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焼きそばの果てしなき旅【その58】

何度も申し上げておりますが謹賀新年2022。本年もどうぞよろしくお願い致します。焼きそばの果てしなき旅もモチロン続けて参ります。年が明けていきなり日本全国オミ何とかでアヤシイ雲行きになって参りましたが、行きたいところ食べたい焼きそばが目白押しですので、タイミングを計って無理なくあちこちに伺いたいと考えています。まずは手慣らしと云うわけでもないですが、自作焼きそばの記録からスタートします。

名古屋の『めん亭はるもと』から麺を送って戴いた。ありがとうございました。この貴重な麺を使って新年早々の焼きそば作り。はりきって行ってみよう。

昨年の年末から冷え込みが厳しくなっていて、ベランダが冷凍庫の代わりになるくらいなので、麺を軽く茹でて、少量の油をまぶしてから、ベランダで急速冷却してみた。蒸してから急速に冷やすと云う富士宮焼きそばの麺の製法からヒントを得た。写真は2時間程度冷やしてからのもの。どんな結果になっているか食べてのお楽しみ。

焼きそばの具として豚肉とキャベツを炒めた。肉かすは切らしていたので、冷蔵庫にあった揚げ玉を適量加えた。塩コショウで軽く下味をつけて、麺を入れ、ソースで味付けをする。自分でも手際が良くなったものだと感心した。何でも繰り返し繰り返しやり続けていると何となくコツが掴めてくるものだ。ギターも一緒で、とは前にも書いたっけか。書いた気がする。まあ要するに練習あるのみ。繰り返し繰り返し練習すべし。

そして相変わらずの脳天気なルックスの焼きそば完成。寿のなるとと岩下の新生姜スライストッピング。

2022年初焼きそばは自作。めでためでたのイタダキマス。

ウマウマウー。凄い麺のコシ。冷やして締めたことで麺の筋力が大幅アップしたような感じ。マッチョな焼きそば。ソースは4種類くらいをブレンドして、スッキリ方面を目指した。なかなかのマッチング。自画自賛。手前味噌。自分で作って自分で食べているだけなので問答無用。

それにしても麺のこの暴れ具合ったらもう。1本1本が強い方向性を主張する。僕も主張のあるニンゲンでありたい。世間に流されずに、自分で考えて自分の足で立って、自由に歩いて愛して、最後の最後まで旅を続けて、胸いっぱいの愛を歌おう。ユーニードクーリン。麺も頭も冷やそう。なんのこっちゃ。

続いてはどこのスーパーマーケットでも見かけるシマダヤ製富士宮やきそば一昨年の11月に作って食べてみたが、その時点では僕はまだ富士宮に行って本場の富士宮やきそばを体験していない。なのでこの時の感想は実に素っ気なくあっさりしたものだった。今の僕は経験者。昨年とは経験も知識も格段の差がある。この状態でこのシマダヤ製富士宮やきそばを作ったらどうなるか。気になったので再び作って検証してみることにした。

麺とソース、肉天かすとだし粉が同胞されている。他に用意すべきはキャベツと豚肉、玉子など。さあどうだ。

シマダヤ製富士宮やきそばの出来上がり。初めて温玉を採用してみた。ナイスアイディアじゃあないかとこれまた自画自賛。岩下の新生姜スライスを忘れずに。

作る時に留意した点は、麺をほぐす時に入れる水を極力少なくすること。今回はキャベツからかなり水分が出ていたので、麺をほぐすための水は一切入れなかった。具材の湯気の中でちゃんと麺はほぐれる。大丈夫。そして仕上げのソースは3/4程度に抑えた。味が足りなければ追いソースをすればよろしい。さあこれでどうだ。

温玉ちゃん。黄身を麺にたっぷりと絡ませてイタダキマス。

ウマウマウー。麺の具合もこれでかなり本場に近い感じになる。ソースの加減もピッタリとイイ感じ。温玉もグッジョブでこりゃたまらん。現地の味わいにかなり近付くことが出来た。皆さんも機会があったら是非こんな感じで作ってみて戴きたい。ちょっとの工夫でこのうまさ、と神田川俊郎先生も仰っていた。創意工夫は大事。でもやり過ぎることなくシンプルに考えるのも大事。臨機応変。フレクサブル(フレキシブルではない)でありたい。

札幌の『らーめん虎』監修のガチで作ったまかないカレーを焼きそばの麺と合わせたらどうなるか。それも思い付いたら即実行。カレーライスとしても食べたけれど麺とのマッチングが気になりまして。はい。

今回は叶屋(富士宮市)のむしめんを冷凍してあったのを解凍して使用。冷凍庫に全国各地の焼きそばがスタンバイしている。一度棚卸しせねば。寒いうちにやろう。

麺だけを味付けナシで炒め焼きしてカレーをかければ。

出来上がり。らーめん虎のガチで作ったまかないカレー焼きそば。カレーなので何となくステンレス皿に盛り付けしてみた次第。

ウマウマウー。新しい世界が広がっている。麺のしっかりした主張をカレーが見事にアシスト。ライスと一緒に食べるよりもカレーの持ち味の一部(酸味や香りの華やかさ)がより良く判る気がする。札幌と富士宮のコラボ、ステキだと思います。ふとまた思い付いたのは新潟のイタリアンのように焼きそばにそれなりの味付けをしてからトッピングとコラボさせるのもアリか。でもまあそんなことを全部試していたら体重が何キロあっても足りなくなる。思い付きはそれはそれで覚えておいて(忘れちゃったらそれまでよ)ぼちぼちやろう。ぼちぼちね。

そうこうしていたら冷蔵庫の野菜室の半端に残った野菜達を一気に活用しようと云うこととなり、どうせならこれも焼きそばの旅にしてしまおうと、これまた冷凍してあった沖縄そばの麺を解凍して投入。賑やかに炒めて野菜総進撃。肉も挽肉とランチョンミートの二本立て。乞うご期待。

冷蔵庫オールスター焼きそばの完成。ラインナップは沖縄そばの麺・合挽肉・ランチョンミート・キャベツ・タマネギ・ニンニク・ニラ・ニンジン・ピーマン・塩コショウとソース5種類ほどブレンド。だしの素と醤油も少量。あと何か入れたっけか。たまにはこんなナンデモアリも良いかと思います。

シンプルであることも雑多であることも、考えようによってはそんなに大差ないのかも知れない。何かの路線図のように、最初は別々の方向に進んでもどこかでクロスして終着駅は一緒だったなんてのもあり得ること。だから何だと云われても困るけど、まああんまり肩肘張らずにやりましょうよってなメッセージです。終着駅からまたスタートだし。果てしなき旅ですし。

ウマウマウー。要素が多い割りには味わいのピントはボケなかった。ちゃんとソース焼きそば。ニンニクとニラが天才。見事なまとめ役となってくれた。岩下の新生姜スライスもナイスアクセント。野菜たっぷりの焼きそばを食べてお腹いっぱいで満足で、冷蔵庫の整理にも一役買って一石二鳥。今回自画自賛ばかり。いや、いつもそうか。こうやって自分の機嫌は自分で取りながら2022年もずいずいぐりぐりと邁進して参ります。焼きそばの果てしなき旅はまだまだ続きます。


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