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さくら詣

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春は芽吹きの季節、様々な区切りが整い年度が改まる「はじまりの季節」でもあります。 生活の中にある文化や伝統的な習俗を丁寧に紐解くことで、豊かな日常への気付きとなれば幸いです。 新…
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2023年2月の記事一覧

3月の特別御朱印

春が感じられるような、あたたかい陽気の日が増えてきました。 当社の河津桜も見頃を迎えています🎵 今月は、3月3日のひなまつりにちなんだものを含めた、4種類の御朱印を授与いたします…😊 ◆「春光」特別御朱印  「春光」特別御朱印は、春のお彼岸がテーマです。 桜の花と菜の花が咲き乱れる美しい水辺。御祭神の小野篁公が詠むのは、主君(天皇)を偲ぶ歌です。 向こう岸には相棒のウシとともにのんびり釣りを楽しむ御配神の道真公。うららかな春の一ページを御朱印に奉製しました…🌸 実は、

「ひなまつり🌸」と「桃の節句🍑」

3月3日は「ひなまつり」。 ひな祭りには「桃の節句」という美しい別名があり、除災招福の願いを込めて桃の花を飾ります😊 「ひなまつり」と「桃の節句」の特別御朱印。今年も授与を行います🎵 今回は「ひなまつり」、そしてひな祭りに欠かせない植物である「桃」についてのお話です🎎 ◆女の子の成長を願う「ひな祭り」ひなまつりは、中国の年中行事であった「上巳の節句」と、日本で平安時代に行われていた「ひいな遊び」や「流し雛」が影響しあって生まれた風習とされています。 ひなまつりの原型

【2月23日】天皇陛下の"お誕生日"にまつわる話

2月は1年で最も寒いとされる月。 寒さが続く日々が続きますが、だんだんと春を感じられる日も増えてきたように感じます…🌸 春が近づくと気持ちも明るくなりますね😊 さて、今回は2月23日の天皇陛下の"お誕生日"にまつわるお話です。 ◆「天皇誕生日」と「天長祭」2月は祭礼の月。 「節分祭」「祈年祭」と進み下旬、2月23日の「天長祭」の頃には、体感でも春を感じられるような暖かい日も増えていきます😊 「天長祭」とは、天皇陛下のお誕生日を祝うお祭りです。 天長祭の行われる2月23日

小野小町と小野篁 ふたりが詠んだ「花の色」

毎日寒い日が続きますが、あちこちでつぼみがほころび、春の便りを聞くようになってきました😊 本格的な春の到来が待ち遠しいですね…✨ さて、今月2月は当社にとって「祭礼が多い月」です。 毎年2月11日は「紀元祭」が、2月17日は一年の平安を祈る「祈年祭」が行われます。 そして令和の御代になり、天皇陛下の誕生日をお祝いする「天長祭」も2月23日に行われることとなりました。 そして、当社の御配神である菅原道真公の御神起(ご命日)も、 延喜3[903] 年、 約1120年前の2

菅原道真公が愛した「梅の花」と そのご生涯

寒さが厳しい日々が続くなか、日差しはだんだんとあたたかく柔らかくなっていることを感じます😊 季節が確実に巡っていることを実感いたしますね…🌸 2月は「梅」をテーマに、寒さに震えながらも春を待つ「梅花」特別御朱印、そして飛梅伝説から想起した「飛梅」特別御朱印を授与しております…🌺 飛梅の伝承にもある通り、当社の御配神であり「天神さま」と親しまれる道真公は、子供のころから梅をこよなく愛し、自宅でも梅花を愛でておりました。 その邸宅は古くは天神御所紅・白梅殿とも呼ばれていたと

主人のもとに一夜で飛来した 菅原道真公の「飛梅伝説」

2月は梅の季節…🙂  当社の御配神であり「天神さま」と親しまれる道真公は、子供のころから梅をこよなく愛し、自宅でも梅花を愛でておりました。 その邸宅は古くは天神御所紅・白梅殿と呼ばれていたと伝えられています。 そんな梅を愛した逸話から、〇〇天神や〇〇天満宮など、全国の道真公を祀る神社の御神紋は「梅の花」。 御配神としてお祀りしている当社も御神紋に梅紋が入っています♪ ◆道真公御名歌「東風吹かば~」と大宰府の「飛梅」そんな菅原道真公が祀られている太宰府天満宮の本殿の左側

“お稲荷さん” と “初午(はつうま)”

年明けから一ヶ月が経ちましたが、皆さま如何お過ごしでしょうか 今年は兎年! うさぎのように「跳ねる」1年にしたいものです🐰 ◆十二支が時間の基準? 干支を基準に、一年を十二支に当てはめて12年でひと回り。 24歳・36歳・48歳など、その年の干支にあたることを節目と捉えた「年男」や「年女」という表現があったりしますが、日本では古来より時間や方位を十二支に当てて数えてきました。 草木も眠る丑三つ時、丑寅は鬼門の方角などの表現があったり、安産祈願は戌の日に…というような信