ワンピース世代が仕事で意識すべきはDの意思だって話
3本目のnoteです。Twitterで「書いたよ」ってすることもなく細々とやってるので、閲覧数がしょぼいです。まぁいいんです。備忘録的な意味合いが強いので。
ここまでの2本は、主に実務的な内容をまとめてまいりました。下のは、2ヶ月くらい前に書いた最初のnoteです。
今回は実務というより、思想や考え方といった、最近流行っている意識高めの方向性で書きたいと思います。自戒を込めて。
生きる上で大切なことは全てワンピースが教えてくれる。今回のテーマは「ワンピース世代の仕事におけるDの意思」です。
ワンピースとPDCAの話をしよう
まず、ワンピースとはあの国民的アニメ・漫画のことです。おそらく現代に生きる日本人なら、半数は名前くらい知っているんじゃないでしょうか。主人公は麦わら帽子をかぶった反社会的勢力。通常の社会人であればまず取引関係になるのは遠慮したい人物像です。(僕自身はこの反社会勢力の一団が大好きです)
次に「ワンピース世代」とは、この「ワンピース」とともに成長してきた年齢層全体のことを言います。だいたい20〜30代くらいを指すことが多いようですね。ただ最もワンピースを読んでたのは、おそらく25〜35歳くらいじゃないでしょうか。そう、本記事の執筆時点で31歳である僕はワンピース世代ど真ん中なんです。
そしてごく普通のサラリーマンである僕が、仕事においてとても大切にしているのが、みんな大好き「PDCA」です。
「Plan(計画) - Do(実行) - Check(評価) - Action(改善)」の一連のサイクルを繰り返すことで継続的な業務改善を行う技法・考え方のことですね。これについて詳細に説明するとなると、本が1冊書けてしまいますので、今回は割愛します。
カンの良い方なら、もう本記事の結論が見えたのではないでしょうか。
そう。僕が言いたいのは、ワンピース世代の仕事においては「Do(実行)」こそが最重要ではないかということなのです。
目的と戦略の従属関係を理解する
仕事には目的・戦略の2つが必要です。会社のどのポジションに居るか(どの目線で働くか)によって、中身はそれぞれ変わってきます。もっと言えば、これらは従属関係にあります。
例えば【会社の経営層にとっての「目的」】ですが、「経営基盤の強化」とか(少なくともIRとか社外向けには)曖昧で具体性のないことが掲げられていることが多いです。むしろ経営層の最大の目的は会社のビジョンに相当するため、「より良い社会にする」とか大仰なことが語られることもあるでしょう。そうした目的を達成するための【経営層にとっての「戦略」】として、「○○事業の展開・売上の向上」がうたわれるわけです。
このとき「○○事業の展開・売上の向上」は【「○○事業」の事業責任者にとっての「目的」】となりますね。それを実現するため【事業責任者にとっての「戦略」】として、「☓☓社との事業提携」「新規商材の開発」「営業力の強化」などが実施されることでしょう。
つまり上位層にとっての戦略は、下位層にとっての目的となります。
ワンピース世代の目的は施策の成功・実施
さて、ここで「ワンピース世代」の話に戻ります。
ワンピース世代の中でも特にど真ん中(最悪の世代?)に当たる25〜35歳くらいの方々は2021年2月現在、年齢的に会社の中ではチームのリーダー的なポジションをされていることが多いのではないでしょうか。
こうしたポジションにとって、上述の例で言えば
・ ☓☓社との事業提携
・ 新規商材の開発
・ 営業力の強化
こうした具体的な施策の成功(あるいは実施)こそが目的となることでしょう。
この目的を達成するために必要なのが、あらゆる手段を考えて施策をやり抜くこと。すなわち「Do(実行)」です。
「Do(実行)」が重要となる3つの理由
ワンピース世代の目的である「具体的な施策の成功・実施」。これを成し遂げるために、なぜ「Do(実行)」が重要となるのか。それには3つの理由があるのかなと思っています。
■ 理由① 評価すらできないため
施策の評価は結果が決めます。したがって、結果が出るところまでやりきらなければなりません。
契約に至らなかった事業提携を、「販路拡大の効果が無かった」と判断できるでしょうか。
開発できなかった商品を、「商品力を上げる効果が無かった」と判断できるでしょうか。
誰も受講しなかったセミナーに、「営業力の向上効果が無かった」と判断できるでしょうか。
これらは全て、施策自体に問題があったかどうかは判断できません。問題点は「Do(実行)」にあり、「完遂できなかった」ということが、まずは課題となるはずです。
つまり施策が良いものであったかどうかを判断できるのは、その結果を確かめたときのみ。だからこそ、その施策の責任者たるワンピース世代には、確実にやり抜く実行力が必要となるのです。
■ 理由② 行動量がものをいうことが多いため
これはしがない僕の経験則でしかありませんが、デスクで考えるよりも動いたほうが得られるものが多いです。
(A) より多くの資料に目を通して客観的事実をもとに作成した企画
(B) より多くのターゲットから主観的な話を聞き作成した企画
この2つなら、(B)のほうが魅力的なものになることが多い気がします。
ワンピース世代はまだまだ若輩者。足りないスキルや経験が多すぎます。だからこそ「とりあえずやってみる」という実行力がものをいう機会がとても多いと思うのです。
■ 理由③ 早さこそ正義なため
これもまた経験則ですが、PDCAを回した上での対応ではスピード感が足りないケースのほうが多いです。特に新規の事業やプロジェクトだとこの傾向が強いと思います。
重要な案件であるほどスピード感が求められます。その際、回せるPDCAサイクルは多くて1周。つまり改善する時間がありません。
したがって、行動量を増やし、その結果をもとに次のDo(実行)をするほうが良い結果を生みやすくなります。
ワンピース世代に求められるDの意思
ここまで述べた通り、ワンピース世代にとっては施策を完遂する力が必要なわけで、そのためには「絶対にやりきる」という強い意思と実行力が大切。
すごい精神論になってしまいますが、これこそが「Dの意思」です。
こうした強い意志のもと、実現可能な方法を考えて行動し続けることが重要であると考えております。
Dの意思を高めるために必要な3つのこと
ワンピース世代にとってDの意思が重要であると述べました。これを高める(=実行力をつける)ために、僕は次の3つが重要ではないかと考えています。
■ 必要なこと① 社内を知り、巻き込む
目的達成のために戦略を練り実行するには、自軍の兵站、つまりリソース(ヒト・モノ・カネ)を知り、使いこなす必要があります。これが一番大切でしょう。
社内に何があり、どんな人がいて、それぞれ何が得意なのか。これらを把握してください。現時点で把握できておらず、そのための時間もないなら、把握している人に相談してはどうでしょうか。
とにかく、「自分にできないことができる人」にはバンバン頼りましょう。
その方が早いです。話を聞くだけでも前に進みますし、何なら実際に手を動かしてくれることもあります。
自分1人でできることって、マジでたかが知れています。自分でなんとかしようとせず、他を巻き込んで動くことがとても大切です。そのためにも、普段から色んな人とコミュニケーションを取ることを強く推奨します。コミュニケーションの内容は何でもいいです。「すれ違うときに挨拶する」とかでもOK。
■ 必要なこと② 失敗を恐れず、切替を早くする
行動量を増やせば、自然と障害や失敗が増えます。はっきり言ってシンドイのですが、これを恐れて手が止まったり、立ち止まってしまってはいけません。
「うまくいかなかったね。次!」って感じで、ある種の割り切りのような感覚が大切だと思います。
「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」じゃありませんが、そういう思想も時には大切です。特に新規事業なんかだとそういう傾向が強いと思います。誰も正解がわからないなら、手数を増やすのが最も有効です。
■ 必要なこと③ 動きながら考える癖をつける
Do(実行)が重要と言っても、何も考えなくていいわけじゃありません。実現方法は考えねばなりませんし、問題が生じた際の予防策や対応策を考える必要もあるでしょう。
行動量を増やすと思考に当てる時間が減ります。ですから、行動しながら常に次の手を考える癖をつけることが大切です。
ただし上位層の目線を持つことも忘れずに
「上位層の戦略は下位層の目的である」と述べたことを覚えているでしょうか。これは逆に言えば、自身の目的にばかり目を取られていると、より上位の目的は理解できなくなるという危険をはらんでいます。
Dの意思が重要であることは疑いようもありません。しかし「施策の実行」に縛られ、上位層の目的に考えが及ばないと、成長はそこで止まってしまうのです。
これを的確に表しているのが、DeNA 南場智子氏の「コトに向かう」姿勢だと思います。気になる方はググってください。とても良い話です。下記の書籍にもそういった姿勢について書かれています。
ワンピース世代はもう、年齢的にチームのリーダーポジション。すでに職場のエースとなっている方や、そうなることを期待されている方も、少なくないんじゃないでしょうか。
マネジメント業務も増えますし、プレッシャーも大きくなることでしょう。任される仕事も大きくなります。競合に身体を貫かれることもあるかもしれません。
そういった中で確実に良い仕事をしていくためにも、Dの意思を大切にしていこうと思います。そして次のステップに進むため、より高次の目線を持てるように訓練していきたいものですね。
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