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焼きそばの果てしなき旅【その44・ZENBヌードル後篇】

ZENBヌードルを使って焼きそばを作ってみるの後篇。前篇はこちらからどうぞ。今回は前篇に輪をかけて焼きそばから脱線する。本筋が確固たるものでもないのに脱線ばかりしていて、そのうち誰に相手にされなくなる日が来るのではないかと少し不安になるが、それならそれで脱線を極めたいなどと考えてしまう底抜けに脳天気な僕である。天気と云えばかなり早めに梅雨がやって来たようだ。日本の気候が変わってきているのではないかと少し不安になるが、僕の生まれた翌年昭和38年(1963年)の関東地方は何と5月6日に梅雨入りしたそうで、それに比べたらまあそんなでもないかと安心する僕である。いきなり脱線した。脱線するにしてももう少し本筋に寄せる。

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黄えんどう豆だけを使って作られたZENBヌードル。前篇で麺であると云うことを主眼に色々と試作を作ってみたが、後篇では豆であると云うことも考慮してみよう。豆を使った、豆が重要な要素である料理は、一体どんなのがあるだろうか。色々と考えててふと思い立ったのがチリコンカンであった。

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これを使ったら何だか近くに行けるのではないかと思い、使ってみた。S&Bのタコスシーズニング。お供はモチロン挽肉である。

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ZENBヌードル焼きそば試作№5。チリコンカンと云うかタコスと云うかアメリカンと云うかメキシカンと云うか、そちら方面に行ってみた。

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挽肉は牛100%にしようとも思ったが、家の近所のスーパーには合い挽き肉しかなかったのでそれにした。もうあと7〜8分歩けば牛挽肉は手に入るのだが、ずぼらな僕を許して欲しい。その代わり玉ねぎのみじん切りを一緒に炒めた。その代わりって何だ。まあいいか。

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ウマウマウー。なんだなんだウマイじゃないか。これはなかなか面白いと思う。一瞬挽肉の風味と豆の風味が合わさってテックスメックス(最近はテクスメクスと云うのね)の風が吹いた。でもちょっとスパイスが足りなかった。もっとたっぷり入れてスパイシーにして良かろう。次はそうしよう。

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突然ですがシャウエッセンの出番です。シャウエッセン丼の記事は随分とまた多くの方の共感を戴けたようでウレシイデス。ZENBヌードル焼きそばにも使ってみよう。

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ZENBヌードル焼きそば試作№6シャウエッセンと共に。

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シャウエッセンの風味を生かすために全体の味付けは塩コショウのみ。仕上げに乾燥パセリを振りかけるなんて芸当も出来るようになった。褒めてやって欲しい。

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ウマウマウーZENBヌードルシャウエッセンは、合う。ナイスマッチ。この組み合わせをもっと親密にするやり方がきっとあって、それがきっと白ワインだのレモンサワーだの色々呼ぶ結果となるのを僕は予言する。いつかきっと実現させる。そこまでしなくても良いか。でもやるんだよ。

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4把入っていたのの最後の1把となった。さあどうする。どちらへ行く。大切なことを書き忘れた。書かねば。

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ZENBヌードルの茹で汁がとてもウマイ。豆の旨味がたっぷり出ているスープなのだ。何の味付けを足さなくてもこのままで充分にウマイ。ZENBヌードルを炒めて、ちょっと水気が足りないと思ったら、この茹で汁を使うことをオススメする。捨てちゃうのは本当にモッタイナイ。是非活用してください。

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焼きそばと云うか料理をすることに手慣れてきた。何を作るのでもそれぞれに作り方のキモがあって、それをちゃんと狙えるようになってきた。何事も繰り返し繰り返しやってみること。やはりそれが一番大事。

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ZENBヌードル焼きそば試作№7。もう一度テックスメックス方面に行ってみた。

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№5からの改良点は、スパイスを惜しげもなくたっぷり入れて、茹で汁も加えて豆感を補強し、ミニトマトも入れて風味をプラス。さあどうだ。

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ウマウマウー。スパイスはたっぷり入れるべきであると実感。そして玉ねぎとトマトの効果で全体の風味がチリコンカンよりもミートソース寄りになるのも納得した。玉ねぎを入れるなら炒めずに生のトッピングであるべきだとも思った。要素を少なくした方がきっと神髄に近くなるだろう。この路線は色々な可能性を秘めている。僕はそう思った。また思い立ったら追求してみよう。

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さあ、満を持してのカレー粉登場。カレー味の焼きそば、アリだとおもうのだけれどなかなか見つからない。これも追求すべきジャンルではないのかとも考えた。豆と挽肉とカレー。合わないわけがない。レッツゴー。

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ZENBヌードル焼きそば試作№8。いかがなものだろうか。

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具は挽肉と玉ねぎとミニトマト。ちょっと洒落たルックスに見えないこともない。茹で汁も使った。さあどうだ。

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ウマウマウー。カレーの香りも塩加減もピッタリハマった。結構イイ線行ってると思う。スパイシーでスムース。ただZENBヌードルの持つ豆感はカレーで埋もれてしまう感じもした。そしてこれもやはり牛挽肉にした方が良さそうだ。自分で作っておいて自分で云うのもおかしいが、何だかとても勉強になった。これでまたスタンダードな焼きそばの世界に帰還したら、何か新しい発見や感じ方があると思う。とても楽しみだ。僕は焼きそばに楽しさをもらった気がする。それならばちゃんとご恩返しをせねばなるまい。これからも脱線したり元に戻ったりする。やり続けようと思う。ZENBヌードルに感謝を焼きそばの果てしなき旅はまだまだ続きます。

【索引】焼きそばの果てしなき旅

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