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秋詣2023

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来たる秋のはじまりに、移り行く四季を感じながら「秋詣」として心新たにお参りを頂ければ幸いです。 収穫の秋、読書の秋、食欲の秋、行楽の秋、スポーツの秋、などと、秋は多様な呼称がある… もっと読む
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#東京の御朱印

お”むすび”、”むす”こ・”むす”め、”むすび”の言葉…「結び」付くことで生まれる力

今月末まで授与している「みのり・むすび」特別御朱印。 こちらの御朱印で、キーワードとなるのが「むすび」という言葉です🎀 皆さんは、「むすび」という言葉から何を思い浮かべますか? 「結ぶ」という言葉には、“ひも状のものをくくる”という意味のほかにも「繋げる」「まとめる」「創る」「固まる」「締める」のようなさまざまな意味があり、「人と関係をむすぶ」「契りをむすぶ」といった“ご縁や心をつなぐ”意味でも使われます。 古来、願いを込めて結ぶことは、“人の想いまでをも留まらせるこ

子供たちの成長を祝う「七五三」

11月は「むすび」の月。 春に蒔いた種が結実し、秋の収穫という形で結果としてあらわれます🌾 11月はそんな秋の収穫に感謝する「新嘗祭」の月ですが、子供の成長に感謝する「七五三」の月でもあります。 七五三の頃は晴れ着のお子様とご家族が多くいらっしゃり、神社に笑顔があふれる季節です😊 ◆子供の成長を節目で感謝する「七五三」「子供は神様からの授かりもの」という言葉がありますが、子供が生まれると、ひと月を過ぎた頃に初宮参りをして、氏神様に無事の出産・生育に対する感謝とご報告のお

“道ひらき”の神様「猿田彦大神」のはなし 【日本三大庚申塚】

当社の本殿の向いに鎮まります庚申塚には、日本神話にも登場する「道ひら き」の神様、猿田彦大神がお祀りされています。 11基もの庚申像や庚申塔が集められたこの庚申塚は「日本三大庚申塚」の一つとされ、その多くが17世紀の中頃、今から約370年前頃のものと歴史の深いもの。 そんな当社の庚申塚前に、この10月に太宰府天満宮から恵与いただいた梅を植樹する機会をいただいて、改めてご紹介をさせて頂きたいと今月の「道ひらき」特別御朱印が生まれました…✨ ◆“道ひらき”の神様「猿田彦大神

✨11月の特別御朱印✨

11月は「むすび」の月。 宮中をはじめ、全国の神社で一年の実りを神様に捧げる「新嘗祭」が行われる月です😊 今年いただいた多くの実りや結びに感謝を捧げる機会とされてください✨ ◆「道ひらき」特別御朱印当社の庚申塚は、「喜宝院 入谷庚申堂」から遷祀された「日本三大庚申」の一つにも数えられる貴重なもの。 「道ひらき」特別御朱印は、庚申塚にお祀される 道ひらきの神様「猿田彦大神」の御神徳を現したものです。 猿田彦大神に導かれる御祭神の小野篁公、菅原道真公、そして神社の動物た

"水引・しめ縄・結びの挨拶" 身近な「むすび」に込められた想い 

今月末まで授与している「みのり・むすび」特別御朱印。 今年も授与を行っています😊 そしてこちらの御朱印で、キーワードとなるのが「むすび」という言葉です🎀 皆さんは「むすび」という言葉から何を思い浮かべますか? 「結ぶ」という言葉には、“ひも状のものをくくる”という意味のほかにも「繋げる」「まとめる」「創る」「固まる」「締める」のようなさまざまな意味があり、「人と関係をむすぶ」「契りをむすぶ」といった“ご縁や心をつなぐ”意味でも使われます。 古来、願いを込めて結ぶことは

11月は「七五三」の季節|七五三はどんな行事?

11月は「むすび」の月。 春に蒔いた種が結実し、秋の収穫という形で結果としてあらわれます😊 11月はそんな秋の収穫に感謝する「新嘗祭」の月ですが、子供の成長に感謝する「七五三」の月でもあります。 七五三の頃は晴れ着のお子様とご家族が多くいらっしゃり、神社に笑顔があふれる季節です。 ◆子供の成長を節目で感謝する「七五三」「子供は神様からの授かりもの」という言葉がありますが、子どもが生まれるとひと月を過ぎた頃に初宮参りをして、氏神様に無事の出産・生育に対する感謝とご報告のお

心揺さぶる秋の紅葉 『和漢朗詠集』に見る「秋」

だいぶ秋も深まり、街中の葉も色づく季節になりましたね🍂 紅葉の赤は日本の自然が生みだしたもの。 季節の移ろいに合わせて色を変える紅葉には、華やかさだけではなくどこか物悲しさも感じます。 ◆秋の物悲しさを描く詩 紅葉は季節の移ろいに伴う命の循環です。 そんな紅葉に、日本人は古くから「侘び寂び」の心を感じてきました。 「侘び寂び」とは、人の世の儚なさや無常観に美を見出した、日本特有の美意識。 冬を前に、生命が枯れていくことで彩られる秋の葉の色づきは、葉に含まれる物質の変

「11月の御朱印」のお知らせ

朝晩の冷え込みを強く感じるようになってきました🍂 つい最近まで暑かったはずなのに…秋が深まって参りましたね🙂 11月は宮中をはじめ、全国の神社で一年の実りを神様に捧げる「新嘗祭」が行われる月、今年いただいた多くの実りや結びに感謝を捧げ、この機会に是非ご参拝頂ければ幸いです。 ◆11月「秋奉 -銀杏-」特別御朱印「秋奉 -銀杏-」特別御朱印では、黄色く色付いたイチョウの紅葉のもと催される盛大な宴がモチーフです。 美しい秋の景色や秋の実りに感謝し、その返礼として歌舞を神に捧

最古の歴史書『日本書紀』を読む② ~天皇が「知らす国」日本~

今回は前回に続き、日本最古の歴史書である『日本書紀』についてのお話です。 『日本書紀』は歴史書ですし、読むには翻訳や背景の理解が必要かつ内容も難しい…というイメージがある人も多いかもしれません。 しかし、どこかで聞いたことがあるような神話をベースにわかりやすく語られており、相撲に結婚・離婚、稲作や皇室など、“様々な物事のはじまり”が描かれている書物で、日本文化の原初を知る大きな手がかりでもあります。 『日本書紀』には、日本の成り立ちそのものが描かれており、現在に繋がる様

最古の歴史書『日本書紀』を読む① ~天照大神が授けた三つの神勅~

今回は、日本最古の歴史書である『日本書紀』についてのお話です。 『日本書紀』は歴史書ですし、読むには翻訳や背景の理解が必要かつ内容も難しい…というイメージがある人も多いかもしれません。 しかし、どこかで聞いたことがあるような神話をベースにわかりやすく語られており、相撲に結婚・離婚、稲作や皇室など、“様々な物事のはじまり”が描かれている書物で、日本の原初を知る大きな手がかりでもあります😊 実際に読んでみると、日本の国柄への理解が深まるだけではなく、分かり易く怒ったり、拗ね

10月は神さまと関係が深い月! 秋の恵みに感謝を捧げる「神嘗祭」

10月17日、皇居の賢所と伊勢の神宮において、今年の初穂を神様に捧げるお祭りである「神嘗祭」が執り行われます。 神嘗祭では天皇陛下が自らお育てになられた新穀を収穫し、八百万の神々に先駆けて天照大御神の鎮まる神宮と皇居の賢所にお供えになり、豊穣の感謝を捧げます。 年間1500以上のお祭りを行う伊勢の神宮においても、この収穫感謝の祭礼が行われる数日間は"一年で最も大事なお祭りの日"となります…! ◆「神嘗祭」奉祝御朱印 10月は「神嘗祭」、11月は「新嘗祭」と、今年の実り