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別府鉄輪の『腸活×湯治ととのうワーケーション』に行ってきた(前編)

3泊4日で大分県別府市の鉄輪(かんなわ)温泉へ行ってきました。今回は『腸活×湯治ととのうワーケーション』という企画への参加が目的でした。

この企画は、大分県の関係人口創出事業「ゆわえば大分」をきっかけに生まれたものです。温泉付きシェアハウスの運営など湯治文化を様々なスタイルで発信する『湯治ぐらし』代表の菅野静さんと、メンバー2名の方々により練り上げられた、素敵なツアー企画でした。

『鉄輪温泉(かんなわおんせん)には、日本古来の養生法である「湯治(とうじ)」という文化、そして、高温で噴出する鉄輪温泉独自の温泉天然蒸気を活用した「地獄釜」をはじめ、地の恵みを活かした「食治(しょくじ)」の文化が根付いています。』(上記ページより)

そんな鉄輪で、温泉の力、食事の力、鉄輪の力を通して健康になろう!そして他の時間は働こう!というコンセプトの企画でした。今回は初めてのトライアル実施ということで、青森から参加して参りました。

湯けむりの湧く鉄輪の街並み (写真:参加者提供)



1日目

初日は、菅野さんの運営するシェアハウスの一つ「湯治ぐらし3」に昼過ぎに集合しました。シェアハウスは現在のところ3棟で、1と2は女性向け、3は男性向けで、学生さんなどが入居しています。こちらで菅野さんはじめ主催メンバーや講師の方々と合流しました。

ファーストコンタクト in 湯治ぐらし3

湯治カウンセリング (1回目)

その後、保健師・温泉入浴指導員の熊谷さんによる湯治カウンセリングをして頂きました。事前にアンケート回答している内容と、当日の血圧、脈拍測定、および唾液アミラーゼによるストレス測定を行いました。測定値は35で、「ストレスがややある」という結果になりました。

更に問題だったのは血圧の方で、年齢の割にかなり高いので今後も気をつけなさいというご指導でした。青森に帰ってからも塩分過多にならないように気を付けます。。

血圧とストレスの指導を受ける鎌田


入浴指導

その後はシェアハウス内にある温泉(めちゃ素敵!)への入浴。温泉名人の土谷さんと、入居者であり湯守である学生さんと温泉に入りながら色々なお話を伺うことができました。

温泉名人の土谷さん&入居者であり湯守のとも君と

初対面して1時間くらいで一緒に温泉入浴するという体験でしたが、気持ちいいお湯の中で言葉を交わせて、とてもいい時間を過ごせました。
小一時間ほどの入浴の中で、土谷さんからは、「ずっと温泉に入り続けているけど、別府の温泉はまだまだ底が知れない。」「朝一番で入るのと夜遅い時間に入るのでは、同じ温泉でも感触が全く違う。自分の五感と湯との触れ合いを大事にしている」(意訳です)など、心に残る話ばかり聞くことができて感謝しています。

交流会

その後、夜は任意参加の交流会を開催して頂きました。
会場はそのままシェアハウスにて、「おかみ丼々和田」の和田女将による和食コースを頂きました。「おかみ丼々和田」は元々築地で約9年半営業されていた家庭料理とお酒を楽しめるお店。現在は別府に拠点を移して新たな活動を開始しています。


どのお皿も絶品!おいしく頂きました

素材にも調理にもこだわりがある女将の料理、大変おいしかった。最後に青森県産りんごの地獄蒸し(温泉蒸し)が出たのも嬉しかったです。

青森県産りんごの地獄蒸しを別府で食べる、青森県産の男

おいしい料理とお酒を頂きながら、集まった方々のお話を聞けて楽しい時間でした。和田女将の魅力溢れる半生、別府大学で歴史を研究しアーキビストを志す入居者・円城寺さんのお話など、様々面白い話でした。

語り合いが続く交流会

菅野さんの旦那さんともお酒を酌み交わすことができ、次回はぜひカラオケ―ション(※つまりカラオケ)にも行きましょう!という約束をしてこの日はお開きとなりました。

2日目

2日目は、予定のプログラムはピラティスのみだったのですが、その前に地元の人が勧める温泉へ行ってみよう!ということになり、少し早めに集合して『鉱泥(こうでい)温泉』へ朝風呂に行きました。

「坊主地獄」の脇から入る、鉱泥温泉の入口。

ここは、昔はお寺だった場所に地震によって地の底から「熱泥」が湧き出し、「天然坊主地獄」という施設として整備されました。坊主地獄の熱泥には温泉成分が含まれており、泥湯につかる鉱泥浴(こうでいよく)ができるように造られたのが「鉱泥温泉」です。(HPより)

珍しい泥湯に入浴できる人気の温泉で、この日も地元の方や観光で訪れたお客さんなどで賑わっていました。オープンと同時にいざ入湯。
まずは手前の広い岩風呂の浴槽でかけ湯をし、入浴するのが作法です。透明でほのかに硫黄の香りの、これだけでも素晴らしい温泉でした。
その後、泥の温泉へ。サラサラの泥が肌にまとわりつき、いつもの温泉に比べてより早く、ぐんぐん身体を熱してくれる感覚でした。気を付けないと、すぐにのぼせてしまったりするそうです。貴重な入浴体験が出来ました!

鉱泥温泉は朝8:15頃(この日は8:30~)から正午までが営業時間。人気で混みあうこともあるそうですが、是非訪れてほしい温泉です。

ピラティスに挑戦

その後、またシェアハウスを会場として、ピラティスを体験しました。今回の事務局メンバーであり、インストラクターの資格を持つ中尾さんが講師をしてくれました。

私はピラティスは完全に初めてで何も分からなかったのですが、ピラティスの生まれた背景や目的の説明や、初心者でもできるポイントを押さえてもらい、気づけば熱中していました。
ちなみに私の身体が非常に硬いことで、ここまで硬いのは先生も初めてという不測の事態に対応させてしまいました。青森に帰ってからもストレッチをします。。

身体の硬さで先生を脅かす鎌田

午後はフリータイム

基本的に今回のワーケーションプランは主要なコンテンツの時間以外は自由度が高い日程で、気分次第であちこち行くことが出来たのも非常によかったです。
2日目のピラティスの後は自由行動だったので、鉄輪をあちこち巡りながら温泉と仕事を楽しみました。

明治の建物の中でコーヒーやケーキを楽しめる「冨士屋 一也百」(ふじや はなやもも)。ここで水出しコーヒーを頂きながら、しばらくPC作業していました。

外も中も素敵で落ち着いた建物
窓際ワーケーション


その後に入浴した「渋の湯」。鉄輪には共同浴場が複数あり、外来の方でも入浴料を払って入ることができます。こちらは入浴料として有料ロッカー(100円)を使用するシステム。
中に入ると脱衣所、そしてすぐの所に浴槽、のシンプルな造り。別府や鉄輪の人にとって温泉は本当に身近なもので、入りたいときにサッと入ってサッと出る、と話しているのが理解できます。温泉と、人の暮らしの近さを感じる。ちなみにこちら、美肌成分の指標となる「メタケイ酸」驚異の600mg越え。入浴感抜群です。

渋いぜ、渋の湯


その後、2022年12月にオープンしたばかりの「地獄温泉ミュージアム」へ。別府に降った雨水が50年を経て温泉水になるまでの地中の旅を、自身が追体験することができる施設です。

出来たばかりの地獄温泉ミュージアム
別府の温泉水の一部となる鎌田


1~2日目はこんな感じでした!続きは後編をご覧ください!



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