成長より分配?
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成長より分配?

いよいよ解散間近ということで、昨日は新宿駅南口で決起会を開催させていただきました。お忙しい中たくさんの方々にお集まりいただき、誠にありがとうございました。ボランティアでビラ配りをしてくださった皆様にも本当に感謝しております。緑のスタッフジャンパー、風を通さないのでだいぶ暑かったことと思います。次回以降はビブスもご用意します。

演説では、格差解消や再分配は当然必要だが、それを持続的に行うためにも成長が必要、というお話をさせていただきました。分配をすれば成長をするんだ、という考えが他党では多く見られますが(ちょうど朝の「NHK日曜討論」ではそのような議論が展開されていました)、分配だけ行い、成長という先行きに前向きなマインドが持てなければ、結局貯蓄に走ってしまう結果に終わります。

そもそも、日本人の多くが成長を忌み嫌うようになっているのが不思議で仕方ありません。いえ、忌み嫌うというよりも、もう成長はできないのだと信じ切ってしまっているのかもしれません。この30年近く、先進国の中でGDPがほとんど変化がないのは日本しかありません。他の国はGDPが成長しているので、その当然の帰結として賃金水準も上がっています。もちろん、アメリカなどでGDPの成長率と賃金の上昇率との差が広がっていることは事実で、そこは格差是正の課題があることは間違いありませんが、日本の場合には、それ以前にそもそも成長していないことが問題なのです。

与党は、自分たちがなぜこれほどまで長い期間、日本を成長させることができなかったのかを顧みることもなく、これからどうすればよいのかも明確に示していません。一方、立憲民主党などは成長よりも分配だと言っています。これでは、「失われた30年」が「失われた40年、50年」になってしまうことは目に見えています。

分配はもちろん進めつつ、成長を追求していくことを、日本人はもっと危機感を持って取り組んでいかなくてはなりません。そのために、①成長を阻害する要因を取り除き、②成長しようと挑戦し、努力するプレイヤーにチャンスを与えることが必要です。

①の成長阻害要因の除去ですが、たとえば、無意味で非生産的なコスト増の構造を改める、ということが挙げられます。政府から受注した業務を下請け、孫請けに丸投げし、巨額の中抜きだけやっている例が、自公政権のコロナ対策と称した事業にはたくさんありましたが、このようなことでは政府から仕事を持ってくるためのコネを持っている事業者が旨味を吸い取ってしまい、下請けや孫請けは不当に利益を搾られ、低成長を強いられることになります。オープンで透明な入札プロセス、提案内容の的確な査定など、まじめに仕事を引き受ける事業者が全うな対価を受け取ることができる仕組みを当たり前に整える、ということが大切です。

②の挑戦者への機会の創出という点では、やはり規制緩和や柔軟な制度の変更を行うことにより、参入障壁を取り払うなどの対応が必要です。新しいソリューションを開発した企業が、日本で事業展開しようとしても、既存の規制や業界の思惑が邪魔をしてうまくいかない、という例は枚挙にいとまがありません。結局、日本では商売ができないので海外に行って成功している、ということになり、国内における成長の芽を摘むことになっています。

先日ノーベル物理学賞を受賞された眞鍋淑郎さんが、日本は窮屈でやりにくかった、という理由でアメリカに帰化して研究に打ち込んだのと、底流に流れる事情は共通しているように思います。

このように、成長が止まったわが国で、いかにして再び成長するようにするのか、という議論を行い、一つひとつ改革を行っていかなければ、成長など望むべくもありません。私が維新がいいなと思うのは、改革という部分に徹底的にフォーカスし、閉塞した日本の状況を動かそうとしている点です。

眞鍋さんのような方が日本で生き生きと活躍できる社会、そして技術やアイデアを持っている企業が日本に成長をもたらしてくれるマーケット、そのような日本にしていくために、私も微力ながら取り組んでいきたいと思います。

最後に、決起会のガンバローコールをしてくれた、熊本出身で私の事務所で頑張ってくれている上塚哲司君の演説が力がみなぎり、内容も感動的だったことを記しておきます。若者の成長する力はすばらしい! 上ちゃん、この2~3ヵ月で逞しく成長したね。これからもよろしくお願いします!


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1974年東京都目黒区生まれ。東京大学法学部卒業後、アクセンチュア株式会社、衆議院議員公設秘書等を経て、2008年熊本県政策調整参与、2012年、38歳で熊本県副知事に就任。2020年6月に退任。東京都知事選挙に出馬(4位、61万票)。現在、日本維新の会衆議院東京1区支部長。