見出し画像

焼きそばの果てしなき旅【その80】

研究をしている。音楽のことも料理のことも。音楽なら「超人バロムワン」の歌がどうして覚えづらいのかとか「The End of The World」のカバーの歌詞がどうして「Don't they〜」でなく「Do they〜」になっているのかとか色々研究している。焼きそばのことも地道に研究している。ここ暫くでも随分と研究した。でも何か大きなお題があるのではなく、小さなことをちまちまとやっている。その中に僕にとっては大きな成果もあったのだが。そのちまちまを羅列する焼きそばの果てしなき旅【その80】である。もう80回もやっているのか。果てしないなぁ。

シイタケ

いきなりシイタケであるが、マルちゃん焼そばの具に何を入れるか、または何を入れていたのを食べていたかの話になり、その中にシイタケと云うワードが出て非常に気になった。気になったら入れて作ってみようと云う、まずはそうした顛末である。

シイタケ入りマルちゃん焼そば

そうしたわけでシイタケ入りマルちゃん焼そばである。具は他にキャベツと挽肉を採用した。キャベツは冷蔵庫にいっぱいあったからであり、挽肉もたまたま冷蔵庫に半端な量が残っていたので使っただけで、特別な意図は何もなかった。シイタケだけ入れて作ろうかとも考えたがちょっとおっかない。キャベツと挽肉を入れれば失敗はなかろうと云うリスク回避である。そんなこと説明しなくても良いか。まあいいか。

シイタケ入りマルちゃん焼そば

シイタケの黒色がちょっと珍しい彩りとなっている。味付けなどは特に工夫はしていない。粉末ソース一袋を使っただけである。早速試食してみる。

シイタケ入りマルちゃん焼そばを食らう

ウマウマウー。シイタケのことはちょっと置いておいて、僕はマルちゃん焼そばを作るのが格段に上手くなったと思う。それがどうしたと云われればそれまでだが、要するに自慢である。僕に自慢させて欲しい。美味しいそうでしょ。食べたいでしょ。ああ気が済んだ。自慢終了。

シイタケ入りマルちゃん焼そばを食らう

ウマウマウー。シイタケ、とても良いと思う。今回は3ヶも入れたが、そんなにシイタケに占領された感はなく、ちゃんとマルちゃん焼そばである。そして更に、今回の収穫は挽肉である。挽肉を使うととても良い風味が出るのだ。そんなこととっくに知っていると、使っていると云う方もおられるだろう。その慧眼に恐れ入る。そう云えば焼そばに挽肉が入っているの、色々あるな、知っていたな。知っていても実践するかしないかで大違いである。今回は実践した。記念すべき挽肉使用の第一歩である。大袈裟か。

シイタケ入りマルちゃん焼そばを食らう

ウマウマウー。このシイタケ入りマルちゃん焼そばの先に何があるだろう。きっと焼きそばとご飯問題に踏み込むことになるであろう。避けては通れない問題である。いつか必ず検証してみようと思う。

キャベツを炒める

キャベツが冷蔵庫にいっぱいあったので(またそれか)たっぷりのキャベツを入れてマルちゃん焼そば作ってみようと思い立った。いつも入れるであろう量の5倍以上のキャベツである。これだけ入れても炒めているうちに嵩が結構減るのは予想出来る。これも味付けを足さずに粉末ソース一袋だけを使おうと思う。

キャベツたっぷりマルちゃん焼そば

キャベツたっぷりマルちゃん焼そばの完成である。嵩は随分と減ったがそれでも麺と同量くらいはある。かなりのボリュームだ。食べてみよう。

キャベツたっぷりマルちゃん焼そばを食らう

ウマウマウー。ではあるが予想通り味が薄く感じる。ここまでやるのであれば味付けを足さねばなるまいと思う。何事も適量と云うものがあってこんなにキャベツをいれたらそりゃそうなるわな。それでもマルちゃん焼そばはウマイ。それは揺るぎないファクトである。

キャベツたっぷりマルちゃん焼そばを食らう

ウマウマウー。味が薄いのならソース後がけと云う手がある。常備してあるマルモの富士宮やきそばソースをかけたらバッチリである。今回は試さなかったが、おたふくソースでもばらソースでもきっと合うと思う。いつかソース後がけの検証もしたい。課題も果てしなくあるのだ。

マルモの富士宮やきそば麺

そしてお馴染みマルモの富士宮やきそば麺の登場である。最近もあちこちのライブイベントで焼きそばを焼いている。出来ますものは富士宮やきそば一品だけで御座いますが、こちらのスキルもかなり高くなっていると自画自賛しております。さて、ソースを使わずに薄味で作ってみようかと考えた。考えたなら作るのだ。

マルモの麺で薄味焼きそば

富士宮やきそばに付きものの肉かすも使わずに作ったマルモの麺で薄味焼きそばの完成。味付けは以前【その74】でやったように出汁のティーバッグの中身だけを使って味付けしてみた。この麺にこの手法でどうなるであろうか。

マルモの麺で薄味焼きそば

具はこれもキャベツだけ。ちょっと調子に乗ってキャベツが焦げ気味になってしまったが気にしないでおこう。大勢に影響はないと信じる。信じる気持ちが尊いのだ。なんのこっちゃ。

マルモの麺で薄味焼きそばを食らう

ウマウマウー。こうして薄味にしたことで、この麺がウマイことを再確認した。僕はこの麺が好きだ。スキスキスー。じっくり噛み締めて麺の味わいの奥底まで辿る。ウマイねぇ。ただソース味を付けてもそれ程濃い味にしないので、次第にちょっと物足りなさを感じてくる。どうするか。ソース後がけか。いや、他に良いことを思いついた。

マルモの麺で薄味焼きそばを食らう

ウマウマウー富士宮やきそばにはだし粉(イワシ粉と青海苔のブレンド)と云う強い味方があるではないか。これで旨味も塩気も充分に補填される。バッチリである。こりゃウマイ。様々な出汁の粉末を取っ替え引っ替えして作ってみるのもアリかと思った。いずれまたそれもやってみよう。

適当に作った富士宮やきそば

冷蔵庫にマルモの麺が一つだけ残っていた。キャベツもあった。ならば焼きそばを作って食べよう。何の課題もなく、何も考えずに、作ってみた。キャベツの切り方も適当である。肉かすも使わずにただ油でキャベツを炒め、麺を入れて、水を入れてほぐして、ソースを入れて少し焼いて出来上がり。塩コショウだのだし粉末などは一切追加ナシ。それでも焼きそばは出来る。当たり前のことではあるけれど。

適当に作った富士宮やきそば

いつもより麺がやわらかく仕上がっている気がする。ほぐす水を入れ過ぎたかも知れない。ソースも適量だったか判らない。それでも焼きそばは出来た。出来たなら食べることにする。

適当に作った富士宮やきそばを食らう

ウマウマウー。なんだなんだ。ウマいじゃないか。もしかしたら今までで作った中で一番ウマイ焼きそばかも知れない。奇跡的に全てがピッタリ収まったような感じだ。麺の仕上がり具合が秀逸。味付けも程好い。自画自賛オンパレード。テキトーで良いのか。このテキトーは再現出来るのか。それ程にウマかったのである。

適当に作った富士宮やきそばを食らう

ウマウマウー。テキトーに作った焼きそばが一番ウマかった。そんなわけで身も蓋もないエンディングになってしまったがテキトーが良いのではなくて焼きそばの懐が深いのである。ずぼらな僕にもシアワセを与えてくれる。焼きそば万歳。来週は焼きそばのオーソリティである塩崎省吾さんと下北沢で焼きそばトークイベントもある。思いっきり焼きそばのことを語ってこようと思う。焼きそばの果てしなき旅はまだまだ続きます。

末永くがんばりますのでご支援よろしくお願い致します♫