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温泉アドバイザーが詠む、推し短歌①願わくは いで湯の底にて よる死なむ

願わくは いで湯の底にて よる死なむ
湯気立ち昇り 空に溶けゆく

もちろん西行の有名な、
「願はくは 花の下にて 春死なむ 
その如月の 望月のころ」
から。

精一杯生ききった一日の終わりに温泉に浸かりながら死ねたら、こんなに幸せな最期はありません。
身体は温泉の底に沈んでも、心は湯気のように天にも昇る気持ちでしょう。

そして、死によって肉体という境界を超えた魂は、地下深く湧き出す温泉の底から、湯気が立ち昇ってゆく空の彼方まで、世界中に遍く満ち溢れる。
そんな僕の死生観も込めました。



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