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秋詣

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来たる秋のはじまりに、移り行く四季を感じながら「秋詣」として心新たにお参りを頂ければ幸いです。 収穫の秋、読書の秋、食欲の秋、行楽の秋、スポーツの秋、などと、秋は多様な呼称がある…
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#菅原道真

『百人一首』珠玉の秋の名歌🍂【菅原道真公の秋を詠む】

急に秋も進み、この間までの夏日が嘘のような気候となりました🍂 今月の「秋奉 -紅葉-」特別御朱印では、当社御配神・菅原道真公が詠まれた百人一首でもおなじみの和歌を記しました。 35歳の若さで学者としての最高の権威・文章博士となった道真公。 日本史上に残る指折りの学者でしたので、尊敬をこめて「菅家」や「菅公」とも呼ばれます。 ◆「このたびは」に込められた秋の情景この歌は、宇多上皇の御幸(上位皇族の外出・旅行)に同行した際に詠まれた一首です。 宇多上皇は道真公の才能を評

菅原道真公の御名歌から見る、道真公のご生涯

秋も深まり、お月見シーズンが近づいてきました…🌕 令和6年の9月17日は「中秋の名月」でした🌕 これからだんだんと月が欠けていき、来月10月15日には「十三夜」を迎えます。 9月の「月詣」特別御朱印でも、月をモチーフに、御祭神の小野篁卿、御配神の菅原道真公や神社の動物たちが大きな月を眺めて月詣を楽しんでいます♪ ◆9月「月詣」特別御朱印季節のさまざまな美しい情景の和歌を多数詠まれてきた当社御配神・菅原道真公。 今月の「月詣」特別御朱印にあしらわれた道真公の御名歌は、

「菅原道真公のご生涯」と「月の名歌」

秋も深まり、お月見シーズンがやってきました🌕 令和5年の9月29日は「中秋の名月」、これからだんだんと月が欠けていき、来月10月27日には「十三夜」を迎えます。 9月の「月詣」特別御朱印でも、月をモチーフに、御祭神の小野篁公、御配神の菅原道真公や神社の動物たちが大きな月を眺めて月詣を楽しんでいます♪ 9月「月詣」特別御朱印これまでも、季節のさまざまな美しい情景の和歌を多数詠まれてきた当社御配神・菅原道真公。 今月の「月詣」特別御朱印にあしらわれた道真公の御名歌は、新古

🌙9月の特別御朱印🌕

まだまだ暑い日も続きますが暑さも峠も越え、暦の上では秋を迎えました。 朝晩の気温の変化や風の音に季節の移り変わりを感じるような日も増え、少しづつ、夏の終わりを感じられます…🎐 ◆「画之神」特別御朱印これからますます涼しさが増して秋を迎える頃ですが、紅葉を楽しむはもう少し先…。 のはずなのですが、芸術・芸能の神様である小野篁公がひと足先に紅葉を描くと、青々としたモミジやイチョウはみるみると秋色に彩られます。奇跡を目にして喜ぶ神社の動物たち! 「博学広才ニシテ 人ノ及バ不

百人一首 珠玉の秋の名歌「このたびは~」菅原道真公

 だいぶ秋も深まり、気の早い紅葉も目にするようになってきましたね😊 今月の「秋奉」特別御朱印 〜錦秋〜では、当社御配神・菅原道真公が詠まれた百人一首でもおなじみの和歌を記しました。  学者の家に生まれ、35歳の若さで最高の権威・文章博士(もんじょうはかせ)となった道真公。 日本史上指折りの学者でしたので、尊敬をこめて「菅家」や「菅公」とも呼ばれます。  「このたびは」に込められた秋の情景  この歌は、宇多上皇の御幸(上位皇族の外出・旅行)に同行した際に詠まれた一首で

「菅原道真公のご生涯」と「月の名歌」

お月見シーズンがやってきましたね! 令和4年は9月10日が「中秋の名月」、これからだんだんと月が欠けていって、来月10月8日には「十三夜」を迎えます。 9月の「月詣」特別御朱印でも、月をモチーフに、御祭神の小野篁公、御配神の菅原道真公や神社の動物たちが大きな月を眺めて月詣♪ 季節のさまざまな美しい情景の和歌を多数詠まれてきた道真公。 「月詣」特別御朱印には新古今和歌集に撰された、当社御配神・菅原道真公の珠玉の和歌があしらわれています。 濡れ衣を着せられ配流された自ら

9月9日は「重陽の節句」 どんな日なの?

9月9日は五節句のひとつ、「重陽の節句」の日です。 9月9日のように奇数の重なる月日は、めでたいながらも「陽の気が強すぎるため注意が必要」ともいわれ、こうした季節の節目となる日を「節句」という形でお祝いと同時に、様々な方法で厄払いの行事を行います。 5月5日の「端午の節句」や7月7日の「七夕の節句」は印象が強いですよね! それに比べると、「重陽の節句」は現代ではなじみが薄いかもしれません。 一体どんな節句なのでしょうか…? 最大の陽数が重なる「重陽の節句」 平安時代に

名歌「秋思」から「九月十日」へと繋がる菅原道真公の激動の1年 

「重陽」特別御朱印は、9月9日の「重陽の節句」がモチーフです。 御朱印に添えられているのは「九月十日」という、当社ご配神の菅原道真公が詠まれた詩。 簡潔ながらも強い想いがにじむ詩ですが、この詩が詠まれた背景には涙なしには語れないドラマがあるのです…! 物語はこの詩が詠まれる1年前までさかのぼります。 ◆道真公が詠んだ、残菊の詩「秋思」 「九月十日」が詠まれる1年前のこと。 道真公は重陽の節句の翌日(9月10日)に行われた残菊の宴の席で、醍醐天皇ご臨席の傍ら「秋思」と

「9月の特別御朱印」のお知らせ

厳しい残暑も徐々に和らぎ、風に秋を感じられるような過ごしやすい日も増えて参りました。 夏の終わりが感じられますね…🎐 あんなに暑かった夏が、立秋を過ぎて2,3週間であっという間に秋へと移ろう様は毎年驚かされます。 それでは、9月からの特別御朱印のご紹介です…♪ ◆「月詣」特別御朱印9月「月詣」特別御朱印では、御祭神や神社の動物たちが大きな月を眺めて月詣♪ 見事な満月の下、月見団子を供え、月見を楽しむ御祭神の小野篁公。 月のうさぎは餅をつき、天女スタイルのイノシシと

「みのり」特別御朱印のお知らせ

空が高く、そよぐ風が気持ちのいい季節になりましたね。 1年の中でも最も過ごしやすい秋の日々を楽しみたいものです😊 10月は収穫の季節、今月は秋の「みのり」をテーマに御朱印を奉製しました。 秋を代表するススキをモチーフに、"飾り紙"を用いた新しいあしらいの「みのり」特別御朱印や、今年の初穂を捧げて一年のみのりに感謝する大事なお祭りである「神嘗祭」の特別御朱印、月参りの御朱印には「どんぐり」を艶やかにあしらいました。 特別御朱印は、2種類共に11月のテーマである「むすび」に

9月9日の「重陽の節句」ってどんな節句?

9月9日は五節句のひとつ「重陽の節句」の日です。 9月9日のように奇数の重なる月日は、めでたいながらも「陽の気が強すぎるため注意が必要」ともいわれ、こういった季節の節目となる日は「節句」という形で、お祝いと同時に、様々な方法で厄払いの行事を行います。 なんとなーく イメージありますよね🙂 しかし、5月5日の「端午の節句」や7月7日の「七夕の節句」に比べ、「重陽の節句」は現代ではなじみが薄いかもしれません。 一体どんな節句なのでしょうか…? 最大の陽数が重なる「重陽の

名歌「秋思」と「九月十日」をつなぐ、菅原道真公の深すぎる1年

今月の特別御朱印は、9月9日の「重陽の節句」がモチーフです。 御朱印に添えられているのは「九月十日」という、当社ご配神の菅原道真公が詠まれた詩。 簡潔ながらも、強い想いがにじむ詩ですが、物語はこの詩が詠まれる1年前にさかのぼります。 この歌の背景には、涙なしには語れない物凄いドラマがあるのです…🖌 ◆道真公が詠んだ、残菊の詩「秋思」 まずは「九月十日」が詠まれる1年前。 道真公は重陽の節句の翌日(9月10日)に行われた残菊の宴の席で、醍醐天皇ご臨席の傍ら「秋思」と

「重陽」特別御朱印のお知らせ

厳しかった残暑が和らぎ、朝夕はだいぶ過ごしやすくなってきましたね。 今年の夏も本当に暑い日々が続きましたが、徐々に風に秋を感じる季節となって参りました。 9月は、当社が上野照崎から現在の入谷の地へ御遷座(お引っ越し)した大事な記念の月⛩ 毎年氏子をあげて、御遷座当日である9月19日に「秋季例祭」が斎行され、秋分の日である23日には神賑として「足利学校/雅楽の夕べ」と題した日本文化を知る講演と雅楽の奉納演奏が、本殿前の特設舞台にて行われます。 残念ながら、本年は新型感染