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ワーケーションできる温泉宿、大雪山白樺荘

私がワーケーションという言葉を認識したのは世界が感染症の波に呑まれる前のこと。環境省の新・湯治セミナーで、ワーケーションをこれからの働き方として推進しようという企業の方がおられました。その時はまだ社会的に見ても小さなアクションでしたが、それから世の中の流れが一気に変わったのはご存知の通りです。

ワーケーションそのものについてはもうあちこちで語られていますし、それができる職業の方は既に経験しておられるでしょうから、その辺は触れずに本題へ。

旭岳温泉にあるユースホステル・大雪山白樺荘。なぜかワーケーション界隈ではほとんど話題に出ることはありませんが、昨年秋にとても面白い改装を行いました。

機能的な相部屋

通常の旅館タイプの和室もありますが、改装されたのは3名が宿泊できる相部屋です。その部屋を見せていただいて大きなインパクトを受けました。

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2段ベッドではなく、壁があり1人ずつ独立したタイプになっています。
合宿や研修で知人と同じ部屋を利用するなら、これで十分かもしれません…でも、やっぱりプライバシーが欲しいときもありますよね。

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そんな時は三角のついたてを出すことができます。もっとプライバシーが欲しい場合は、ロールカーテンの出番です。ロールカーテンの下げ具合で、ルームメイトからもほとんど見えないプラー イベート空間に変わります。それでも完全に個室になることはありませんので、そのままでもルームメイトとコミニュケーションを取ることが可能です。

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おこもり感があるこの部屋、実はとっても機能的。まずベッドは頭の部分の壁が背もたれのようになっていて、足を伸ばして壁に寄り掛かることが可能。スーツケースなどかさばるものはベッドの下に収納できます。

ベッドサイドのテーブルは一部折りたたみ可能。使いたい時にテーブルを出しますが…ベッドに座ってパソコンを使うのにちょうど良い位置と高さです。

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当然のようにUSBコンセントあり。コンセントの上にポストのようなものがありますが、これはノートパソコンを収納できる金庫です。ここに入れておけば、部屋をちょっと離れる時も安心。

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布団をめくれば畳のスペースになります。頭の上に棚があるので、よく使うものはここにおいても良いですね。

部屋以外のスペースも魅力的

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2階部分に共用スペースがありますが、ここにも椅子とテーブルが並びます。天気の良い日にはここから旭岳が見えるので、建物から出なくても部屋と違った景色の中で仕事できちゃいます。もし螺旋階段を登った先の展望スペースに入ることができたら、さらに良い眺望が楽しめるはずです。そして1階の食堂を含め、館内ではもちろんWi-Fiが使えます。

なお、母家と廊下で繋がる先にログハウスがあります。こちらは2階建てで、8名以上ならこちらを1棟貸切で利用することが可能です。

温泉はかけ流し

温泉地でワーケーションでするなら、楽しみなのはやっぱり温泉です。こちらは内湯・露天それぞれ湯船1つの比較的こぢんまりとした浴室ですが(露天風呂は冬季閉鎖)、良い温泉を提供したいというオーナーのこだわりが表れるお湯です。

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旭岳温泉のお湯はどこで入っても無色透明で、一見すると特に特徴が見当たりません。もちろん入っている間も癒されますが、この温泉が本領を発揮するのはあがってから。主成分は昔で言う「石膏泉」で、(個人差がありますが)肌がしっとりサラサラになります。このお湯に入った後、私は帰りに「ハンドルを握る手がいつもより滑る!」と感動するほど手のひらがサラサラになりました。

転地効果を楽しもう

自宅ではない場所で仕事をすることの醍醐味は、転地効果をがっつり感じられるところだと思います。転地効果というとちょっと難しく感じるかもしれませんが、簡単に言えば引っ越し効果。新居に引っ越したら新しい生活・新しいスタートがきれそうな気がして「やるぞ!」って気持ちになりますが、その気持ちこそが転地効果です。

旭岳温泉は標高が高く自然豊かな温泉地ですので、気圧や気候の変化・森林浴の効果なども併せて感じられます。そういった環境の変化はナチュラルに体と心を刺激してくれます。そこから新たなアイデアが生まれたりして。

温泉街には商店の類はありません。買い物が必要な時は東川の町まで降りて行く必要がありますが、町にはコンビニだけでなく日本酒の酒蔵をはじめ魅力的なお店があります。宿で手作りの食事を楽しめますが、そういうお店巡りを楽しむのも面白そう。温泉が好きな方なら天人峡温泉で日帰り入浴or足湯して、お湯の違いを肌で味わうのもありでしょう。私も機会があれば、パソコンを持ち込んでゆっくり?したいです。でもなかなかそういう機会がないんですよね。。

温泉経営者だった経験を生かし、北海道の温泉をさらに盛り上げる活動をしていきたいと思っています。サポートしていただけたら嬉しいです!