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目黒区 みどり湯

昨日から落語を再開した。

初めて落語をちゃんと聞いたのは、「しぶらく」だった。2017年3月11日のこと。こしら、小痴楽、わさび、彦いちの番付だった。彦いちさんの創作落語が面白く、そこからハマり出す。ほぼ毎月通い始めるうちに、菊之丞、小八、文蔵、一之輔、馬石さんなどに出会い、その師匠は誰なんだろうとか、兄弟弟子は・・と広がり始めたのだ。

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次第に、正月に浅草に行き紙切りにハマったり、豪華な顔ぶれを楽しんだり、家人は完全に引いていた。

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そう。落語には「湯に行ってくらあ」と銭湯のシーンが意外と出てくる。「不動坊」もそうだし、聴いちゃうと行きたくなるのが人情ってもんだ。そう、落語の後に銭湯に行ってみたかった。

昨日、今日と、ちょうど一年振りの落語へ行ったのだ。昨日は、一之輔、三木助「芝浜」ほか、前職の仲のよいOBのおじさまとともに。先輩は、芝居、映画、落語、音楽ととても知識が豊富で、よく一服しながら次になにを観にいくのかとおしゃべりしたものだ。半年に一度、こうしてともに芝居か落語にご一緒せている。
チケットを待っている間、なぜか白い毛の話になり、髪の次はどこが白くなるか、という懸案で、鼻毛→胸毛→下の毛、ということにたどり着いた。腋の毛は白くならないんだけどねえ、とどうでもいい情報を挟みつつ、その後落語とトルコ料理を楽しんだ。
そして今日は、私自身が小八さんと馬石さんのファンなので、立川流の笑ニ、志ら乃の二人も加わった、いい番付だった。ちなみに権太楼、雲助、さん喬の三人の会や談春、談笑も好きだけれど、大御所すぎてやっぱり遠い。特に談春はチケットが取れなさすぎて、有難すぎて、唾を飲み込む音すら雑音となる部類だ。上手いんだけど、ねえ。ああ、でも権太楼師匠の「芝浜」、談春の「紺屋高尾」はよかったなあ。ここにはどなたか、落語ファンの方、いるんだろうか。

私ごとだが、ここ2年ほどで、落語→社交ダンス→サウナと執心の対象が変わってきて、そろそろ落語も復習しよう、と昨年の鶴瓶落語以来の連夜だった。実は、銭湯お遍路の二周目も9月にスタートして、今日のここを押したところで残り8軒となった。年内にゴール、と思っていたけれど予定通りに行けそうで、達成感が半端ない。わかる方、いらっしゃるだろうか。なかなか伝わりにくいのだけれど、三周目はかなり辛いことになりそうだ。

マクラが長くなったが、そういうわけで、自由が丘駅からてくてく10分のこちらに。例によって回数券で支払い、サウナ代200円と交換にサウナバッグ、マット、キーをお借りする。以前は目黒区内で他にも3-4軒を経営していたようだ。
脱衣所は混み合っていて、ささっと身ぐるみ剥がして浴場に。大蔵湯のモザイク画と色彩の似たペンキ絵に迎えられる。田中みずきさんの富士山ではなかろうか。その下にジェットバス三席、バイブラ湯、お隣は定員2名のこじんまりとした水風呂とドア付きシャワー、入口脇に立ちシャワーとサ室が左右に配置されている。

サ室は二段で、こういう状況なので4人に定員制限中。そうでなくとも、6人入るとかなりしんどいかな?お湯に浸かった後にお借りしたマットを持参して胡座。奥行きがあるので、大まかで雑な胡座でも楽々だ。カラッとしているけれど、ヒリヒリしない。サウナのことはよくわからないので、そのまま受け入れる。サ音は、聞いたことがあるんだけれど、通しては歌えない曲ばかりで、世代によってはしんどいかもしれない。私は辛かった。あいみょんの「裸の心」のサビのところだけを目を瞑って歌っていたら、お二人が入室したので、そんな環境もええいままよと受け流す。

水風呂は水とぬるま水の境目を感じながら、ゆらゆらり。ペンキ絵を観ながらの、明後日の方向から。ぬるいんだけれど、長く入っていると心地よい。あー、いいわあ。

今日もいいお湯でした。

サウナ:10分 × 3
水風呂:3分 × 3
休憩:5分 × 3
合計:3セット

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