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化学反応

昨年せっかくnoteを始めたのに、途中から忙しすぎて更新する時間がなかったという…今日だけ少し時間があるので、今のうちに書いておこうと思います。

昨年、強く心に残った言葉があって。

自然科学の授業は、別府の地獄(温泉)からでした。
赤茶色の血の池地獄も、淡いブルーの海地獄も、同じ鉄の色なんです。

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色の違いは、温泉水の中で鉄がどう化学反応しているかの違い。
実際に見たことがある風景だったので、すぅーっと頭に入りました。
さまざまな化学物質が含まれている温泉ですが、化学の法則を正しく理解すれば、なぜこの温泉がこの色なのか説明できるそうです。化学は苦手だったので、もっと勉強しておけばと…そして、多少分析書を読めるようになったくらいで温泉を知ったような気持ちになってはいけないと改めて感じました。

その授業の中で教授が言った一言。

「化学反応って、つまるところ電子のやりとりなんです」

化学反応って、そんなシンプルなことだったのかと。
目に見えない小さな電子のやり取りにより、もともとあるものの組み合わせが変わるだけ、そう考えると非常にシンプルです。

そして、たぶんそれは人も一緒。

「○○さんといると化学反応が起きるんだよなぁ」とよく言ってる人がいるんですが…相手が持っているたくさんのものに触れ、自分がそれを一部受け取ったりしただけで「化学反応が起きた」と感じているだけかもしれない。
そう、自分に大したものがなくても化学反応が起こる気になれるんです。
例えばセミナー出席後に感じる高揚感がそれ。
講師から「電子」を受け取り、それがたまたま自分の経験に反応する。
でもそれ以上のものを持っていないから、その高揚感で満足するだけで結局その後も何も形にすることができない(化学反応後の物質が生まれない)のです。

相手に化学反応を起こせるほどの財産を自分の中に持つこと、目に見えない「電子」を送ることができる力を持つこと。
逆に目に見えない相手の「電子」を受け取れるスタンバイを常にしておくこと。

化学反応のための目に見えない小さな小さなきっかけを、いかに作りいかに受け取るかを今年の個人の課題にしたいと思います。

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そして、個人のことよりも何よりも

9月から業務で北海道内あちこちの温泉施設を訪ねてお話を伺ってきましたが

そんな方々の努力が本当の意味で報われるよう、

今年が少しずつでも穏やかな1年になりますように。

温泉経営者だった経験を生かし、北海道の温泉をさらに盛り上げる活動をしていきたいと思っています。サポートしていただけたら嬉しいです!