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焼きそばの果てしなき旅【その61】
前回の焼きそばの果てしなき旅【その60】にて、2021年僕にインパクトを与えた焼きそばを色々とご紹介したが、まだまだ印象的な焼きそばがいっぱいあったのでご紹介することにする。
龍鳳のピンクフロイド焼きそばとブラックサバス焼きそば
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これをご紹介出来ていなかった。すみません。北海道小樽市の『中華食堂 龍鳳』のピンクフロイド焼きそば。小樽では昭和30年代からあんかけ焼きそばが愛され続けていて、今も数多くのお店で提供されてソウルフードとしてプッシュされている。中でもこちらのお店はロックミュージック愛好家なら絶対に引っかかる焼きそばのネーミングと、型にはまらず自由な発想で様々なあんかけ焼きそばを提供しておられる。昨年はようやくピンクフロイド焼きそばに御対面が叶った。
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ウマウマウー。ピンク色の正体は梅。梅だから全体的に和風の味わいかと思いきやこれが何とかなり洋風なのである。あんかけに生クリームやコンソメなどを使っておられる。青天の霹靂。これ程までに先入観を打ち破られたことはあまりない。ピンクフロイド焼きそばブラボー。食べていたらピンクフロイドが脳内オンエアされるかと思ったら、なぜかPFMの「The World Became The World」が脳内を駆け巡った。なんでだろーなんでだろー。
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こちらはもう数年にわたって何度も戴いているブラックサバス焼きそば。まずはネーミングに一発で惚れて、実際に食べて惚れて、こうして書いている今すぐにでも食べたいと思うほど大好きな焼きそば。この黒は中国のたまり醤油「老抽王」を使用したことによる黒。山椒がバッチリ効いていて中毒性の高い味わいである。
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ウマウマウー。食べる度にこんなにウマイモンどこ行ったかて食べられへんぜと夫婦善哉の柳吉の台詞が口をついて出そうになる。麺とあんかけの関係性が絶妙。中国醤油の味の深みと山椒の刺激がたまらなく心に響く。更にはタケノコやキクラゲの食感も相俟って幸福感倍増。大満足。ブラックサバス焼きそばブラボー。他にも魅惑的なメニューがいっぱいあるのだが、どうしてもブラックサバスは食べたいので、あと10年くらいかけて少しずつ全メニュー制覇の夢を叶えたい。10年じゃ無理か。20年くらいに期間延長しておこう。
大阪王将の大阪の元気いただきます!道頓堀焼きそば
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昨年の夏の暑い最中に対峙したこの強敵。『大阪王将』の"この街の味"シリーズ第7弾として登場した大阪の元気いただきます!道頓堀焼きそば。左側に豚の生姜焼ライス、右側に「ラー鉄ブレンドスパイス」入りの甘辛ソース焼きそば。実物を眼前にした時の「これはヤバイ」と云う気持ちを今も思い出す。
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ウマウマウー。これが思ったよりもスムースに食べ切ることが出来た。お腹が空いていたのもあっただろうが楽々完食。見た目よりも味付けは濃くないし脂っこくもなかった。元気が出たような気がした。大阪の元気いただきます!道頓堀焼きそばブラボー。それにしても僕は夏場に食欲が落ちないどころか食欲増進してしまうのだが、それもいつまで続くことやら。腹八分目が良いと重々承知している。でも八分目では面白くない。過剰を求めてしまう。
長田本庄軒 T-tee ecute 立川店の焼きそばパン
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JR立川駅(東京都立川市)構内にある『長田本庄軒 T-tee ecute 立川店』の入口脇にテイクアウト用の焼きそばパンを発見。これを過剰と云わずして何の過剰か。パンに挟まれているのはぼっかけ焼きそば一人前。ちょっと手加減しろよ。いや過剰で良いのだ。過剰を愛でよ。
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ウマウマウー。店内で食べるぼっかけ焼きそばもウマイが、こうして冷めてしまっても趣がある。パンの立場は微妙だが、もちもちした食感でなかなか気が利いていると感じた。それにしてもやはり焼きそばが多いね。自分は勝手に巨大ぼっかけ焼きそばパンと命名しました。巨大ぼっかけ焼きそばパンブラボー。
JR旭川駅構内駅ナカ食堂なの花の学生焼そば
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JR旭川駅構内にこんなライトアップ看板を発見。これは僕を呼んでいるとしか思えない。行ってみよう。
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『駅ナカ食堂なの花』の学生焼そば。これは一体何故に学生なのだろう。焼きそばの具が学生と云うわけでもあるまい。確認したところ通常の焼きそばの倍量でたくさん食べる学生さん向けと云うことであった。なるほど。
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ウマウマウー。内容はごく普通にソース味の焼きそばであった。量もそれ程多くは感じなかった。学生と云っても小学生高学年くらいか。刻み海苔の効果が絶大。ストレート麺の口当たりもとても良かった。学生焼そばブラボー。いつか大学生クラスにチャレンジしてみたい。
揉合麺荘の痺れる焼そば
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東京は幡ヶ谷の『揉合麺荘(ロウフウメンソウ)』の痺れる焼そばもなかなか個性的なルックスで印象が強く残っている。写真のはパクチー増し。麺の上にあるのは赤タマネギの酢漬け微塵切り。目玉焼きの下にはキャベツ千切り。独自路線である。
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ウマウマウー。痺れよりも甘みや旨味がたっぷりの担々麺風味付けが大変に個性的で、オリエンタルで、エキゾチックに思えて、これは焼きそばの世界に新しい風が吹いたなと思った。パクチーもとてもマッチする。痺れる焼そばブラボー。痺れると聞くと僕は即座にクレイジーキャッツの「シビレ節」を思い出してしまう。さあ皆さんご一緒に。あそーれ。
大判焼きマツモトの肉焼きそばキムチ味
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昨年夏の一時期、キムチ焼きそばにハマっていたことがある。こちらは横浜市保土ケ谷区市沢町にある『大判焼きマツモト』の肉焼きそばキムチ味。横浜市民でもよほど知り合いでもいないと一生行かないであろう市沢に大判焼きと焼きそばに特化した店があるなんて思いもよらなかった。焼きそばの旅のおかげで知ることが出来てシアワセである。
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ウマウマウー。ちょっとポソッとした食感の麺とキムチ味が見事にマッチ。全体的には穏やかな仕上がり。肉焼きそばキムチ味ブラボー。ちなみに、このお店の焼きそばはソース味・醤油味・キムチ味が選べて、後日伺った時に醤油味焼きそばに卓上のソースをかけて戴いたら絶品であったことを申し添えておく。
あづま商店の豚キムチ焼きそば
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JR横浜線大口駅から歩いてすぐの『あづま商店』では豚キムチ焼きそばを戴いた。大口は僕が小学校高学年から中学入学辺りまでを過ごした地域で、思い入れのある場所。駅前のロータリーはその当時(50年近く前)と殆ど変わっていない。この駅で降りる度にタイムスリップしたような不思議な気持ちになる。
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ウマウマウー。ピリッと刺激的だけれど辛すぎたりはしない。中太ストレート麺が力強くどんな味付けも受け止めてくれる。味付けにプラスしてキムチ本体も添えられるのでキムチ気分がしっかり充たされる。具材にはキャベツ・モヤシ・豚肉に加えてちくわが参加しているのがこのお店の特徴。豚キムチ焼きそばブラボー。味付けのバリエーションが豊富なので追々試してみることにする。
大吉亭のキムチヤキソバ
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クレイジーケンバンドが長年お世話になっている伊勢佐木長者町のライブハウスFRIDAYのすぐ近くにある中華料理店『大吉亭』。こちらはキムチメニューが豊富でキムチラーメンやキムチチャーハンもあるが、やはりキムチヤキソバを戴こうと思う。ここもタイムスリップポイント。数十年一日。
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ウマウマウー。これぞ正にキムチヤキソバ。あまりにも正面突破でこれはこれで印象深い。キムチヤキソバブラボー。ちなみにこの後に自分でキムチ焼きそばを作ってみたらあまりにも簡単に出来るのでそれ程までに深く探究することはなく結論が出た。キムチ焼きそばはどうやったってウマイ。以上。
Pringles 超サワークリーム&オニオン味焼そば
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昨年はカップ焼きそばも色々と戴いたが、一番インパクトがあったのはこれ。エースコックスーパーカップ大盛り Pringles 超サワークリーム&オニオン味焼そば。ポテトチップスの味を焼きそばに反映させるとは何と乱暴なことかと一瞬考えた。ポテチはポテチで良いじゃないか。何でもコラボすれば良いってもんではない。そんな風に考えるのはもうオールドピープルなのかも知れないけどね。未だにクロスオーバーとか云っちゃいますもんね。あと国鉄とかよっこいしょういちとかボインとかドンズバとか云っちゃう。
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ウマウマウー。これが意外なことに大変にウマかったのだ。カップ焼きそばの麺にサワークリーム&オニオンの味付けがピッタリマッチするのだ。正に組み合わせの妙。ジャンキーベリーマッチ。Pringles 超サワークリーム&オニオン味焼そばブラボー。カップ焼きそばのジャンルは他のどのジャンルより自由奔放だ。辛かったり甘かったり巨大だったりとやりたい邦題。でも自由で良いと思う。これからもどんどん羽目を外して欲しい。
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昨年に比べると焼きそば探究のペースはスローダウンしているけれど、これからも気長に探究をして行きたいと思う。これからも焼きそばの果てしなき旅をどうぞよろしくお願い致します。
末永くがんばりますのでご支援よろしくお願い致します♫