勉強

30歳手前になって勉強の仕方がわからなくなった話

これまでは会社からの指示で資格取得をしたからか、驚くほどやる気のない状況で受験してなんとか受かったりしてきた。昨年は社会に出てから初めて前向きに資格取得に向けて勉強に取り組もうと思えた。その中で感じたことを以下に書いてみる。

【参考書を買って読んで終わり】

とりあえず参考書を買って読んでみた。時折イメージの湧かない部分もあるが何となく理解できる。章末問題も何となく解ける。とりあえず試験を受けてみる。(2018年11月末)
今までもそんな感じで何とかなってきたので何とかなるだろう。


めちゃくちゃ落ちた。


想定より問題難しい。問題文が何言ってるかわからない状態。どうしてこうなった。考えてみた。自分が読んだ参考書の章末問題は「Aは~というサービス」というような知識を問うような問題が太宗だった。試験で問われるのは解決したい課題に対する最適解は何か?という内容で、単純にサービスなどを暗記して解けるような暗記問題はほとんど出てこなかった。

今まで受けてきた試験は暗記していれば大体何とかなる試験内容だったので受かることが出来たが、今回目指した資格は違った。

【可能な限り最大限の楽をしたい】

本を読んで暗記するだけではどうやら突破できなさそうな試験らしいと感じ勉強の仕方を考えた。びっくりするほど何からしていいのかわからない。最適なルートが見えない。地頭は良くないが、とにかく楽して合格したい自分が考え付いた手段がざっくり下記の3つ。

・参考書の要約を手書きでノートに書く
・学習動画を見る
・実際に技術を触れる

■参考書の要約を手書きでノートに書く
読むだけではダメなら手を動かそうと参考書の要約をノートに書いてみた。
つらい。右手痛い。しんどい。
そして途中で気づく。これは暗記のための勉強法では?と。
思っていた以上に自分アホだった。
小学校の時に読書感想文書いている時や、大学の授業のレポート作成している時とあまり変わらないぞ。ピックアップしたキーワードを元にそれっぽい文章をノートに並べている。きれいなノート作るのが目的になっている。手書きのため時間もかかり効率が悪い。

そっとノートを閉じた。

■学習動画を見る & 実際に技術に触れる
参考書で机上の勉強をするだけでなく実際にその技術を動かしてみることが効果的だと資格保有者の方は口を揃えて言っていた。特に仕事で使っていれば合格は容易だと。
講師のレクチャーに従ってハンズオンを進めていく動画コンテンツ(Udemy)の視聴や、職場の仲間たちと集まってハンズオンの課題を決めて実施してみる会をやった。これらは効果的な勉強だった。実際に触ることで参考書でイメージできなかったことが内容のイメージが湧いたり、なぜこのサービスが便利なのか使うべきなのかということが体感できた。
動画もスマホで移動中に見れるので、ソシャゲとアニメの誘惑に負けなければどこでも勉強できて良い。ソシャゲとアニメの誘惑に負けなければ。

【超えたいハードル】

参考書を読むのは当然として、「学習動画を見る」と「実際に技術に触れる」ということを中心に学習を続けた。結果として2回目の受験(2019年5月末)で不合格になったが、3回目の受験(2019年12月)で合格した。
技術系資格にありがちな「実際に手を動かす」という勉強法が最強という単純明快なオチになったが、自分がそこに辿り着くのは簡単じゃなかった。

触ったことのないものに触れるには、ある程度心理的ハードルが発生する。そこを超えるために自分は一番体力がかかったと感じた。
基本的に楽したいので触れずに机上で勉強できるなら触れないでおきたい。

【盛り上げて 誰か私を 盛り上げて】

最適な勉強法が判明したからすぐに実践できるほど心強くないので自分が勉強できるように盛り上げてあげる。今回自分のテンションを上げることに起因したのは「環境」だった。具体的内容は下記の通り。

・資格の取得=仕事で役立つというイメージを持たせてくれる人たち
・サービス活用事例が現在進行形で紹介されている
・一緒に勉強する人
・サービス活用してる人たち楽しそう

上記のようなポジティブな環境に身を置いたおかげで、何とか勉強をスタートすることが出来た。次は習慣になるようにちょっとでもいいから動画見たりするなど勉強が途切れないようにした。

【いまさら悟る】

今回の資格取得を通じて自分が勉強の仕方が下手なことを痛感した。24年間学業に身を置いていたとは思えない事実。そして30歳目前にして悟る、学校は勉強の仕方を訓練する場でもあったのだと。

今後、同じように勉強が必要になったときには勉強しようと思える環境作りにも注力しよう。自分は一人で勉強できるほど意識高くないし、寂しいので。勉強することに対してポジティブな人が多いところに身を置こうと思った。自分の勉強に対するテンション上げる工夫も頑張る必要がある。

学校の先生のように私をやる気にさせるために御膳立てしてくれるような存在はお金を払わないと現れないので、コスト削減のためにも自分の機嫌は自分で取っていこう。

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