曲輪のお盆制作③

2022.9.3.

今週も、先週に引き続き、土日ともに取手にゴーウ!
やはり金曜夜は寝坊が怖くて、早く就寝し、土曜日は5時台に起きてしまうという小心者。
ふう、寝坊しなくて本当によかった・・。

さて、一週間乾燥したお盆、どうなっているかな・・?
おお、漆黒の中に錫粉がきらりと光って、かっこいい!

蓮の葉がややパックマンのようだが、気にしないことに・・。

丸い小さなほうも、赤口と黒の二色にしっかり染まり、いい感じ!

大きい方は、錫を蒔いた箇所をやすりで少し磨いていきます。
すると、錫が表出し、きらりと輝くという寸法。
筆やスポンジ、マスキングなどで漆を付け、その上へ粉を蒔くのだけれど、元々の粉は金粉のような色だったのが、しっかり錫の色になるんだね。
錫の上に漆を重ねて研ぎ出すので、木地の凹凸や重ねた色を反映した複雑な表情が生まれるのです。

ズームイン!
蓮の実は黒地に錫を乗せたのだけれど、
葉っぱは緑地なので、色味が変わってかっこいい。
同じ葉っぱでも、少しずつ違う表情に。
木目もいい表情だなあ、と自画自賛。
少しずらして錫粉を乗せたのがよかった!

さて、復習です。
お盆の木地は、すり漆で着色するのだけれど、使用する漆は木地呂漆と呼ばれる透けのある茶色い漆、木地呂漆に顔料を混ぜた色漆のいずれか。
初日に実施した一度目のすり漆は、木地への吸い込みが多く、漆が乾いた後、何度かすり漆を行い、好みの質感になるところまで重ねていきます。塗り重ねていくうちに表情、深みが変わっていき、重ねる漆の色を変えると、木地の凹凸によって重ねた漆の透け感が変わるので、表情を強調する効果もあるそう。ちなみに、漆は乾くと色が暗くなりますが、時間が経つと明るく発色します。

この日は午前中にもう一度黒の漆を乗せて、一旦お昼休憩!
おや、ぶらぶらしていたらヤギがいた!

黒い漆が乾いたので、ここにもう一度錫粉を蒔いていきます。

マスキングをして、錫を蒔いて・・。
剥がすとこう!

今回私は絵付けはしないのだけれど、絵付けをする場合には色漆(漆と顔料を練り合わせたもの)を使います。筆を使って塗るのが基本で、他にはスタンプを作って模様を描いたり、マスキングで代用することも。
ただ、元々の木目もあるので、それとのバランスも考えて、他の受講生の方々は木目を川の流れ、海の波紋、山の稜線などいろいろなものに見立てていました。

絵付けは、木の板を彫って版を作る版画のような味や繰り返しの模様を描くことに適しているそうで、今回のお盆の浮作りのような凹凸のある面への絵付けがしやすい利点もあるとのこと。浮作り加工をする際のマスキング模様と関係を持たせ、前後感や重なりを表現しても面白いかも・・と資料には有ったけれど、なかなか応用は難しいね・・。

小さい方も錫粉、行こう!

赤い方は、緑の漆を塗って、大部分に蒔いちゃいます。
木目も見えるほどなので、漆も錫もそこまで熱くなく、表情が出るのがいいね。
マスキングを剥がすと、じゃじゃん!いいねえ。

今日は残って、18時半までもう一度小さい方に赤口、黒を塗り直して修了!
外は真っ暗・・。

バスもね、本数が少ないからね・・。

明日で終了、ちゃんと完成するのでしょうか。
明日も早起きできますように・・。

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