見出し画像

「調和性」マネージャーの強みの活かし方

「マネージャーのためのストレングスファインダー®」というプログラムをご提供していますが、その中から、マネージャーが強みを自分のマネジメントにどう活かすのか、資質別に解説していきます。



1.どのような資質か

意見の一致を見出し、チーム全体を前に進めていく資質です。
一人一人の意見を丁寧に聞きながら、皆が納得する落とし所を見つけ出します。
会議の前半に発言することはあまりありませんが、終盤になって意見をまとめ、合意できるアイデアを提案します。
対立することで停滞したり、雰囲気が悪くなることを嫌います。


2.マネジメントへの活かし方

積極的にチームを引っ張るというよりも、部下の意見にしっかりと耳を傾け、くみ取ってくれる「聞く耳を持つ」上司です。
話をちゃんと聞いてくれるので、例え意見が通らなかったとしても、部下に納得感を与えます。

調停役になることも多いでしょう。なぜか「調和性」上位の人のところには、「何とかしてください!」という相談が舞い込みます。
意見の違いをきちんと聞いて、お互いが納得できる妥協点を見つけ出し、合意のうえで仕事が進むように調整します。

「落とし所」を見つけるのは、対立することで仕事が前に進まないことを嫌うからです。お互いが納得するよう気遣いしながら、スムーズにチームが運営されるようにする心配りのある人です。


3.リーダーシップスタイル

EQリーダーシップ(D.ゴールマン)の分類で言うと、「民主型」のリーダーです。
提案を歓迎し、部下に広く意見を求めます。
部下の参画意識を高め、情報をチームで共有し、皆が納得するプロセスを重視します。
部下の主体性とチームの一体感を作り出すリーダーシップスタイルです。


4.注意点

対立を嫌い、言うべき時にはっきり意見を言わないこともあります。
部下からは煮え切らない態度と感じられるときもあるかもしれません。
必要な時は「上司という上着」を着て、役割として自分の意見を伝えることも必要です。

また合意を重視するあまり、尖った斬新な意見を見落としてしまうこともあります。大多数の意見にまとめがちな傾向を理解し、時には少数意見をくみ取ることも意識しましょう(しんどいけど)。



(注意)
・「ストレングスファインダー」及びその資質名は、ギャラップ社に権利があります。
・個々で書かれる内容は私の知識・経験に基づくものであり、ギャラップ社の公式見解ではありません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?