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2023年4月の活動

気持ちが揺れ動く時期

進級や新学期に入るタイミングは、子どもの心も揺れ動きます。
気持ちを切り替えてがんばろうと思ったり、気持ちはあっても行動に移せなかったり、できなかったことでひどく落ち込んだり、登校する友だちを見て焦ったり、不安になったり。
この4月も、子どもそれぞれに異なる様子がみられました。

おんせんキャンパスや家で過ごす時間が長かった子が登校に意欲を示した時、おんせんキャンパスのスタッフは本人や保護者さんと相談します。
サポートを必要とする子の場合は、緊張を和らげられるよう、スタッフが一緒に登校したり、別室で一緒に活動したりすることもできます。
短時間の登校を重ねることで学校での滞在時間が長くなっていく場合もありますが、子どもは目一杯がんばっている状況なので、疲れて行けなくなることもあります。

そんな時は家でゆっくり過ごしたり、おんせんキャンパスで活動してリフレッシュしたり。そうしてエネルギーがたまると、また学校へ行ってみようという意欲が出てくる子もいます。

子どもにいい変化があると、大人はこのまま右肩上がりになるのではと期待してしまいますが、子どもに限らず誰でも気持ちや体調は変わるものなので、その時の様子を見てゆるやかに対応していきたいと、おんせんキャンパスでは考えています。

自分に合う学習のしかたを見つける

おんせんキャンパスでは、子どもの状態に合わせてスタッフと1対1で過ごす活動や、スタッフが入りつつ他の子どもと一緒に活動する少人数の活動、集団での活動と、いくつかの段階を設けています。

集団での活動は、1日のうち2〜3コマが学習、1〜2コマが体験活動(スポーツや食育、グループワーク、ボランティアなどコミュニケーション力も育つような内容)、1コマが好きなことを思いっきりできるサークルというプログラムを組んでいます。

学習では、学校の進捗や子どもそれぞれの進み具合によって自分で計画を立てて、ワークやプリントをやるようにしています。
昨年一年間で自分のやりやすい学習方法を見つけられたのか、時間いっぱい集中して取り組む子が増えたように、スタッフは感じています。
学習方法は一つではないので、自分に合う方法を見つけられるよう、スタッフもいろいろ提案したいと思っています。

楽しく遊んでコミュニケーション力も

おんせんキャンパスにはコミュニケーションを苦手とする子もいるので、遊び感覚で楽しく参加する中でコミュニケーション力が育つようなプログラムも用意しています。

4月のグループワークで行ったのは「自己紹介すごろく」「人間ビンゴ」「新聞紙タワー」。
子どもたちはわいわいと楽しく行いましたが、実はそれぞれに相手のことをもっと知る、いろいろな人に話しかけてみる、協力する、ということが自然にできる内容になっています。
なかにはグループワークに不安を感じる子もいますが、やってみれば楽しいので、いつしか他の子たちとコミュニケーションをとれるようになってきます。
今月のグループワークも、慣れた子たちが初めて参加する子たちを巻き込んで楽しむ様子が見られました。

自信、自己肯定感はこんな場面で

食育の「つくってたべよ♪」は、自分で準備をして手順を確認して作れる、というところを目指しています。

今月は、恒例の「お花見弁当づくり」。
それぞれがメニューを考えてみんなの分を作り、校庭で食べました。
「自分で作った」という達成感や、誰かに食べてもらって喜んでもらえることで自信や自己肯定感が高まっていると、子どもたちの表情や言葉から感じます。

好きなことができるサークルの時間は、子どもが得意なことを見つけたり、他の子に披露したりできる場にもなっています。
キックベース、サッカー、バレーボールといったスポーツや、ポケモンカード、ボードゲーム、ピアノ演奏など、大人も子どもも一緒になって楽しみます。
今月は、フルーツあめ作りを発案して、みんなと楽しんだ子もいました。

おんせんキャンパスではこれからも、子どもたちの「好き」「やってみたい」という気持ちを大事にしていきたいと思っています。










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