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e-温泉マイスター 堀田温泉

e-温泉マイスター講座の終了レポート「あなたのお好きな温泉の分析書を見て、源泉名・泉質名およびPRポイントをPRして下さい。」から

                  e-温泉マイスター 田中伯尚

私自身、南立石地区で育ったこともあり慣れ親しんだ地域の温泉である「堀田温泉」がことさら好きです。
堀田温泉は別府の玄関口・別府ICよりほど近く、旅行者も寄りやすい温泉郷で、その温泉郷の名前そのものを冠するフラッグシップ温泉でもあるこの温泉施設は、紅葉が植えられた趣のある露天風呂や広々とした見晴らしの良い休憩所などがあり、市民も旅行者もゆったりと楽しめる施設となっています。

堀田温泉 露天風呂

私は歴史、特に戦国時代が好きなもので、九州版関ヶ原合戦としても有名な「石垣原の合戦」において重要な拠点となったこのエリアには戦国浪漫を感じさせてくれる場所なのです。堀田温泉から数百メートル海側に下った本町地区には大友軍総大将・吉統の本陣跡があり、その左翼を担った重鎮・宗像鎮続の陣跡は堀田温泉からほど近くに位置しています。今では荘厳な不動明王像が立ち、そこからは敵の本陣であった実相寺山を見下ろす絶景が広がっていて、グーグルマップもない時代、地元ということもあり大友軍にはかなり地の利が働いていたのだろうなぁとここに来ると往時に思いを馳せたりしています。
 そして江戸時代に入ると奈良時代より大宰府と大分を結んでいた官道沿いの交通の要衝ということとその温泉の豊富さ、泉質の良さから湯治場として賑わい始め、明治初期から昭和初期にかけて最盛期を迎え、現在も残る広々とした棚田の合間に数十軒の旅館が軒を構えていたといわれています。現在もその名残を感じられる石畳の道が住宅街のなかに残っているところも歴史好きにはグッとくるポイントです。

そんな堀田温泉は近くにある別府市有堀田泉源から湯を引いてきておりその泉質は「単純泉」とバランスの良い万人受けする泉質ということも好通の便が良く旅行客が寄るにあたってちょうどよい塩梅なのでと愛される要素として必要な部分だと思います。PH値は5.8前後と肌に優しい弱酸性で低張性なので老若男女ゆっくりと入浴を楽しむことができるはずです。
※温泉分析書

歴史・文化・自然が豊富な堀田温泉郷は別府市が推し進める新湯治ウェルネスツーリズムにおいて重要な拠点となる可能性を秘めた地域だと考えます。

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