見出し画像

キャベツの味噌汁

毎度毎度唐突だが、キャベツの味噌汁のことについて書く。味噌汁の具の人気投票などをよく見かけるが、順当なセレクションばかりであまり代わり映えがしないように思える。まあ代わり映えがしないからどうだと云うこともないので特に心動かされることはないが、自分の好きな、それも圧倒的に好きな具が上位どころかかなりの不人気であることに憤りを感じることもある。僕の好きな味噌汁の具はキャベツだ。それも他の具と合わせたりせずに、具はキャベツだけの味噌汁が好きだ。他にも好きな味噌汁はあるが、圧倒的にキャベツの味噌汁が好きだ。好きさ好きさ好きさ。好きなんだよ。ダイスキデス。

キャベツの味噌汁

子供の頃はキャベツはショッカーよりもヤプールよりも悪い敵だった。野菜の中でも特に嫌いだったのがキャベツだった。小学校の給食で出されても頑なに食べなかった。キャベツの千切りの匂いが嫌いだったのでとんかつ屋にも入らなかった。筋金入りのキャベツ嫌いであったのだ。それがどうだ。いつの日か完全に我々は和解し、キャベツの虜になったのだった。千切りどころか、居酒屋などでお通しで出るざく切りのキャベツをバリバリと食べるようになり、家系ラーメンのトッピングにもキャベツを載せて、富士吉田うどんの上に必ず載っている茹でキャベツを愛し、焼きそばの具はキャベツがあれば良いと豪語し、博多のもつ鍋や水炊きはキャベツを楽しむ料理だと放言し(これはリリー・フランキー氏の受け売り)、ありとあらゆる方法でキャベツを楽しみ、慈しみ、賛美するようになったのだ。どこにターニングポイントがあったかは忘れたが、10代後半にはもうキャベツは良き友人になっていたと記憶する。でも一番ウマイと思うのはキャベツの味噌汁である。

キャベツの味噌汁

キャベツは出来るだけよく煮て、くたくたになっているのが好きだ。葉脈の太いところが透明になって甘くなっているのなんて、心から嬉しく思えるのだ。出汁を丁寧にとって、丁寧に作っても美味しいし、出汁入り味噌を使って簡単に作ってもそれはそれで美味しい。キャベツの切り方は細い方が良いと思う。その方が早く火が通って、独特の甘い風味を感じやすい。出汁はごく普通に鰹出汁で、味噌は順当に信州味噌を使いたい。あまり工夫とかをせずに普通に作ったのがベストだと思う。このキャベツの味噌汁とご飯と、あと何かおかずが一品二品あれば大満足である。そんな殊勝なことをどの口が云うと思われましょうが、満足なんだから満足なんです。まだ年齢の割には量は食べられるけれど、と云うかこの年齢で人生で最大級の体重になっているのもどうかと思うけれど、まあどこかでダウンサイジングを図らねばなるまいと云うことで、少しずつ一汁一菜的な方面に向かうつもりではいる。生涯現役、丈夫で長持ちを心掛けたい。口だけ番長にならないようにします。

キャベツの味噌汁

ウマウマウー。ちなみにキャベツの味噌汁に次ぐ好きな味噌汁は豚肉とタマネギの味噌汁である。この場合は赤味噌を使いたい。ジャガイモだけの味噌汁も好きだ。七味唐辛子が必須である。シジミの味噌汁も良い。シジミの身を丹念に全部摘まんで食べてしまう。具だくさんの味噌汁も好きだが、それは自分にとっては〇〇汁と云った風に別カテゴリーのものだ。あと、忘れてはいけない鮭缶とタマネギの味噌汁。これはウマイ。ジャガイモを加えても良いが煮崩れるのがちょっと苦手である。苦手と云えば粕汁なのであるが、これはどうしても馴染めないのである。あと以前高松で白味噌仕立てのお雑煮(丸餅に餡が入っている)を戴いたがこれもちょっと馴染めなかった。話がどんどん苦手なものの方に行きそうなのでこの辺りにしておく。とにかくキャベツの味噌汁が僕のナンバーワン。またそんな話も思い付いたら書いてみることにする。クレイジーケンバンドのツアー、樹影2022-2023、滑り出し順調です。良い演奏が出来ていると自負。まだまだ先は長いけれどがんばります。

末永くがんばりますのでご支援よろしくお願い致します♫