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角煮丼

豚の角煮が美味いと思ったので立て続けに食べてみた。最近はこれだと思うと突っ走ってしまってどうにも歯止めが利かない。もしかしたら昔からそうだったと思えないこともないが、このところはちょっと度が過ぎることがあるようも思える。自重したい。舌先三寸である。どの口が云うである。走り出したら止まらないぜ。真夜中を突っ走れ。それはもう50年前の曲か。話が逸れそうなので真夜中の方はまたいずれ。

吉宗の角煮

きっかけはお土産で戴いた、有限会社吉宗(長崎県長崎市)製のレトルト角煮である。これを湯煎して温めて、何の気なしにご飯に載せてみたのであった。

角煮丼

角煮丼の完成である。簡単に出来て見映えも素晴らしい。

角煮丼

そんなに巨大ではないが、立派である。何よりも四角いのが角煮としての矜持であろう。

角煮丼

これがヒジョーにウマかったのである。味付けはそれほど濃くなく、甘め。その甘めの加減が僕にはとても丁度良く思えたのだった。

角煮丼

ウマウマウー。ご飯との相性もバッチリである。豚の角煮にこんなに感動するとは思いもよらなかった。これで僕のチェックポイント項目に角煮が追加されたのである。

鎌倉煮

そうした新たなチェックポイントを持っていると、モノの見え方も変わってくる。逗子のスズキヤ(スーパーマーケット)は毎月の僕の巡回観測地点であるのだが、ここでこの鎌倉ハム富岡商会(神奈川県鎌倉市)製の鎌倉煮を見つけた。今までもあったのだろうが、急に目に入ったのだ。もちろん購入して食べてみることにする。

鎌倉煮丼

これもなかなかの四角さである。肉と脂身の層がくっきりとしていてなかなかハンサムである。

鎌倉煮丼

これもウマし。長崎の味と比べると、醤油味が濃くて甘味は控えめである。控えめと云うかサポートに回っている感じか。長崎の方は甘さが主役級である。こちらは甘味助が演俳優賞。ご飯とはやはり好相性であった。

鎌倉煮丼

ウマウマウー。パッケージに書いてあった炊き込みご飯にしてみるのも美味しそうである。ちなみに残りの汁でチャーハンを作ってみたところこれが抜群に美味しかったのを書き添えておく。写真がなくてごめんなさい。

金の豚角煮

そうしたらセブンイレブンにもあるではないか豚角煮。こんなに身近にあったのかと驚いた。これもご飯に乗せて丼にしてみる。

金の豚角煮丼

カットは小さめである。でもちゃんと四角いのが偉い。

金の豚角煮丼

なかなかにウマイ。けれども僕にはちょっと味が濃すぎるように思えた。かなりの塩っぱさである。これならご飯が2倍も3倍も必要であろうかと思う。あとその塩っぱさがちょっと単調に思えたので、高菜炒めなり何なりでちょっとアクセントを加えるのもアリかと思った。

金の豚角煮丼

ウマウマウー。そうすると角煮丼と云うよりも魯肉飯のことを思い出したりもする。魯肉飯、ルーローハン、である。

秀味園の魯肉飯

まずは横浜中華街の秀味園の魯肉飯である。台湾の屋台料理である魯肉飯。これを60年にわたって提供し続けてきた老舗の逸品である。クレイジーケンバンドの剣さんの大好物。僕もモチロンのこと好きである。

秀味園の魯肉飯

ウマウマウー。こちらは角煮よりももっとエキゾチックな香りが印象的。八角であろうかと思う。そしてあっさりとしている。脂は程好く抜けて、脂身のぷるぷるしたところの口当たりが大変に良い。これは挽肉や高菜とのチームプレーが売りなのでまた楽しみ方も変わろうと云うもの。全体的に穏やかで心落ち着く味わいである。

愛のミニ魯肉飯

続いては神奈川県川崎市は元住吉の愛(メイ)のミニ魯肉飯。こちらは角煮が大変に大ぶりである。

愛のミニ魯肉飯

ウマウマウー。これもエキゾチックながら穏やかな味わい。愛(メイ)の料理は辛いものは物凄く辛く、穏やかなのはこれでもかと穏やかである。そのコントラストが大変に楽しいお店である。

龍味の豚角煮飯

これはちょっと番外編であるが、横浜駅西口地下街奥にある龍味(リュウマイ)の豚角煮飯である。角煮にあんかけの組合せ。これがありそうでなかなか見当たらないスタイル。ここに来るとチャーハンばかり食べているが、これも絶品なのであった(最近知った)。

龍味の豚角煮飯

ウマウマウー。こちらの角煮は八角の香りが強く、それがまた醤油味のあんかけと相俟って、大変にウマイのである。充実度と云うか何と云うか、それが規格外である。それなのにバランスが絶妙。魂に沁みるどころか、魂を鷲掴みにされた感じである。やられた。また食べてやられようと思う。

スシローの豚角煮にぎり

スシローの期間限定商品に豚角煮があった。こうしてチェックしているとちゃんと巡り会うのである。これがなかなかウマウマウー。豚角煮と酢飯の取り合わせ。これは何か発展性のあるマッチングなのではないか。そんなことを僕が考えてもしょうがないが、考えるのは自由である。これからも自由にやろうと思う。

黒豚角煮

そしてしんがりは、株式会社アトスフーズ(鹿児島県薩摩川内市)製のレトルト黒豚角煮である。ちなみに薩摩川内市は、さつませんだいし、と読む。聞き覚えがないと思ったら、2004年に1市4町4村が合併して発足したとのこと。知らなんだ。川内市と云うのは文字面で見覚えがあったが、それもせんだいしであったか。生涯勉強である。

黒豚角煮丼

黒豚角煮、物凄く四角くはないが、それも地域的なスタイルの差であろうか。ピースの一つ一つはなかなか大きくボリュームがある。

黒豚角煮丼

迫力満点。ザ・豚肉、と云う偉容である。

豚角煮丼

これはウマイ。ヒジョーにウマイ。穏やかで甘めの味わいに戻ってきた。この甘めの味付けこそが、今回僕が求めていたものだ。今の世の中、何を食べてもちょっと塩気が強すぎる感じがする。味付けは穏やかでも満足感がしっかりあるものを僕は求めていた。それが先出の長崎の角煮と、この鹿児島の角煮で、オーダーがぴったり填まったのだ。レトルトの角煮でこれだけ満足するのだから、現地で食べたらどれだけ感動することやら。機会があったら(きっとある)味わってみることにする。

黒豚角煮丼

ウマウマウー。脂身の所もくどくない。本当に心から美味しいと思った。黒豚角煮とご飯だけ。そのシンプルさも僕好みである。ブラボーである。

黒豚角煮丼お代わり

黒豚角煮丼、お代わりした。

黒豚角煮丼お代わり

ウマウマウー。豚角煮パワーで元気にがんばる。クレイジーケンバンドのニュウアルバムも完成間近。更には自分のバンド小野瀬雅生ショウのニュウアルバム(新録+ベスト選曲)も完成間近である。夏の終わりから秋にかけてリリースが続く。それまでにコンディションをしっかり整えておきます。とは云え今月もライブがいっぱい。グリグリバリバリがんばります。

末永くがんばりますのでご支援よろしくお願い致します♫