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江戸の粋を感じる「納涼」

今年は長い梅雨の中、ジメジメとした日も多いですが、徐々に暑さも日差しも本格的な夏になってきました。

夏といえば海!

そう、明日は「海の日」ですね!

オリンピックの関係で今年は移動してますが、例年「海の日」とその前日の日曜日の2日にわたって、境内で氏子青年会主催による「納涼踊り大会」が開催されています。

残念ながら、今年は感染症の影響で中止となっていますが、来年こそは…是非、みなさまお揃いでお越しください。


「納涼」で夏を堪能♪

この「納涼」という言葉には、「夏の暑さを避けるために、涼しさや過ごしやすさを工夫して堪能する」という意味があります。

太鼓の音に涼しげな色合いの浴衣を身にまとって踊る姿はまさに「納涼」
夏の夕涼みで浴衣を着て風を感じたり、風鈴を飾って音で涼をとったり、夏の夜空に花火を見ながら涼んだり、

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船に乗って風を切って川を渡ってみたり、ヨーヨーや金魚すくいのように水に触れたり……そんな涼しさを演出して、五感で感じて楽しむのが「日本の納涼」なのです♪

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小野照崎神社の「納涼踊り大会」

やぐらを立て、賑やかな屋台が立ち並び、提灯に煌々と照らされた境内はいつもとはまた違う雰囲気。

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納涼踊り大会は、踊りを起点にみんなで集まって楽しく涼もうという会です。
近隣や遠方からも浴衣姿の方々がたくさん訪れ、大人も子供も盆オドラーの皆さんも一心不乱に納涼踊りに興じます。

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写真を見て頂くと感じていただけると思いますが、ものすごい熱量…!
老若男女が集って、たっぷり2時間…踊りあかします!

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かき氷焼きトウモロコシスーパーボールすくいなど氏子青年会による屋台も出て、踊れないけど雰囲気を味わう人も♪ 初心者でも踊れる楽しい歌と踊り、近隣から浴衣がけの方も沢山いらっしゃいます。

クラブや音楽フェスで若者が集まって盛り上がる様子は圧巻ですが、「納涼踊り」だって負けていませんよね?

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台東区のテーマソング「たいとう音頭」がかかると、そこには老若男女入り乱れての熱狂空間が誕生します…!
この「たいとう音頭」台東区市民はもとより、東京都内の「盆オドラー」たちの心を鷲掴みにしている新たなパーティーチューンですが、できたのは2012年と意外と最近。
今では小野照崎神社の納涼踊り大会でも大人から子供まで参加して一番盛り上がる曲になっています。「たいとう音頭」是非チェックしてみてください!

夏の涼しい夜に浴衣で集まり、皆で一心不乱に踊る納涼踊りも言ってみれば「一大フェス」です。

アゲアゲな音楽を聞いて、歌って、踊って、楽しんで、皆で非日常を演出し、手振りを合わせて一心不乱に踊る。

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日本人は昔から、心を繋ぐ祭りをつくり、楽しむことで気力を回復し、暑い夏を乗り越えてきたのです。

そういった意味では、今の時代の「夏フェス」が持つ性質は、江戸時代頃の「祭り」に近いものだったのかもしれないですね。

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昔の人は、お祭りを楽しみに日々の仕事を頑張っていたんだね……!


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昨年は、御朱印も納涼踊り仕様でした…✨


小野照崎神社(おのてるさきじんじゃ)

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東京の下町 入谷にある学問・芸能・仕事の神様をお祀りする神社です。
御祭神は、平安時代有数のマルチアーティストである 小野篁(たかむら)公。文鳥を愛する絵画の神様で、百人一首にも登場したり、朝は朝廷に夜は冥界に出勤される多動な神様です。852年⛩創建 、境内には重要文化財の富士塚も🗻

東京メトロ 日比谷線 入谷駅 4番出口 より徒歩3分
JR山手線 鶯谷駅 南口 より徒歩7分



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