
調剤薬、目薬、花に塗り込む薬、そしてティッシュが手放せない日々。
早く終わるといいなあ。

教室では先週作りかけの掘り出した作品に白化粧、鬼板のような化粧を施します。

画像1

そして新たに、より大きめの作品を二つ。

画像2

教室後には、環八の北上ランニングをスタート。
もう、桜がこんなに。
あれ、毎年こんなに早かったっけ?

画像3

荻窪を越えて、以前に来た「藤の湯」を通過。

画像4

煙突も立派だったねえ。

画像5

なんと、コインシャワーもあるそうで、決定版であり、本格派でもあるのだという。な、なんと、

画像22

通りがかりのお庭の立派なお宅では、梅と桜が両方咲いてる!
冬と春の繚乱だねえ。

画像6

今日はランニング距離も長くないので、あっという間についてしまい、開店前の景色を遠めから。
煙突がぴょんと伸びていて、美しい光景。

画像7

打ちっぱなしのコンクリートで、上はビルになっている。
たからゆ、のファザードもかっこいいね。

画像10

看板には、右上には広告?そして翌日の薬湯の紹介が。
こういう使い方、いいよねえ。

画像8

「いくつになっても趣味は銭湯 通ってよし 巡ってよし 入ってよし」といってもらえて、私はうれしい。家人にも読んでほしいなあ。

画像9

入り口脇には、あひるたちがかなり速いスピードでぐるんぐるん回る。あひるも目が回るだろうなあ。

画像11

そして近くで見上げる煙突。
やっぱりまっすぐだ。

画像12

では開店でーす。お邪魔しまあす。
そうそう、多くの銭湯に暖簾があるけれど、ちびっ子の私は暖簾をくぐるだけで、よいしょとよける行為が東京ではできないんだよねえ。
ちなみに関西では、腰やひざの高さの暖簾が多いのも、地域性があって面白い。

画像13

シックな店外と比べると、店内はポップで賑やか。
入るとソファスペースがあり、丸山清人さんの富士山、桜が描かれたペンキ絵がどーんと。
ソファもカラフルで春っぽくていいねえ。

画像14

左下には丸山さんのサイン入り。

画像15

ゆっぽくんの人形や名入りのタオルなどもあり、明るい店内。

画像16

開店直後にはご主人がフロントに。
WEB1010の紹介記事によると、三代目の伊藤徳司さんだ。
記事によると、開業は初代が1949年で、戦前には「稲荷湯」という別の経営者の銭湯があった場所。戦争で焼失し、戦地から復員した初代は「稲荷湯」の裏で炭屋を始め、野菜を育てていたそうだ。そして、銭湯をはじめ、二代目は初代の息子さん夫婦。その当時には1日の利用客が500~600人だったのだそうだが、その頃の井戸は「稲荷湯」時代からの浅井戸だったそうで、たちまち水が足らなくなってしまったのだそう。500人以上のお客さんとなると、使う水量もハンパないだろうなあ。
参考までに、鶯谷「萩の湯」は都内銭湯で最多と思われる集客力を誇る銭湯だが、それでも1800人程度。いや、十分に多いんだけれどね。なので、当時、お風呂がそれぞれのお家に付いていなかったであろうとはいえ、サウナや面白いお風呂設備があったわけではないこちらに、それだけの集客があったというのは、それだけ銭湯のニーズが高かったであろうということが推察される。
話を戻そう。井戸が枯れかけてしまった、ということで、井戸の掘削業者さんに依頼し、敷地に300尺(92m)もの深さの井戸を掘ったのだそう。1977年には建て替えてビル型に、1990年に中普請をしたのだそうだ。

では、お風呂に入りましょう。
浴場に入ると正面には丸山清人氏の富士山と湖の作品で、令和元年5月31日のサイン入り。もう3年経つようだが、とっても色鮮やか。
手前にカランと立ちシャワー二基、一つはオーバーヘッド型。湯船は左からバイブラ湯、座風呂二席、電気風呂、水風呂のレイアウト。
バイブラ湯は日曜には薬湯となるそうで、下がつながっているお風呂なので、どのお湯にも香りが広がるのだろう。ちなみに、こちらの薬湯は、出来るだけ天然のハーブを使用している、とのこと。特にラベンダー湯は、毎年6月に近郊のラベンダー畑で店主が収穫し、陰干ししたものを刻んで通年使用するのだそうだ。自家製のため、たっぷりの量が使われるのだって。贅沢な量のラベンダーの香りに包まれる浴室での入浴は、きっと至福の時間だろう。他にも夏は天然『どくだみの湯』、冬は天然湯の花を使った『乳白の湯』など、日曜日に行くのがオススメだ。
さて、電気は70cm幅で、腰ほどの深さ。きっかりセンターで電流はかなり強く、持っていかれそうだった。早々に退散するべし!
端っこの水風呂が結構冷え冷えで、短距離ながらもランニング後の身体を冷やしホッとする。

お風呂上りには、二代目の女将さんにフロントが変わっていらしたので、事情聴取を。
現在は息子さんが三代目で、初代は何と珍しい長野県。上京後にこちらを建て、おそらく利用者がとても多かった時期だろう、1957年にもう一軒、天沼三丁目の天沼小学校あたりに銭湯を建て、そちらに「第一宝湯」という屋号を付け、こちらを「第二」に変更したのだそう。そして初代は「第一」を、二代目が「第二」となったこちらを引き継いだそうだ。
その後、「第一」は二代目の妹さんご夫婦が継いだが早逝され、二代目が二軒の経営を試みたようだが、あまりに近接していること、人材不足ということで、2010年に廃業しマンションに。
残されたこちらは、先代がご高齢になったこともあって、二代目女将さん曰く、「第一」と同様に廃業を考えていたそうだが、三代目がサラリーマンを辞めて継いでくれたのだととても嬉しそうに教えてくださった。記事によると、2016年、三代目が48歳当時に継いだそうだが、前職は石油のトレーダーだったのだとか。

お話を伺っていると、男湯からも茹で上がったお客さんたちが。そうそう、こちらは男性サイドにのみドライサウナがあるのだ。いいなあ。そして、ロビーにはアイスクリーム!ジェラートもいいなあ。

画像17

そして、ドリンクも豊富!
牛乳はもちろんのこと、瓶ジュース、ソフトドリンク、クラフトビールまで。

画像18

左上のラムネっぽいドリンクも気になったのだけれど、今日も私は辛口ジンジャーエールを。

画像19

ビールはコロナまであるのね。常時数種類のクラフトビールを取り揃えているそうで、IPA、ペールエール、国産クラフトビールなどあるのだって。

画像20

ここでドリンクを飲んで帰るお客さんも多いだろうなあ。
ホッとできる空間でした。

画像21

お遍路番号 杉並 12
住所 〒167-0031
杉並区本天沼2−7−13
電話番号 03-3390-8623
ホームページ
ホームページ2
Twitter
アクセス 中央線「荻窪」駅よりバス「稲荷横丁」徒歩0分
休日 金曜
営業時間 15:30−24:00

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?