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か・わ・い・い

今日のことを話そうと、

放そうと思う。
つれづれと。

今日は、少し離れた離島に
海を渡って行った。
仕事でね。

オカヤドカリがいたのです。
この島に固有の動物。

足下にコロンと転がった小石

と思ったら、
オカヤドカリ。

陸に住む、ヤドカリだった。

命、ということを思った。


オカヤドカリは、
人の足音が近づくと、
住み家にしている貝殻の中にくるまって
コロンとする。

身を守ったつもりでいる。
踏み潰されたら
あっという間に
ぐちゃぐちゃになるのにね。

いぢらしい。
かわいい。

本当にかわいいっていうのは、
こういうコトなんじゃないかと思う。

我が身かわいさ、
と、
よく、
卑しさの代名詞みたいに言われるけど、
うちはそうは思わない。

本当に我が身をかわいいと思うヒトは、
かわいい。
それはオカヤドカリであろうとヒトであろうと。

我が身かわいさに、
殻に身ごもって、
コロンとしているヒトのことは、
かわいいと思う。

いぢらしひ。

本当に我が身かわいい人のことを
どうして悪く言われようか。

正直だとかどうだとか言う前に、
それは、
全人類の、いや全生命の肯定だ。

臆病で良いのだろう。
我が身かわいさで、
我が身をかばっても、
いいのだとおもふ。

いけないのは、
誰かを責めるあまり。
自分のことも責めること。

そのような、かわいさとは遠い行為をこそ、
私は卑しいとする。

29.12.17  Mizuki

絵を描くのは楽しいですが、 やる気になるのは難しいです。 書くことも。 あなたが読んで、見てくださることが 背中を押してくれています。 いつもありがとう。