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秋詣2023

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来たる秋のはじまりに、移り行く四季を感じながら「秋詣」として心新たにお参りを頂ければ幸いです。 収穫の秋、読書の秋、食欲の秋、行楽の秋、スポーツの秋、などと、秋は多様な呼称がある… もっと読む
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#神嘗祭

10月は神さまと関係が深い月! 秋の恵みに感謝を捧げる「神嘗祭」

ようやく秋らしい気候になってきましたね🍂 紅葉はもう少し先ですが、この季節は「実りの秋」とも呼ばれるように、10月11月は「収穫の月」ということで、神社でも収穫感謝のお祭りが続きます⛩ ◆伊勢の神宮と皇居で行われる「神嘗祭」10月17日には、皇居の賢所と伊勢の神宮において、今年の初穂を八百万の神々に先駆けて天照大御神に捧げるお祭り「神嘗祭」が執り行われます。 神嘗祭では天皇陛下が自らお育てになられた新穀を収穫し、八百万の神々に先駆けて天照大御神の鎮まる神宮と皇居の賢所に

最古の歴史書『日本書紀』を読む② ~天皇が「知らす国」日本~

今回は前回に続き、日本最古の歴史書である『日本書紀』についてのお話です。 『日本書紀』は歴史書ですし、読むには翻訳や背景の理解が必要かつ内容も難しい…というイメージがある人も多いかもしれません。 しかし、どこかで聞いたことがあるような神話をベースにわかりやすく語られており、相撲に結婚・離婚、稲作や皇室など、“様々な物事のはじまり”が描かれている書物で、日本文化の原初を知る大きな手がかりでもあります。 『日本書紀』には、日本の成り立ちそのものが描かれており、現在に繋がる様

最古の歴史書『日本書紀』を読む① ~天照大神が授けた三つの神勅~

今回は、日本最古の歴史書である『日本書紀』についてのお話です。 『日本書紀』は歴史書ですし、読むには翻訳や背景の理解が必要かつ内容も難しい…というイメージがある人も多いかもしれません。 しかし、どこかで聞いたことがあるような神話をベースにわかりやすく語られており、相撲に結婚・離婚、稲作や皇室など、“様々な物事のはじまり”が描かれている書物で、日本の原初を知る大きな手がかりでもあります😊 実際に読んでみると、日本の国柄への理解が深まるだけではなく、分かり易く怒ったり、拗ね

10月は神さまと関係が深い月! 秋の恵みに感謝を捧げる「神嘗祭」

10月17日、皇居の賢所と伊勢の神宮において、今年の初穂を神様に捧げるお祭りである「神嘗祭」が執り行われます。 神嘗祭では天皇陛下が自らお育てになられた新穀を収穫し、八百万の神々に先駆けて天照大御神の鎮まる神宮と皇居の賢所にお供えになり、豊穣の感謝を捧げます。 年間1500以上のお祭りを行う伊勢の神宮においても、この収穫感謝の祭礼が行われる数日間は"一年で最も大事なお祭りの日"となります…! ◆「神嘗祭」奉祝御朱印 10月は「神嘗祭」、11月は「新嘗祭」と、今年の実り

「十三夜」は日本の気候にぴったりなお月見習慣🌕

秋も深まり、夜空の月がきれいに見られる季節になりました🌕 お月見といえば十五夜の中秋の名月が有名ですが、日本由来のお月見の風習で「十三夜」があることをご存じでしょうか! 今回はそんな10月8日の「十三夜」、そしてお月見の風習についてのお話です。 ◆「十五夜」と「十三夜」お月見といえば、中秋の名月「十五夜」ですね😊 一般的には「お月見=十五夜」のイメージが強いと思います。 十五夜は旧暦の8月15日の夜のこと。「中秋の名月」という名前は旧暦で7月を初秋、8月を中秋、9月

「秋奉 -紅葉-」特別御朱印のお知らせ

秋も深まり、だいぶ過ごしやすい季節になりましたね🙂 10月の旧暦名は「神無月」 字だけを見ると「神様がいない月」ですが、この「無」は「の」と訳されて「神の月」という意味になります 神様と深い関わりを持つ、秋の実りの多き月 親しくご縁をいただいて、清々しいお参りの機会とされて下さい 10月と11月の特別御朱印は、すべて合わせて一つになる2か月続きの御朱印になります。 秋の深まりを五感で感じながらの月参りをいただいて、良い年の納めへとお進みいただければ幸いです。 ◆「秋

「みのり・むすび」特別御朱印のお知らせ

いよいよ秋も深まってきて、肌寒くなって参りましたね🙂 10月は宮中・神宮をはじめ、全国の神社で「神嘗祭」が、11月は「新嘗祭」という大事な収穫感謝のお祭りが斎行される月です。 「神嘗祭」は伊勢の神宮における大祭、「新嘗祭」は宮中の大祭に相当する一年に一度の重儀となります。 小野照崎神社では、この大事な2つのお祭りを奉祝して「みのり・むすび」をテーマに、2種類のつながる御朱印を授与しております。 御朱印をお受けになられた方へ、お祭りや行事を解説した特別なリーフレットや、

『日本書記』で、日本のはじまり を知る

今回は、去年編纂1300年を迎えた日本最古の歴史書、『日本書紀』についてのお話です。 『日本書紀』には、日本の成り立ちそのものが描かれており、現在に繋がる様々な原初"origin"が記されています。 『日本書紀』は歴史書ですし、読むには翻訳や背景の理解が必要かつ内容も難しい といったイメージがあるかもしれません。 しかし、実は、どこかで聞いたことがあるような神話をベースにわかりやすく語られていて、相撲のはじまりだったり、結婚や離婚のはじまり、稲作のはじまりや皇室のはじま

今年の初穂を捧げて、その「みのり」を祝う

10月17日、皇居の賢所と伊勢の神宮において、今年の初穂を神様に捧げるお祭りである「神嘗祭」が執り行われます。 神嘗祭では天皇陛下が自らお育てになられた新穀を収穫し、八百万の神々に先駆けて天照大御神の鎮まる神宮と皇居の賢所にお供えになり、豊穣の感謝を捧げます。 年間1500以上のお祭りを行う伊勢の神宮においても、この収穫感謝の祭礼が行われる数日間は"一年で最も大事なお祭りの日"となります。 日本人は昔から、穀類のなかでも特に米を「神様から頂いた食べ物」として大切にしてき

「みのり」特別御朱印のお知らせ

空が高く、そよぐ風が気持ちのいい季節になりましたね。 1年の中でも最も過ごしやすい秋の日々を楽しみたいものです😊 10月は収穫の季節、今月は秋の「みのり」をテーマに御朱印を奉製しました。 秋を代表するススキをモチーフに、"飾り紙"を用いた新しいあしらいの「みのり」特別御朱印や、今年の初穂を捧げて一年のみのりに感謝する大事なお祭りである「神嘗祭」の特別御朱印、月参りの御朱印には「どんぐり」を艶やかにあしらいました。 特別御朱印は、2種類共に11月のテーマである「むすび」に

11月の御朱印のお知らせ

今月は宮中をはじめ、全国の神社で一年の実りを神様に捧げる「新嘗祭(にいなめさい)」が行われる月。 先月の「神嘗祭(かんなめさい)奉祝御朱印」(11月末日まで授与)と2か月合わせて、2つのお祭りがつながる【4面の特別御朱印】という形で御朱印を奉製しております✨ また、11月8日には、秋篠宮殿下が皇嗣のお立場になられたことを内外に宣明する儀式「立皇嗣の礼」が挙行され、11月は御代替わりに際する一連の祭儀が完了する、国を挙げてのお祝いの月となります。 ◆「新嘗祭(にいなめさい

今年は『日本書紀』編纂1300年の記念イヤー

今年2020年は、日本における最初の対外的な国史が記された歴史書である『日本書紀』が編纂されて1300年の記念の年です。 日本人は昔から「お米」と稲作を大切にしてきました🌾 実は、この『日本書紀』と「お米」は深いつながりがあるんです。 日本書紀に記された神話の中でも、日本は”稲穂が豊かに実る国“という意味の「豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)」と呼ばれ、今も年間を通して稲にまつわる祭事や行事がたくさんあります。 ◆今月来月は、収穫感謝のお祭り月! 宮中をはじめ全

10月の御朱印のお知らせ

心地よい秋風が吹き抜け、高く澄んだ空に心も晴れ晴れとする季節になりました。 早いものでもう10月。 秋は収穫の季節。春に蒔いた種は実をつけ、秋に収穫を迎えます。 10月は「神嘗祭(かんなめさい)」、11月は「新嘗祭(にいなめさい)」と、今年の実りを感謝する国の基となる大事なお祭りが続きます。 今月・来月と二か月合わせて、2つのお祭りがつながる【4面の特別御朱印】という形で奉製致しました🙂✨ 国の基となる大事なお祭りを、御朱印や記事を通して身近に感じていただけると嬉しいで