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焼きそばの果てしなき旅【その41・神戸同興楼の麺】

なかなか手に入らないローカルな麺を使った焼きそばを作ってみたのでご紹介する。神戸の同興楼と云う製麺所の焼きそば用蒸し麺を戴いた。会社のページも通販サイトも存在しないようなので、有限会社同興楼に買いに行かないと入手出来ないと思う。住所は調べればすぐ判るのでここには載せないでおきます。

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これもやはり神戸のばらソースとセットで戴いた。ありがとうございます。

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蒸し麺5玉。このようにパックされて売られているのではないようです。

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蒸してから丸めて干して乾燥させてある麺。かなり固く丸まっている。長期保存可能かと思いきや保存期間は冷蔵で2〜3週間ほど。時間が経つと風味がどんどん落ちるそうなので早めにお召し上がりくださいとのこと。

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沸騰したお湯に麺を入れ、ほぐれたらもうスタンバイオーケー。お湯を切って使います。

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同興楼焼きそば試作№1。味付けはばらソースのみ。最初はお馴染みキャベツオンリーのバージョン。

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麺の色合いが濃いのでソースたっぷりのように見えて、おっかなびっくりソースを入れたので味はそう濃くない。何事も最初はおっかなびっくりで腰が引けるものだ。段々と慣れて自信が付いてくる。大丈夫だ迷わず進め、と自分のおっかなびっくりを擁護してみる。

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ウマウマウー。このちょっと平たい麺、口当たりスムースで食べ応えもしっかりあるのに「固い」「歯応えがある」「もちもち」「やわらかい」と云うどのワードにも当てはまらない独特の個性がある。乾麺でも生麺でもない独自路線。研究の甲斐がありそうだ。色々と試してみる。

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同興楼焼きそば試作№2。ストイック方面へ。具ナシで炒める時にマヨネーズを加えてみるバージョン。味付けはやはりばらソース

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ストイックなルックス。ソースは試作№1よりも多め。

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ウマウマウー。でもストイックすぎ。もっとにぎやかにやりたい。麺単体を楽しむよりも、様々な具材と味付けをちゃんと受け止める麺であると云うことを検証した方が良かろうと考えた。

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そうこうしているうちに、ばらソースのバリエーションも送ってもらうことが叶った。串カツ、辛口、甘口、焼そばの4種類。我が家のソースライブラリーがどんどん充実してくる。ありがとうございます。

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同興楼焼きそば試作№3。具は再びキャベツオンリー。青海苔と岩下の新生姜スライス添え。僕の好きな食べ物は大体茶色いけれど、そこに岩下の新生姜のピンクが入るだけでなんと華やかになることか。味でも彩りでもいつもお世話になっております。

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ここぞとばかりにソースを合わせてみた。フィーリングだけの選択だけど、メインは焼そばソース、それに辛口と甘口を少しずつ足してかなりソース味強めになった。どうであろうか。

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ウマウマウー。何だかグレードアップしたぞ。ソースはケチケチせずにたっぷり入れた方が良いと判った。ちゃんと炒めて、酸味などのちょっと尖ったところが飛んで、イイ具合に風味が麺に絡むと至福のひとときを得られる。麺の妙味もソースの実力もここにようやく発揮された感がある。よしよし。その意気だ。

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豚肉も参加させてみよう。たっぷりとやろう、たっぷりと。

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同興楼焼きそば試作№4。豚肉とキャベツ入り、岩下の新生姜スライス添えバージョン。ソースの香りを楽しむために青海苔はちょっとお休み。

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それと云うのも、青海苔が意外な実力者でかなりの発言力があるからだ。ソースと豚肉の声を聞こう。

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ウマウマウー。バッチリじゃん。ウマイじゃん。豚肉の声もソースの声も麺がしっかり受け止めてしっかりとした成果が出ている。個々のスキルの高さはもちろん必要ではあるけれど、チームとして協調し協力し合って成し遂げることこそが必要とされているのではないだろうか。何の話かと申されましょうが、大体のことはこの協調協力ってのが当てはまるのでありますよ。何だ今のこの日本と云う国は、無能な政(以下略)。

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さあ最後の一玉だ。直球で行くか変化球を選ぶか。麺を茹でながら暫し考える。

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茹でて水切り。さあどうしよう。決めた。準備しよう。

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まず麺だけをカリッとするところが出来るくらいに焼いた。そこにトッピングする。マジンガーZならパイルダーオン。またはスクランダークロス。どちらかと云えば後者か。

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同興楼焼きそば試作№5。豚肉きくらげ玉子炒め載せバージョン。自分でも予想だにしなかった出来上がり。ギターで弾いたことのない曲を、うろ覚えで弾いてみたらこうなったと云う感じ。ジェットスクランダーも装着テストをせずにいきなり実戦での登場だった。

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玉子の上のジュレのようなものはあんかけを盛大にかけてかに玉や天津飯風にしようとしたのだが思ったよりもあんかけの量が少なくてこのような有様になったと云う次第。この辺に思い付きで行き当たりばったりの限界があろうと云うものよ。そう云えば天津飯なんて作ったことないしな。かに玉もないぞ。いつか作ってみよう。

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ウマウマウー。そんないい加減な流れで作ったのに味わいは素晴らしかった。いいじゃないかいいじゃないか。とてもウマイぞ。豚肉きくらげ玉子炒めの味付けが程よく決まった。麺との相性もなかなか良い。もっと汁気があっても良かったとかブラッシュアップは可能ではあろうが、やはりこのファーストテイクを愛でようじゃないか。この感動は最初の一度だけ。一期一会。書いていて身体がむず痒くなるようなワードが出て来たが、使いたくもなろうと云うものだ一期一会。そんなわけで同興楼の焼そば麺、5玉しっかりと味わった。また入手出来たら楽しく美味しく作ろうと思う。御馳走様でした。

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焼きそばの果てしなき旅はまだまだ続きます。

【索引】焼きそばの果てしなき旅

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