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京都市北区 明治湯

2021.12.29.

「鞍馬口」から徒歩20分ほどの「船岡温泉」から徒歩で5分ほど、今日の二軒目は「明治湯」に。
実はここ、2021年末で廃業されるということで、どうしても来ておきたかった銭湯だ。表にも60年の愛顧への感謝とお詫びが、もの悲しく掲示されている。

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入り口が男女別で別れているが、下足スペースは繋がっている。以前はもう少し玄関側に番台があったのだろう。中に入るとかなり低い高さの番台のため、男性サイドが1/3ほど見えてしまうので、視線をそらしながら・・。

何代目か、初代のご出身県についても聞いたのだけれど、三代目、石川県のご出身だったと記憶。曖昧で申し訳ない・・。なお、廃業の背景としては、地下水が引き上げられなくなってしまったそうで、後継ぎがいないとか高齢化とかの理由ではなかった。そういうこともあるのか、商売というのは本当に難しい。

浴場は、天井が水色で広々と感じる。入った手前にカランがあるので、桶と椅子は脱衣所から持っていこう。
奥からドライサウナ、水風呂、深湯、ジェットバス、バイブラ湯、電気風呂、白湯のレイアウト。

お湯は結構、というか、かなり熱め。その反面、水風呂は劇的に冷たい。温冷交互浴が捗りすぎる。店主曰く、地下水枯渇のため、水風呂も水道水に変更となったからか、冷たくなりすぎたとのこと。サウナ利用者には案外都合がいいかもしれないが、そういうお客さんばかりではないから、難しいところだね。
そしてサウナはやや暗めで、無音の環境。95℃ほどで定員は3名ほどか。

お風呂上りに、脱衣所には名入れのうちわが。記念に購入できないかとお訪ねしたのだけれど、残念・・。でも、写真を撮る許可をいただいたので、記念に記録だけ。

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こうして、銭湯の灯りがまた一つ消えてしまう。さみしいけれど、私のできることは、今ある銭湯があり続けられるために、通い続けることなんだなと。
京都巡りは、寺社仏閣拝観ももちろん魅力的なのだけれど、銭湯もコンパクトなエリアに密集していたりもするので、お風呂好きな方はぜひ回ってみてください。

夕ご飯は、市場近くで足で探した「味どころ しん」へ。ここがアタリ!だったわけですよ。
お刺身盛り合わせもたっぷり。

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ここに来ても、あん肝。
美味しすぎて、ひとり一皿。

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玉ねぎのマリネも美味しい。

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すじ豆腐もスープまで美味しくて、寒い夜なので、湯気まで楽しむ。

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家人リクエストの焼き魚。

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京野菜の蓮根、万願寺唐辛子、そして鱚など。

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で、お茶漬けで締めると見せかけて・・。

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まだ少し食べたりなかった家人が、なぜか大盤振る舞いで鮑のバター焼きを頼む。久しぶりの鮑に感激!

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でも、このおかげで、会計は17000円ほどになっちゃいました。お値段の出ていないお店では、ほどほどに・・。

屋号 明治湯 ※2021年12月31日廃業
住所 京都府京都市北区紫野西藤ノ森町1
電話番号 075-431-3789
営業時間 15:00~24:00
定休日 日曜日

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