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【偏愛】2112

僕は2112が好きです。何のことだか説明する。

2112は僕が敬愛するカナダの国民的トリオロックバンドRUSHがが1976年に発表したアルバムタイトル。邦題は『西暦2112年』。

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いみじくも数字がタイトルに入っているレイ・ブラッドベリ『華氏451度』の世界のように、情報が制限され個人の思考は抑圧されコントロールされている西暦2112年のディストピアのこと(2020年もちょっとその匂いがしてきているけど)をレコードのA面(この考え方が古くなっているけれど)をフルに使ってロックオペラよろしく大仰なサウンドとアレンジで展開するハードプログレッシブ組曲「2112」を売りにしたのがこのアルバム。このアルバムが評判になり、バンドは苦境を脱出する転機を迎えることが出来た。

当時レコード売上もパッとせずツアーの動員数も芳しくなかったRUSHであるが、結局のところ自らを救ったのが徹底的に自分たちのやりたいことをやる、でもやるんだよ精神だったことは賞賛されるべき。世の中が変化してもRUSHはそれに柔軟にうまく対応しながら、40年以上に渡りトップバンドとして君臨してきた。

2020年1月7日にドラマーのニール・パート氏が脳腫瘍のため逝去。その卓越した個性とテクニックを以て神格化されたスーパードラマーであったのと同時に、RUSHの作品の殆どの歌詞も手がけるなどその偉業に心からの敬意を表します。改めてご冥福をお祈りします。

RUSHのことを語り出したら多分三日三晩くらいはぶっ続けで話せるだろうけれど、多分僕よりももっと凄いファンがいっぱいいるはずだ。そしてきっとRUSHのファンであれば2112と云う4桁の数字にはとんでもない思い入れがあると思う。車のナンバーで2112を見つけたらその車に乗っているのはRUSHのファンでないかと思うのは当然。4桁の数字が1万通りある中で、多くのRUSHファン、そして僕はこの2112を偏愛している。

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先日noteのスキの数が2112だった。これだけで僕は有頂天だ。やる気が出た。

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2017年5月23日、横浜スタジアムでの横浜DeNAベイスターズvs中日ドラゴンズ第10回戦の始球式に参加させて戴いた時、特別に作って戴いたユニフォーム。背番号は好きなのを選べるとのことでこれはやはり2112。この数字が好きなので一時期暗証番号からパスワードまでみんな2112を使っていたけれど、僕が2112好きなのを公言しているのでこりゃ何かあったらヤバイよねと云うことで今は全然別の数字にしてあるのでご安心を。

数字には色々な思い入れや御縁がある。数字やら計算やらが嫌いでミュージシャンになったのに、自分が音楽で食べていけるようになったのは1990年代のコンピューターによるMIDI数値打ち込み通信カラオケデータ作成だった。10年ほどは来る日も来る日も数字にまみれていた。四分音符が48でオクターブが8191で半音が683って今でも夢に見る。でもそれは数字が好きと云うよりは細々とした作業に自分が向いていたのも知れない。今はYouTube画像にiPhoneのアプリを使って自分でちくちくと字幕を入れる作業をしているが、これがとても自分に合っていると云うか苦にならないと云うか楽しいと云うか。MIDIカラオケデータをちくちくと作っていた頃を思い出した。自宅で天ぷらを揚げる作業も実はちくちくとしている。壮大なる2112の世界観と僕のちくちくがどう繋がっているか、時間があるから今度ゆっくり考えます。相変わらずまとまりのない文章ですみません。

末永くがんばりますのでご支援よろしくお願い致します♫