【2月23日】天皇陛下の"お誕生日"にまつわる話
2月は1年で最も寒いとされる月。
寒さが続く日々が続きますが、だんだんと春を感じられる日も増えてきたように感じます…🌸
春が近づくと気持ちも明るくなりますね😊
さて、今回は2月23日の天皇陛下の"お誕生日"にまつわるお話です。
◆「天皇誕生日」と「天長祭」
2月は祭礼の月。
「節分祭」「祈年祭」と進み下旬、2月23日の「天長祭」の頃には、体感でも春を感じられるような暖かい日も増えていきます😊
「天長祭」とは、天皇陛下のお誕生日を祝うお祭りです。
天長祭の行われる2月23日は、現在は「天皇誕生日」という国民の祝日ですが、戦前までは「天長節」といわれていました。
天長節は、奈良時代775年に初めて行われた行事で、「天長」とは、老子の記した『道徳経』を出典としています。
「天長祭」の「天長」という表現は、『道徳経』冒頭の「天は長く、地は久しい。天地は自ら永らえようとしない故に永遠であり続ける」という「天長地久」という表現から採用されています。
私欲なき天地が永続してきたように、無私の祈りを神々に奉げる天皇陛下もまた、2680年の永きにわたって国家公民への祈りを捧げ続けています。
そうして現在のように、敬愛される皇室を受け継いで来られました。
だからこそ、天皇陛下の誕生日を「天長節」、皇后陛下の誕生日は「地久節」と寿ぎ、国民を挙げて祝い、これからも続く悠久の平安を祈ったというわけです。
◆「国家の日」と「一般参賀」
天皇誕生日は、国際的に"国家にとって最も記念すべき日"として定める日本としての「国家の日(ナショナル・デー)」にも制定されています。
当日は「天長祭」以外にも上記に記した様々な祝祭儀礼が行われますが、貴重な国民との触れ合いである「一般参賀」も行われます。
「一般参賀」とは、天皇皇后両陛下が皇居にて国民から祝賀をお受けになる行事です。
国民にとっては、普段通ることが出来ない二重橋の皇居正門から宮殿の東庭に参入し、天皇皇后両陛下に直接、新年のお祝いをすることができる貴重な機会となっています。
◆今年は、今上天皇初の"お誕生日の一般参賀"
令和5年は3年ぶりに、新年一般参賀が行われたことが新春の嬉しいニュースとなりましたが、陛下の即位後の“天皇誕生日の一般参賀”は、初の誕生日となった令和2年から4年まで、すべて新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止となっていました。
今年は、令和5年にして初めての今上陛下の天皇誕生日をお祝いする"記念すべき一般参賀"となります。
国家公民のため全てを捧げ、この国の象徴としてお護りくださっている陛下の御心に思いを馳せ、2月23日には心を寄せてお祝いしたいものです😊
今も当日は、宮中での儀式だけでなく、伊勢神宮を始め、各地の神社で「天長祭」が行なわれています。
天は長く、地は久しく続くように。
日本国の象徴であり日本国民統合の象徴である皇室と国民の絆、天皇皇后両陛下の絆、そして日本国が末永く続きますように。
梅のつぼみもほころび、春めく季節に衷心よりお祈りを申し上げます。
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