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「花の色は」に込められた超絶技巧 歌人・小野小町に迫る
春の陽気に包まれた季節となりました😊
当社の境内も、順々に咲く花で見頃を迎えています♪
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お天気の日が続くと、それだけでも気持ちが晴れやかになりますね😊
とはいえ、桜が咲く頃は雨の日が多いのも事実。
桜の時期に降る雨には、「桜雨」や「桜流し」といった美しい名前がついています。
今回は女流歌人・小野小町が「春の長雨」を題材にして詠んだ小野小町の有名な歌についてのお話です…😊
◆ミステリアスな天才女流歌人・小野小町
御朱印の中でも歌を詠む姿も披露している小野小町ですが、平安初期の女流歌人で六歌仙のひとり、当社御祭神である小野篁公の孫にあたるとも伝えられている人物です。
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そして、絶世の美女だったと伝えられているのは有名な話ですね❤
小野小町は美女で歌の腕も立つ天才女流歌人と伝えられています。もちろん、周りの男性が放っておくわけがありませんでした。
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小町と歌をやりとりした人物は、美男でプレイボーイだった|在原業平《ありわらのなりひら》をはじめ、|文屋康秀《ふんやのやすひで》、|良岑宗貞《よしみねのむねさだ》などそうそうたる面々。
まさに平安モテガール…!
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小町は情熱的な恋愛の歌をたくさん残しており、世間に浮名を流していますが、一方で男性からいくら言い寄られても決してなびくことはなかったという話もあります。
また、経歴や本名など伝わっていない部分も多かったりします。
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でも、そんなミステリアスさも含めて「小野小町」という人物の魅力なのではないでしょうか✨
◆小野小町の詠んだ、桜の名歌
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「 花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」【意味】(桜の)花の色はむなしく衰え色あせてしまった、春の長雨が降り続く間に。私の容姿はむなしく衰えてしまった、恋や世間のことなど物思いにふけっているうちに。
小倉百人一首に収録されているこちらの歌は、ひとつの歌に掛詞が2つ登場するなど、技巧に優れた"複雑なつくり"になっています。
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言葉ひとつにも異なる意味が盛り込まれ、上に掛かるか下に掛かるかでまた異なる意味が含まれるという、小野小町の恐ろしいまでの才能を感じる歌なのです…!
百人一首と新古今集の撰者である藤原定家は、この歌を「幽玄様」と評し、言外に奥深い情趣・余情のある傑作であると称えました。
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美しいだけではなくこうした儚さや無常観をふくよかに描いたこの歌は、様々な作品に転用され、後の日本にも大きな影響を与えていきました…✨
そして、小野小町の祖父ともされる当社御祭神の篁公も「花の色は~」ではじまる歌を詠んでいるのです。
◆祖父!? 小野篁公の詠んだ「花の色」
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「花の色は 雪にまじりて 見えずとも かをだににほへ 人のしるべく」【意味】(梅の)花が雪に紛れて見えないとしても、香りだけでも匂って欲しいものだ。咲く場所を人が気付くほどには。
篁公の「花の色は~」は、雪の中にも、春を前に咲く梅のふくよかな香りが想起される篁公の豊かな感性を感じさせる歌です♪
同じ「花の色は~」ではじまる歌ですが、篁公の歌は「梅」、小町は「桜」と花の種類が違いますね。
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篁公の孫であるとも伝えられている小町が、祖父の詠んだ歌をオマージュしたのでは…と考えてみると、ふたりの小野氏による「花の色」つながりの和歌は、歴史のロマンを感じるムネアツ案件なんです…!
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神社の境内を散策すると、遠い昔の人々の足跡を感じることができます。
小町や篁公も、同じように春を感じながら、神々への祈りを捧げ、生活の営みに感謝していたのでしょうか…✨
歴史のロマンを感じながら、神社での春の散策をお楽しみくださいね。
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