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夢と現実を繋ぐリッキーリージョーンズ

4時37分に目が覚めてから全く寝付けない。
仕方がないのでネットサーフィンを始める。
身体はだるく、睡眠を促しているが結局寝れないんだからとショッピングサイトを漁る。

大学時代によく通っていたレコード店のサイトを久々に覗くと、新入荷のページが更新されていたのでそこをクリックし確認する。
このレコ屋は60年代から主に90年代までの中古盤を扱う店で、ネオアコやギタポ好きにはたまらない品揃えであり、レア盤を探すときにはよくお世話になっていた。今でも探しているのはHarrisonの7inchi、これだけはどうしても欲しい。

新入荷のページには様々なレア盤が並ぶ中一際目立つカラーでどこかで見覚えのあるジャケットが目を引いた。
PopPopというタイトルで女の子のシンプルなイラストに申し訳なさそうにいるホース。
リッキーリージョーンズだった。

どこかの掲載誌で見かけて以来、気になってはいた作品だったがちゃんと聴いたことがなかったと思い、寝る前のBGMとして流してみることにした。

普段寝る時は無音じゃないと気になって眠れない私にこの音楽は少しも気にならなかった。
SSWとして知られる彼女であるが、
ジェームステイラーやキャロルキングのような雰囲気はあまり感じられず(Love Junkyardくらいかな)影のあるジャズとラテンの要素を上手に取り入れ、今でいうジェシカプラットのような雰囲気を纏っていた。
しばらく垂れ流すと、私はだんだんと意識が遠のいていくのを感じた。

私は夢の中で自宅にいた。テレビをつけながら何かを黙々と組み立てているが(本当に謎のもの)それが何かはわからない。そこに音楽が流れた。
わたしは注意深く彼女の曲を聴いた。
程なくして、あるイントロを聴いた。
シンプルなイントロではあるが私はそれをすぐに気に入って記憶に留めておこうとしていた。
私は安心した。心が穏やかになるのを肌で感じた。

私は目を覚ました。
枕元ではリッキーがまだ流れていて、
すぐにアルバムのページに飛んで、あのイントロは彼女の曲ではないかとアルバムの一曲一曲を聴きそのイントロを探し始めた。
3曲目のイントロでハッとした。
Hi-Lili,Hi-Loだった。
このイントロが流れていたのか。
少しふわふわとした気持ちで私はとてもいい体験をしたと思った。
夢の中の私も彼女の曲を聴いて感動していたことに。
夢に入り込んだリッキーリージョーンズ。

こんな素敵な体験は今後ないかもしれない。
私は寝る前に見ていたレコード屋のサイトを開き
リッキーリージョーンズをポチった。

なかなかいい買い物をしたと思う。
到着は木曜日
また彼女の曲が夢にあらわれることを願って到着を待つ。


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