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小沼枝里子
2017年8月5日 14:03
その日も、またいつかの日と同じように、僕の前には彼の姿があった。特に何て事のない話をしながら、ギターの弦をつまびいて遊ぶ。「練習」なんて名目はあるものの、正直大した事なんて一つもしていない。開けた窓からやわらかく差し込む陽射しと風と、ギターの音。それだけでいいや、と思う。向かい側の彼は、その視線を手元に落として、指を懸命に動かしている。まぁ、大抵は10分くらいで飽きて、煙草を吸っての