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墨田区 荒井湯

2021.3.9.

今週は出勤日がやや多め。
今朝の仕事は、高校の同級生とも一緒。当時から変わっていない部分もあるし、大学時代、社会人の20年弱を経て、様変わりした部分もあるし、お互いがこうやって仕事として再会できたのはうれしかった。私も彼女くらいの変化を経ているだろうか、と一考。

結構暖かい日だったので、ヒートテックの極暖は無くてもよい一日だった。でも、三寒四温というものね。そんな日を過ごしながら、春を待ちましょう。

仕事帰りという事で、重量級の荷物を背負いながら大江戸線「両国」駅で下車。てくてくあるきながら、元気な声が聞こえる方を見ると、小学校では野球部の夜練やってる!

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駅からは18分ほど町歩き。スカイツリーも見える町、いいね。

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すると、突如現れる立派な煙突と唐破風の屋根。
結構年季が入っていると見た。下足箱の上にもすてきな絵柄。

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番台のお父さんに例によって回数券でお支払いし、スタンプをいただきつつ、事情聴取開始。
こちらは現在二代目で、初代は新潟県のご出身。初代の娘さんが跡を継ぎ、二代目のご主人は婿養子なのだそうだ。ご主人自身のお姉さんが東村山で「久米川湯」を、お兄さんが立川でそれぞれ銭湯を経営していたけれど、いずれも廃業。前者は2020年3月頃、後者は30年以上前に廃業なのだとか。奥様の方は、初代の妹さんが文京区「富士見湯」を経営していたそうで2020年10月に廃業したということだ。ううう、残念。

ちなみに番台脇の水槽には、メダカがいっぱい。中には死体っぽいものやウナギの稚魚のようなものもいたけれど、見ていると面白い。脱衣所にも3つほど水槽があり、大きな魚やメダカを見られる。

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お話しながら「どこから来たの」「三周目とはすごいね」「いやあ、おそれいった」などと会話も弾みつつ、脱衣所へ。

番台からは脱衣所は見えないようになっており、男性側との境目の鏡には、お客さんたちからのメッセージが貼られている。後でしっかり書かなくちゃ!
浴場は、正面に北斎のペンキ絵。普段の真っ青な富士山ではなく、少しレトロな感じの作品で、「2015.10.17.ナカジマ・マチダ」とサインがある。手前にはカランと立ちシャワー二席、湯船は左からぬる湯、ごろっごろとした岩入りのゲルマニウム温浴、バイブラ湯、ジェットバス二席、日替わり湯の熱湯のレイアウト。今日の日替わり湯は「江戸黒」だった。

※ホームページよりペンキ絵

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※レイアウト

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熱湯に入っていると、ジェットバスの常連さんから「熱いでしょ」と。「はい、結構熱いですね、でも気持ちいいです」という会話から、常連さんと軽快なおしゃべり。
その方は、ここのお休み以外はほぼ毎日いらっしゃっているそうで、この辺りも町ごとに銭湯があったのだけれど、最寄りのお店が廃業になってしまい、こちらに移って10年ほどだとか。
私が「調布から来たんです」というと「ええっ!」と驚かれた。調布ってそこまで遠くはないんだけどな・・。
ゲルマニウムに浸かったからか、汗が止まらなず、カランのお水との温冷交代浴も捗る。熱湯もいいし、江戸黒もいいし、本当はゆったり浸かっていたかったなあ。

お風呂からあがろうとすると、先ほどの常連さんが「ええ、もう上がっちゃうの?」と寂しそう。うう、ごめんなさい。
といいつつ、テレビの音楽番組を聴きながら、着替えながら、ゆったり。ちなみに曲は「黄砂に吹かれて」と「北国の春」。先ほどの常連さんも上がってこられて、後者が流れているときに「いい歌ですね」と声をかけると「いい歌ね」と。こういうコミュニケーション、うれしいね。
メッセージはこんなものを認めてみました。

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通りがかった二代目の奥様が、「これ、いいでしょ」とメッセージを指さして「貼り切れないけど、まだいっぱいあるのよ」とのこと。
「ペンキ絵も他とだいぶ違いますね」とお伝えすると、「男湯は神奈川沖波裏なんだけど、北斎良いでしょう、こっちは・・なんだっけ(と番台のご主人に尋ね)甲州三坂水面ね!」とのやりとり。

メッセージを番台でお渡しすると、「わあ、こんなに書いてくれたんだ。貼っておきますね。来てくれてありがとうね」と店主。番台の二代目のお人柄、奥さんのお人柄がとってもよかったなあ。

出る時に、ちょっと泣きそうになったのは、ここだけの秘密☆

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休日 水曜 ※第5水曜は営業
営業時間 15:30−24:00

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