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温浴施設でのみんなのモヤモヤ③【お願い】サウナな基本的な入り方

こんにちは。

以前にサウナでのバスタオルの使い方について書きましたが、今回はバスタオルの件も踏まえつつ、サウナの基本的な入り方についてです。

サウナでのバスタオルについての過去記事はこちら。

ブームのおかげで関西の施設の女湯でも最近になってサウナを嗜む人口が増えているのを感じることが多くなりました。

それと比例して、サウナハットやスマートウォッチを身につけていて装備は完璧なのだけど、マナーやルールはまだ知らないのかな?と思しき方もよく見かけるようになりました。

道具を揃えて格好から入るというのは、どの趣味にも共通のことですし、テレビや雑誌などメディアでも温浴施設やグッズが紹介されることは多くても、サウナの入り方に関しては「ととのう」ことに焦点が当てられていて、マナーやルールに関してはほとんど触れられていない気もするので仕方がないのかもしれません。

各施設ごとにルールが違いはありますし、マナーも地域によって異なるようなので難しいですが、ここでは一顧客としても施設のスタッフとしてもお願いしたいことを書いてみます。

このような記事は面白みがないかもしれませんが、よろしければお付き合いください!

髪と身体を洗ってからサウナに入った方がご自身のためにも良い!

髪と身体を洗わず、メイクすら落とさないままサウナに入っている人をたびたび見かけます。

先に髪と身体を洗った方がご自身のためにも絶対に良いです。
洗わずサウナに入ると、ニオイで相客に不快な思いをさせてしまうのですが、理由はそれだけではありません。

先に洗ってから入ってほしい!と言ってばかりもどうかと思い、先日試しに髪も身体も洗わずメイクもしたままでサウナに入ってみました。
(実験とは言え申し訳ありません!)

体感が普段と全然違いました。
洗髪と洗体を済ませてから入るよりも、洗わずに入った場合、汗の出が非常に悪かったです。

暑くて身体は汗を出したがっているけれど、汚れや皮脂で毛穴が塞がれたままだから発汗し辛いのかもしれません。

その後に水風呂に入ると、毛穴は奥で皮脂や雑菌が増えたまま閉じてしまうような印象もあります。
ニキビや吹出物ができたり、悪化する原因になりそう…

顔と身体よりも皮脂量が多い頭皮は尚更ですので、髪もサウナに入る前に洗った方が絶対に良いです。


サウナだけでなく湯船の場合でも、先に髪と身体を洗ってから入ってほしいとお願いする施設もありますよね。

個人的には湯船にはしっかり掛け湯(もしくはシャワー)をすれば入っても構わないと思っています。
特に真冬は身体が冷え切った状態のままで洗髪や洗体するのは辛いときもあります。

湯船からお湯を汲み出してはいけない地域もあるそうなのでご注意ください。
その場合は掛け湯用の湯鉢やシャワーなどをご利用ください。

もちろん髪と身体を洗ってから入るのがベストではありますし、洗髪と洗体で少しずつ身体が温まれば、寒暖差によるヒートショックも防げて一石二鳥かもしれません。

施設によって異なりますが、バスタオルを胸か腰に巻く、もしくは座面に敷いて汗が座面やサウナ室内に流れ落ちないようにすることも大切です。

尻敷マットを用意してくださっている施設もあります。
その場合はバスタオルと併用すればパーフェクトです。
自前のサウナマットを用いるのも良いかと思います。

水風呂は汗を流してから入りましょう!

汗だくのまま水風呂に直行する方がいるみたいですね。
しかも潜る人までいるそうで…。
女湯ではあまり見かけないのですが、私が遭遇していないだけでしょうか?

循環が良い水風呂だった場合でも、浴槽内の水が完全に循環されるのは時間がかかりますし、掛け流しの場合でも一瞬で浴槽内が完全に入れ替わるわけではありません。

他人の汗がたくさん混入しているところに入るのはお互いに嫌じゃないでしょうか?
他人の汗が嫌なら自分の汗も混入させてはいけません。

潜水する件に関してですが、湯船では髪が浸からないように入るのがマナーというかルールなぐらいですので、水風呂についても同様です。

よかったらこちらの記事も参考にしてください。
潜水はご自身のためにも良くない理由を書いております。


貸し切り予約をすれば潜水OKの施設もありますので、どうしても潜りたい方は探して行ってみてください。


施設のタイプによって休憩や外気浴も工夫しましょう

休憩スペースがない町の銭湯

スーパー銭湯やサウナ施設には外気浴も含めて休憩できるスペースがありますが、町の銭湯には休憩スペースがないのが一般的です。

規模が大きくない銭湯では、湯船のフチに腰をかけて休憩するのは、湯船に入る他の人の動線を妨げたり、湯船の中で他人の尻が常に視界にある状況になるので、なるべく控えた方がいいです。

浴室内が混雑していないときは、湯船のフチのできるだけ端の方に腰掛けても構わないと思います。

脱衣所に椅子やベンチなどの腰を掛けられるスペースがある場合、サウナの休憩用として用意されているわけではないことも多いので、休憩で利用する場合は身体の水分をよく拭き取り、他の人の迷惑にならないようにしてください。

熱々ではないスチームサウナがある場合は、私はスチームサウナ室で休憩しています。
水風呂で身体を冷やした後の穏やかなスチームの熱は、また違った心地よさがあるので、一度お試しください。

町銭湯には基本的に休憩はできないぐらいの気持ちで行った方が良いのかもしれません。
サウナのために建てられた施設ではないので仕方がありません。

休憩しないと「ととのい」が訪れないというわけではありません。
休憩なしでサウナ浴を済ませると、退店後にととのうこともあります。

休憩や外気浴ができる町銭湯ももちろんありますので、その場合はありがたく満喫しましょう!

スーパー銭湯

露天エリアがないスーパー銭湯は恐らく稀だと思いますので、外気浴を含めてしっかり休憩したい日はスーパー銭湯がオススメです。

露天にウッドデッキや畳の寝転び処がある場合、次に利用する人のために濡らさないようにしてください。

身体が濡れたまま外気浴すると身体が冷えすぎてしまうこともありますし、乾いた身体の方が風を気持ちよく感じられると思います。

施設のタイプに関わらず、休憩中にサウナ室にバスタオルやサウナマットを置いたままにして場所取りしてはいけません。
(ごく稀に例外の施設もありますが、基本的に場所取りは厳禁です)

スチームサウナ室で休憩してみたり、水風呂なしで外気浴だけしてみたり、水風呂の後にジェットバスを挟んでサウナに入ってみたり、天然温泉や高濃度炭酸泉を挟んでみたり…

いろいろ組み合わせて楽しんでみてください。
きっと新たな発見があると思います。
その日の気分や体調に合った入り方を見つけられるのでサウナ浴がより一層充実しますよ!

その他のお願い

①サウナ室に入る前に身体の水分は拭き取ってください
水風呂からサウナ室に戻る際も身体を拭いてください。
乾いた身体で入るほうが発汗しやすいです。

②サウナ室内で物を乾かさない
使用済みのタオル類、身体を洗う用のタオルやスポンジなど、サウナ室で何かを干すのはやめましょう。
他の利用者を不快にさせてしまいますし、危険なのでやめてください。

③サウナ室内でタオルを絞らない

④尻敷マットに溜まった汗と水分は浴室で流す

⑤髪にトリートメント、顔にパックなどをしたままサウナに入らない


お願いが多くて恐縮ではありますが、利用者の方々がお互いに気持ちよく過ごすために、よろしくお願いいたします。


この記事が年内最終の更新となります。

今年もお付き合い頂きまして、誠にありがとうございました。
みなさまの温浴時間に有益な情報を来年も提供できるように頑張ってまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

良いお年をお迎えください。


löyly girl(ロウリュガール)
「湯快な毎日」がモットー。
銭湯で毎日温浴をするようになってから身体の様々な悩みが寛解し、銭湯を後世に残す重要性に気づく。温浴の素晴らしさを伝えていくために銭湯で働いています。ゆとなみ社(みやの湯・門真市)勤務。
https://twitter.com/loylyg

https://instagram.com/loyly_girl

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