仕事の出来ない総合職 出来る一般職、非正規社員 問題
少し逸れた話を。私の懺悔でもあります。
どの職場にも、いわゆる総合職だけど仕事が出来ない人はいるのではないでしょうか。数字で表すまでもなく、誰がどう見ても仕事が出来ない。ミスは多いし、人とやり取りをすればトラブルが起きる。
一方、一般職、非正規だけど、仕事が出来る人も多い。仕事が早いし正確、人とのやりとりもスマート。
出来る一般職の人たちが、出来ない総合職の仕事の尻拭いや肩代わり、出来ない総合職に対して教育をしているというケースは日本中に溢れているような気がします。
だが給与は、出来ない総合職>出来る一般職、非正規です。
職務分掌がしっかりしている超大手だったら分からないが、多くの会社は総合職と一般職の職務内容の違いを、理路整然と腹落ち感のある説明が出来るだろうか?私も出来ません。ごめんなさい。
会社側の立場になるとあまり言いたくないだろうが、はっきりとした違いは『転勤の有無』です。
あといつか、日本○率協会のコンサルの方に会議で会った時、『出来ない総合職、出来る一般職問題』について率直に聞いてみたことがある。回答は以下のようなものであった。
「ポテンシャルに対して払っている。」
超ひねくれた言い方をすると、
総合職:ポテンシャル(潜在能力)+職務無限定、転勤リスクの我慢料+(成果)
一般職・非正規:顕在化した能力+成果
に対して給与が支払われている。という図式。
二枚舌になってしまわないか。また本来、出来る一般職が貰うはずであった報酬を、出来ない総合職がもらっているというフリーライダー問題のような気もする。
コンサルも言っていたが、建前上、柔軟なキャリア選択/キャリアトラックの用意として、このような設計をしている。会社は絶対に従業員に言わないけど。
私は隣の部署だったが、人員の関係でその出来ない社員のメンターになった。
細かく指示を出したり、その逆をやってみたり。1ON1を取り入れてみたり様々試みてみたが、彼を「はっきり成長した」と言えるところまで支援出来ず、異動になってしまった。
ちなみにその彼は、未だミスやトラブルを頻発し、ミスのやり直しで残業も多く、残業代を含めると結構な給料をもらっている、という皮肉な状況が続いているらしい。
メンバーシップ型雇用、ジョブ型雇用については、もっと頭のいい方の議論がありますので、ひとつの事例として。
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