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江東区 春の湯

2021.6.8.

さーて、今日もハシゴ銭湯です。
今日は江東区エリア。一軒目のお店から、てくてく数分です。
この煙突も、東京っぽいといえる景色だね。

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写真を撮っている間に、小雨が降ってきてしまったので、さあお店に入りましょう。

暖簾をくぐると、いろいろな貼紙。現在は時短営業中、時短といっても日によって異なるようなので、ご注意を。お客さんが少ない場合は、早く占めるのではないかと。

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例によって回数券で・・と言いたいところなのだけれど、回数券もちょうど切れたので、「10回券を」とお願いすると、ピンクの旧デザインを渡されそうになったので、おそらく月内の有効期限までに使用しそうではあるけれど、念のため・・ということで新デザイン(2021年6月販売開始)を購入。作業場から店主が持ってきてくれました。せっかくなので、大人買いだぞ、斎藤さんだぞ!ということで20枚購入。

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改めて、番台のお母さんに例によって回数券でお支払いしつつ、スタンプをいただきつつ、事情聴取をしようとすると、「主人に聞いて」とのことで、番台ご担当チェンジ!

こちらはもともと別のお家で経営していたものの、ある時売りに出ていたそうで、現店主のお父様のお兄さん(=伯父さん)の息子さん(=いとこ)が経営をはじめ、それからご主人へと引き継いでいるそう。姉妹店については、荒川区「大門湯」は現店主のお兄さんの経営なのだとか。
建ってから66年経ち、今後は建て替えか廃業か迷っているそうだ。「息子が継いでくれるかどうかは、まだね」とおっしゃる。他人があれこれ言うのは憚られるので直接はお伝えしないが、ぜひ息子さんには新たな文化を作ってほしいなと思う。

店内を見回すと、他店では洗濯機が置かれる場所などに庭がある。「お庭、ステキですね」と伝えると「ランドリーも考えたんだけど、それはそれで掃除が大変だから。お客さんもそうだけど、こっちも年を取ったからね」とのこと。
立ち話で30分ほどお話していると、浴場にはペンキ絵がないことに気づく。明るい水色で一面が塗られている。
「珍しいですね!」と伝えると、「絵師が下手になったのでやめたんですよ」とのこと。「え?丸山さんとか?」と聞くと、「やっぱり年を取って、昔のような絵ではなくなってね。慣れると手も抜くでしょう?」とはいわれても、手抜きの絵との比較ができない。「あとね、画があると若干圧迫感があるの。この店は狭いから、より狭く感じるんです」と。
そうか、そういうものなのかもしれない。とはいえ、比較は難しい。だからこそ、ペンキ絵ひとつとっても、有り無しが一期一会なのだ。そして、絵を描くならば、脱衣所側に、とお考えなのだとか。たしかに、ゆっくり浸かって眺めるなら、そうだよね。

それから、「ここは貼紙が多いでしょう?本当は貼りたくないんだけれど、そうしないと素行のよくないお客さんもいるからね」といわれた。
そこから、常連さんへの注意の仕方についても話が及び、他店で見た結構強めの貼り紙についてお話したり、失神して粗相したお客さんが他の常連さんに失礼な態度を取ったので出禁にしたり、というお話を伺ったり。「人を見る目はできたね。それくらいかな、この商売でよかったことは」なんておっしゃる。

さて、お風呂にもお邪魔します。
手前にカランが並び、奥は熱めのお湯のジェットバスと深い白湯、だったかな。こちらはサイトによると、マイナスイオンをたっぷり含んだ磁気水を使用しているそうで、左から浅湯、ジェットバス二席、だったかな、それから深めの薬湯。今日は生レモンが入っていて、とってもいい香り。みんな、レモンは絞りたくなるよね。そして、手のひらをそっと鼻元に。うーん、いい香り。ジェットバスの当たりも心地よかった。
ブルーの壁の下で、もう一度汗を流す。いい湯だな、あははん。

帰りはもう暗闇の中。

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先ほどお話した店主と、銭湯の外観。
まだまだ元気でいてほしいです。

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煙突、やっぱりいいよねえ。

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お遍路番号 江東 16
住所 〒136-0072
江東区大島7−25−14
電話番号 03-5626-1830
ホームページ
アクセス 都営新宿線「東大島」駅 徒歩7分
休日 月曜
営業時間 15:20−23:00

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