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読書記録 「三十の反撃」

少し前に読み終えた、こちらも韓国文学。
読んでよかった、と心底思える一冊。

あらすじ:
1988年ソウルオリンピックの年に生まれ、三十歳になった非正規社員のキム・ジヘ。88年生まれに一番多い名前「ジヘ」と名付けられた彼女はその名の通り、平凡を絵に描いたような大人になっていく。
大企業の正社員を目指すジヘの前に現れたのは、同じ年の同僚ギュオク。彼の提案する社会への小さな反撃を始めることになったジヘは、自身を見つめなおし、本当にしたかったことを考えるように。
そして、ついに「本当の自分」としての一歩を踏み出すことになる──。

https://www.shodensha.co.jp/sanjyuu/

よく響いた、一節たち。

私たちはみんな、情けないということ。
悩みは死ぬまで続くということ。
私の人生の意味は?考えるとぞっとすることも歩けれれど、もっと怖いのは、その悩みを知らずに生きること。

(大事なものを)奪われても、取り戻せない。つまり、自分は、いないひと。
声をあげない、黙っていたら、それが当たり前、として扱われてしまう。
行動しなければ、何も変わらない。
間違っていることを間違っているというだけでも、少しは世の中が変わる。
大人だからって完成した人ではなく、過程の人でいたいと思う。

かなり語弊がありそうだけれど、ちょっと韓国版、村上春樹、少しだけそう思ったけれど、そうでもないでしょうか。
最後のページの選曲なんて、春樹っぽくないか?知らんけど。

もっと読んでみよう、韓国文学。

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