なぜリーダーは「失敗」を認められないのか(現実に向き合うための8つの教訓)
■最初のひとこと書籍紹介内容をひとこと
大企業の8つの「失敗」から学べる避けられない否認
■著者の紹介
リチャード・S・テドロー ハーバードビジネススクール教授(経営管理)。著書にアンディグローブ(ビジネスウィーク)誌が選ぶ2006年ベスト10などがある。
■ひとこと感想
どんなにエリートでも、切れ者の部下を従えていても、社長という玉座に座ることに固執してしまう人の心情を学べました。ですがわかっていても回避はできないと思いました笑
■書籍の紹介
誰もが陥る罠「否認」という名の「目の前の現実を認めない」という態度がいかに危険かを学べる本でした。
■悩み
・今あなたの会社は安全でしょうか?
・社長ワンマンでことが進みゴマスリ社員に囲まれていませんか?
・「今」が良くても明日を変えようとしなければ泥濘から抜け出せなくなります。
・将来が不安な方
■書籍を読んで辿り着ける場所
「会社」という船が決して安全ではないことを理解し、どうしていくべきかが記載されています。失敗から学びましょう。
とは言っても私自身欲に目がないのと変化を恐れやすいので「へー大企業も大変だなー」と言った感じで読んでしまいました笑
8つのうち1つだけ刺さったものがありました。その1つをご紹介します。
■内容と感想
「コカ・コーラがついた”真っ赤な嘘”」
コカ・コーラ対ペプシの戦いで初めてペプシが買った瞬間。変化をしない選択をし続けたコカ・コーラが負けを認めた瞬間。
コカ・コーラが新しい商品コカ・コーラクラシック(ニュー・コーク)という新しい名前のついたコーラを世に送り出したが不人気のまま2002年に廃止された。
優れたリサーチ部門に支えられ、非常に優秀な経営者が、いかにして飲料業界の歴史に残る最悪の新製品を世に送り出したか、というものです。
ここに「否認」をしたことによる失敗が描かれています。その否認とは
・コカ・コーラの伝統にどれほど深い意味があるかを否認
・ペプシコーラを攻勢が敵になりうることに対して否認
・素直に真実を語ることの重要性の否認
コカ・コーラがニュー・コークを発表することになったのは、オールドコーク(元々あるコーラ)の市場がペプシコーラに引けを取っていたからであった。
このことで、オールド・コークを市場から引き下げようとした。しかし伝統があることを否認した結果、どれだけブランド力が強かったかを思い知らされる結果になっていた。
単純にコカ・コーラよりも甘いペプシコーラの方が人気であったが、経営陣はこれを認められなかった。
ペプシチャレンジというブラインドテスト(目隠しをしてどちらが美味しいか)を行いペプシが圧倒的勝利をして市場を独占する結果になったテストを経営陣は知らないふりをした。
ペプシコーラは何度もコカ・コーラに負け続けた。他にもコカ・コーラに挑んでいた企業は数えきれないほどあったが、残ったのはペプシコーラだけだった。
ペプシコーラは常に市場に目を向け変化を恐れず、果敢に攻め入った。
一方コカ・コーラの方針は単純明快で”何も変えない”だった。
誰もが「新しい何か」を探しており、見つかったものの真似をする。市場は新しいもので溢れかえり、消費者が選択することを忘れてはいけない。新しいものを発見したのなら、ライバルのリサーチを怠らず、驕らず行動し続けること。素直に真実を語ることが対抗策になりうる。
変化は誰でもいつでもすることができるが、そこに気がつけるかどうかだと思いました。会社だけでなく一人一人が変化を恐れず行動していくことが大切だと思いました。
■まとめ
大企業のトップになるという重圧はそう簡単に経験できるものではなく、言うのと見るのは簡単。でも今の自分の行動、考えは変えることができる。
アメリカの小説家ジェームズ・ボルドウィンはこう書いている。
「立ち向かったものを全て変えられるわけではない。だが立ち向かわなければ、何も変えることはできない」
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