台東区 天然温泉 湯どんぶり栄湯
2020.03.02
「明烏」や「紺屋高尾」といった噺を手繰れば、吉原大門に見返り柳に、ここは花魁の生きた場所。お風呂を出るのが20時以降だと、周辺の駅まではほぼ女子どもは歩いておらず、原色ネオンが煌々と男衆の来店を待つソープ街、吉原。同じ都内でもウェストサイドの人間としては、パトロール意欲をぐっとこらえる。
今年に入りプッツンきたようにほぼ毎日サウナに行っているが、ここはこれまでのサ活で1番行きにくい銭湯だった。昨日は赤坂で仕事を終え、乗り換え含め45分くらいと時間的には近いようで、乗降も初めての三ノ輪駅からてくてく精神的な距離を感じながら、カフェバッハでチョコレートケーキを仕入れる。ここはお昼にイギリス風角食が焼きあがるようで、また再訪したい。
バッハから徒歩4分、あー遠くまで来たなあと、巡礼で甲府まで徒歩で来ちゃった☆ノリなので、赦してほしい。そのノリで書き加えると、あしたのジョー像もある街だ。番台のお母さんに回数券とサウナ代250円を支払い、挙動不審にあたりをチェックすると、名入りタオル、見たことのない小冊子など売っていて、迷わず購入。脱衣所で見つけたイオンウォーターもなんと500mlが130円の価格破壊、一方で小冊子は1000円と物価がご乱心だ。19時の入店時には、お客さんも姉妹や母子など地元の若い方がとても多い印象でローカル感がよい。
浴室内は、左からサウナ、水風呂、マッサージ風呂、白湯、電気風呂、薬草風呂、外に出て半露天風呂。薬草風呂はわかる人にはわかるだろうが、北欧で親しまれているラクリスの匂い。高校時代を北欧で暮らしたのだが、到着初日の衝撃がラクリスの存在だった。さて、半露天にはどでかいどんぶりが2つ。黄色い声を出したいところだが、なんせ前日に炭酸壺湯(どんぶり系)に入っていたので感動は無く、やることといえば膝裏で淵を挟んで腹筋ごっこ。全く効果ない。小心者にはinどんぶりはやや手持ち無沙汰だ。どんぶり内では仕事に追われることもないから、手ぶらでいいのか。むしろ手ブラ。ばか。ここは風の通りもよいととのいスポットだ。
サ室はうなぎの寝床の形で、縦型に3段展開。脱衣所越しにテレビを観賞するも、着替え中の方々はサ室からの視線が見えないようで、時々テレビが観えにくいけれど、人間観察として面白い。しかし、じわじわと熱いサウナで、どんどん汗が流れ落ちる。心地よいサウナでした。
サウナ:8分 × 5
水風呂:8分 × 5
休憩:5分 × 5
合計:5セット