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つかるだけではない温泉の楽しみが味わえる「しかべ間歇泉公園」

温泉に行こう!と言われたら、温泉宿の設えや豪華で上げ膳据え膳の食事、肩までゆっくり温泉につかる姿を想像する方が多いと思いますが、温泉にはそれだけではない使い方・楽しみ方があり、個人的にそういった分野にも注目しています。(お風呂の場合は「漬かる」が正しいのですが、違和感がある方もおられるでしょうからひらがな表記にします)

道南鹿部町の道の駅「しかべ間歇泉公園」は、まさにそんな楽しみ方が詰まった施設です。コロナ禍がまだ"外国の話"だったころに行ってきました。

北海道で唯一の整備された地獄蒸し

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地獄蒸しといえば、私にとっても思い出深いのが別府市の鉄輪温泉。食材を持ち込んで利用できるところもあり、野菜も魚介類も本当に美味しく蒸しあがります。
そして、そんな体験が道内で誰でもできるよう整備されているのは鹿部温泉だけです。といってもこの「温泉蒸し処」は4年ほど前に登場しましたので、体験済みの方も多いかもしれませんね。

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利用の仕方を説明しましょう。
ここは食材の持ち込みは不可で、売店で売っているセットを購入します。
写真のようなセットだけでなく、手軽な饅頭や卵もあります。
この時は初めてだったので、ベーシックな豚肉セットをチョイス。

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あっ、こっそり饅頭を1個追加したのがバレてる。。。
セットには蒸す目安の時間が書かれているので、失敗しないです。
この目安の時間、何度も試して割り出したんでしょうね…そう思うと泣けてきました。すいません、大げさに言いました。
でもこういう細やかな情報があるのは当たり前じゃないんですよね。

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レジで料金を払うと、快適温泉蒸しアイテムセットが渡されます。
紙皿や割り箸だけでなく、火傷しないための皮手袋、蒸し時間を失敗しないためのタイマーまで。後ろには蒸す手順が書かれたマニュアルがあります。
「A」というのは使う釜の場所です。
会計の時にレジの方が7分にタイマーをセットしてくれて、そのさりげない気遣いにも泣けてきました。

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指定されたAの釜へ。皮手袋をはいて(「手袋をはく」って方言らしい)蓋をスライドさせ、ラップを外したセットをそこへ投入して蓋を閉じます。
タイマーをスタートさせるのを忘れずに。

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タイマーが鳴って蓋を開くと…うわ〜美味しそう!!!
早く食べたいところですが、風が冷たい冬の日だったため「(道の駅の)中で食べても良いですよ」ということで、お言葉に甘えて中へ避難しました。

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海が見える席を選び…冷める前に早く食べたいのをちょっと我慢して写真タイム。饅頭は1個だけだと映えないので、撮らずに先に食べちゃいました。
蒸し時間が計算されているだけあって、全ての食材にきちんと火が通って…いや、湯が通って? 熱が通っていて、付属のポン酢で美味しくいただきました。これが魚介類だったら…ゴクリ。

道の駅の中にある食事処も評判ですが、まだの方は是非とも「温泉でいろいろな食材を調理できる」という楽しさも味わってみてほしいです。

温泉経営者だった経験を生かし、北海道の温泉をさらに盛り上げる活動をしていきたいと思っています。サポートしていただけたら嬉しいです!