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焼きそばの果てしなき旅【その22】

またしても業務スーパーからお届けする焼きそばの果てしなき旅業務スーパーの焼きそばラインナップは僕が確認したところ現在3種類。【その21】でご紹介した3食入焼そば1kg入り(麺のみ)、そして今回使用する焼そば一人前150g(麺のみ)。これがお値段何と19円(税抜)。今時10円台で何が買えると云うのだろう。イオン系列で売っている麺は38円(税抜)。ピッタリ半額になっている。

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製造は埼玉県川越市のはつかり麺株式会社。この19円(税抜)の焼そば麺を使って幾つか焼そばを作った。ご紹介の前にちょっとだけ。ここ最近心掛けているのは、麺を電子レンジで前以て温めておくことだ。最初は30秒だの40秒だのおっかなびっくりやっていたが、このパッケージにも書いてあるとおり1分温めることにした。そしてこれは採用するかどうか迷ったのだけれど、その温めた麺を流水で締める行程も導入した。麺にもともとまぶしてある油分を洗い流すのと、麺にちょっとしたコシが出るようにするのとで一石二鳥。なるべく手順を少なくしてずぼらに調理したいのだけれど、こうしたちょっとした手間が後で味わいに大きく影響してくることを実感したために、少しずつ手順は増えつつある。手慣れてくればこっちのもの。手慣れた自分エライ。自分を褒めよ。ずぼらな自分をおだてて木に登らせて、手間を手間だと感じなくすればよろしい。よーしよしよし良くやった。ちゃっかりイイトコドリと思われようが何だろうが焼きそばがウマければハッピーさ。これからも地道にトライアンドエラーします。

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まずはフツーにキャベツだけを具にソース焼きそば

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キャベツをしっかり焼くと云う手順は完全に自分のものになった気がする。いい気になって油断しているとキャベツ焦げちゃいますから気を抜かずに。ソースは昨年から我が家に終結した全国のソースの中からコーミソースを採用。鶏ガラスープの素もちょっと使用。シンプルにそれだけ。

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ウマウマウー。付属の粉末ソースや液体ソースを使わなくともウマイ。物足りなさはモチロンあるのだけれど、それが何か得体の知れない懐かしさのような気持ちを召喚する我は求め訴えたりエロイムエッサイム。隙間だらけの時代にあった隙間だらけの味。自分の家だったり友達の家だったり近所のお店だったり、そうしたところにあったありきたりの味。特別な驚きや感動はなくとも何となく心に沁みていて何となく覚えている感じ。それが領域展開された感じだ(呪術廻戦読み過ぎ)。

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急に思い立って鶏挽肉とフキノトウみじん切りを炒め始めた。フキノトウは僕の大好物。子供の頃にあれだけ野菜が嫌いだったのに何故か受け入れることが出来た数少ない謎の野菜。毎年この時期は隙あらばフキノトウを食べようと虎視眈々とその機会を狙っている。フキノトウと鶏肉の相性が良いと判ったのは、横浜は伊勢佐木町の中華料理店『龍鳳』でフキノトウと鶏肉の包み揚げを食べてそのウマさに衝撃を受けた時。こんなにウマイモノそうそうないと夫婦善哉の柳吉のようなことを云い出す。これを焼きそばに採用してみようとふと思い立ったのは2021年2月のある日のことであった。どうも文体がおかしい。あまり気にしないでください。

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フキノトウと鶏挽肉の塩焼きそば。カラーリングがあまりにも地味だったので紅生姜を載せた。これで文句なかろう。紅生姜は岩下の紅生姜。味はモチロン透き通るような赤色なのも気に入っています。

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フキノトウはちょっと炒めすぎて焦げてしまった。次回は注意する。

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ウマウマウー。今まで自分で作った料理の中でトップクラスにウマイと思う。こりゃウマイ。味付けは塩とコショウだけだが、鶏挽肉から旨味がしっかりと出て過不足ナシ。フキノトウの風味がたっぷりと感じられて満足至極。ヒジョーニシアワセデス。フキノトウと鶏肉を炒めたのをご飯に載せればそれもまたシアワセであろうがそれはあまりにも底抜け脱線ゲーム。あくまでも焼きそばの旅でありますから。フキノトウが手に入るうちにまた作ってみよう。フキノトウああフキノトウフキノトウ。

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そしてトマトと玉子炒め焼きそば。まだ玉子の扱いが試行錯誤中なのでこんなルックスですみません。でもちょっと焼きそば感はしっかりあるような写真になった。そうでもないですか。どうですか。

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その21】で作った時にはトマト半個使ったけれど、どうも気合いが足りないような気がして今回はトマト1個丸々使ってみた。玉子は1個で変わりナシ。麺をしっかり炒めて、トマトもしっかり炒めて、味付けは最小限にしての完成。さあどうだ。どうだどうだ。

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ウマウマウー。自画自賛ばかりで申し訳ない。でもこれもかなりかなりウマイ。トマトはたっぷりで正解。玉子の絡み具合も問題ナシ。味付けはシンプルで大正解。かなりウマイ。いいぞいいぞ。でもここまで来てこんなことを云うのも何だけれど、業務スーパーの焼そば麺はあまりしっかり焼くのには向かない。サッと作ってサッと食べる用の麺だ。麺を温めておいて、サッと炒めて味付けして、サッと出来上がり、のための「ほぐれやすい」だ。今回に関してもトマトの玉子炒めを作って、そこに麺を投入して、サッと混ぜ合わせて出来上がりと云うのが良かったであろう。麺を炒めるなら考えを改めるべき。ああそうなのかそうなのか。焼きそばの世界は深い。考えるべきことがどんどん増える。大丈夫、どんどん考えます。どんどんどんどん愉快などんどん。ちょっと浮かれています。すみません。今日はここまで。

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焼きそばの果てしなき旅はまだまだ続きます。

【索引】焼きそばの果てしなき旅(随時更新)

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